第一回 いじめ会議
担任 「 今日は、いじめレポート追加分を配ります。
俺の手元にあるのは今、これで全部です。
追加でね、まだ出してくれるっていう人もいるんでまた、そのうち渡します。貰ったら読んでてください。
さて、じゃあ途中の人もいるだろうけども、ちょっと顔を上げてください。
さあ、ちょっとこういうのを考えていきましょう。
それで、まぁ、正直、読めば気が滅入っちゃうし、
いろんな感想があるんだと思う。
例えば、自分の当時のことをいろいろ思いだしている人。
それから、世の中に、現実に、こんなことがあるなんてのは、
考えられない信じられないとビックリしている人。
まぁ、いろんな人があるんでしょうけども、
まぁ、嘘は無いと思うんで、
実際、去年の学級通信に
俺も自分のいじめ体験記を書いた覚えがあるんですけど、
今度、もし見付かったらコピーして持ってくるけどね。
似たようなことを俺もやっぱり、やったし、やられてました。
まぁ、そういう観点でね、要はこれを同情したり、
または憎んだりしたところで何も変わらないんです。
どういう所を考えていきたいかというと、
当然、無くせるか、無くせないかという点。
それから無くすってのはどういうことなのかどうすれば無くすのか。
または、どうなった状態がいじめが無くなったと言える状態なのか。
この辺まで最終的には考えていきたいと思う。
こういったいじめが起こらないことが
いじめのないクラスなのかどうか、という所が最終到達点だと思ってます。
さぁ、今日のテーマは前回と今日配って、
ざあっと読んでもらったと思うんだけども、大きく捉えて、
A,B,C,Dの中からこのようないじめは
3―Aの中でも起こりそうかどうか、
ということについてこの4つの選択肢の中から選んでもらいます。
全部、今日配った紙を裏にしてそれをノートにしましょう。
そしたら、記録を残すためにきちんとこのテーマも書いて、
選択肢どれか1個選んで書いてください。
このようないじめは3−Aの中でも起こりそうかどうか。
このようなというのは1〜27番全部を含みます。
Aは、起こりそう。
Bは、起こりそうもない。
Cは、こういうのならありそうだけど、
こういうのは無さそうという、
一概には言えないということです。
そのケースによる。
D,もう起きているのを私は知っている、僕は知っている。
または、僕はやっている、やられている。
このクラスに限定します。
うちのクラスの中では起こっているんだと実際に。
念のため、Dを書いた人は手を挙げずらいと思うんで、
ざぁっと見て回ります。
ちょっと見せてください。
じゃあ、聞きます、いいですね。
A,B,C,Dのどれかに手をあげてもらうんですけども、
挙げられない人は挙げなくてもいいです。
今日は、全員分、きちんとなるまでは数えません。
ちょっと自分は、多分あげずらいのはここの3つ挙げづらいかもしれない。
できたら腹を割ってザックバランに全部話し合いたいんですけど。
まだ、みんなの前で、特に、
この辺、言うのにちょっと躊躇するという人は、挙げなくていいです。
じゃあ、聞いてみましょう。
起こりそう、Aにした人。3人。
B、起こりそうにない。5人。
C、ケースによる。8人。
D、もう起こってるという人。4人。
よく挙げてくれました。
そうしたら、各自、これから書いてもらいたいと思います。
まず、Aの人たち、どうして起こりそうなのか理由を書いてください。
Bの人たち、どうして起こりそうもないのか。
3−Aに限ってもうこんないじめがどうして起こらないのか、
書いてください。
Cの人、ケースによるという人は、
このケースは起こりそうだという番号をプリントの中から
どんどん拾ってください。
D、もう起きているというのは支障がなければ事例を発表してください。
もう一回言います。
Aの人はどうして起こりそうなのか理由を書いてください。
Bの人はどうして起こりそうもないのか、理由を書いてください。
Cの人、ケースによるというのは、
例えばこのレポートに書いてあるので起こりそうなケース、
番号を抜き出してください。ここに無ければ自分で、
こういうのだったら起こりうるというのを言葉で書いてくれてもいいです。
Dの人、できたらでいいです、事例を発表してもらいます。
さぁ、ここからいろいろ発表してもらう訳だけれども、
ここは前置きをしておかなきゃいけない。
今からいろいろ言ってもらうわけだけれども、
どうもな、ここでこういうのを言うと、
後になって根に持つやつがいるみたい。
あいつ、あんな事言いやがってむかつくとか、バカじゃねぇのとか、
後で言うやつがいる。ここでひとつ、宣言しておく。
後でそういうことをぐちぐち言ってる奴は、
一発だけ、顔面にパンチを入れていいです。
殺さない程度に後でぐちぐち言う奴は。
それで、ちなみに今日の分は、ちゃんと録音してますから。
確かに私がこういう風に許可を出しました。
もし、これで何か先生から文句を言われたら、
担任からそう指示が出ていると言ってもらって結構です。
もし、この件に関して、
例えば、てめぇ、よくもあんなことを言いやがったなとか、
あいつ、ああいうの言ってちょっと寒いよなとか、
後でコソコソ言う。この場ではいくら言ってもらっても結構です。
喧嘩になったら喧嘩になったでそりゃ結構です。
ただ、この授業が終わって、コソコソ言う奴がいたら
、そういう奴はもう許さなくていいです。そういう約束をしましょう。
じゃあ、聞いてみましょう。
まず、Aの人たち、もう一回、四人手を挙げてください。
はい、じゃあT君からお願いします。どうして、起こりそうですか?」
T君「これだけ人数がいると・・・。」
担任「もっと大きな声で喋ってください。」
T君「これだけ人数がいると、いつか友達どうしで、
いざこざがあったりして、いじめが起こるかもしれない。」
担任「なるほど。人数が多いからな。じゃあ、S君。」
S君「いやぁー、まぁー、人間だから。
いじめは無くならないんじゃないんすかっ。」
担任「人間だから何?」
S君「人間の社会だと、いじめっていうのは無くならないから、
こういう場でも起こるかも知れない。」
担任「なるほどな、人間社会ではいじめは無くならないと。なるほど。
Y君。」
Y君「読めばいいんですか?」
担任「いいですよ、長くなっても。」
Y君「ここに書かれているような、いじめが起こってるかどうか、
っていうのは僕はわかんないけど、
自分の周りで少なくともからかわれたりしている人がいるし、
いつそれがエスカレートしないとも限らない。
問題はいじめるような生徒がクラスにいるかどうかではなく、
いじめられてしまう様な状態に置かれている生徒がいるかどうか。
だと思うから、後者はこのクラスには結構いると思うから、
今はそれが表面かしてないだけ。」
担任「いじめられっ子が要は存在していると。
いじめっ子がいなくてもいじめられっ子が存在しているから、要は・・・。」
Y君「違う、違う。いじめられる子がいるかどうかではなくて、
いや違う。いじめる子だ。
いじめる子がいるかどうかではなくて、
いじめっ子は誰もがなる可能性は持っているから、
問題はいじめられる子がクラスにいるような環境。」
担任「なるほどね。要は、いじめられそうな子がいるっていうことだな。」
Y君「そうそうそうそう。」
担任「できたらみんなメモしといてください。
今日中には全部終わらないので。仲間の意見はメモする習慣をつけよう。」
Iさん「人数?」
担任「人数が多いということ。
人数が多ければいじめが起こりうるということです。
それは3−Aも例外ではないと。
まぁ、確かにこの学校1の大所帯ですから。
大家族、浦安鉄筋家族ですからね。K君、目が光ったね。
これからはホワイトボードを写すというよりも、
自分で聞いて自分でメモをとってください。
俺は俺でああやってメモをとっていきますから。
俺のメモを写してもあんまり意味がわからないと思います。
さぁ、次、聞いてみます。起こりそうもないと言った
5人手を挙げてください。じゃあ、K君からお願いします。」
K君「・・・。」
担任「じゃあ、後にしましょう。W君、先にお願いします。
大きな声でお願いします。」
W君「この学校がいじめに対して厳しいからです。」
担任「なるほど。この学校がいじめに対して厳しいと。
Kさん、お願いします。」
Kさん「中学の頃から辛いいじめにあった人がこんなにいるのだから、
もう辛いことは起こらない。」
担任「立って、ちょっと言ってください、立ってもう一回。
みんなにちゃんと解るように言ってください。
みんなメモをとってます、あなたの。ゆっくり。」
Kさん「中学の頃から辛いいじめにあった人がこんなにいるのだから、
もう辛いことは起こりたくない人もたくさんいそうだから。」
担任「なるほどな。要は辛い人の集まりなんだから、
その人たちが全員とは言わないけど
辛い目にあった人がこんないっぱいいるんだから、
まさか、自分がこんな辛い目にあって、やらないでしょうと。
Mさん、お願いします。」
Mさん「四月から、いますけど、いじめ聞いたことないんですよ。
後は、担任がI先生で何回も昔から、
I先生はいじめは絶対許さないと言ってたじゃないですか。
それで、いじめなんて絶対にみんなしないと思います。」
担任「なるほど。担任の脅しが効いてると(笑)。
なるほど。じゃあ、M君。」
M君「えーっと、こんな事例みたいな激しいやつとかは、
厳しいと思うから、多分・・・。」
担任「厳しいと思うから起きないと思うのか(笑)。
なるほど。厳しいと思うから・・・、
要は誰もがみんなこんなのがあったら
厳しいと思うからということなんだよな。
こんな厳しい、厳しいというのは学校の決まりが厳しいのではなくて、
こんな厳しいことをみんな、嫌がるからということでしょう。
S君。
ちょっと立って言ってください。ごめん、M君にも言うの忘れたけど。」
S君「何となく。」
担任「何となく。大事なことだ。
ただ、何となくそう思うにはきっとどこかに何かあると思うんだ、
また考えてくれ。K君、おまたせ君の番です。」
K君「今のクラスを見て、多分、一番、いい雰囲気を作ってるし、
だから、多分そういうのはないと思う。いじめっていうのは無いと思う 。」
担任「オッケーです。一番いい雰囲気が今のクラスにはあるんだと。
これは多分、他のクラスと比べてということなんでしょう。
こんな雰囲気の中でいじめなんて起こるわけがないと
。さぁ、では今度はCの方にいってみましょう。
Cに手を挙げた八人、ちょっと手を挙げてください。
ケース、そのケースを10個以上挙げた人は手を下ろしてください。
では、今、7個挙がっている人、手を下ろしてください。
5個挙げている人。では降ろしてください。
M2さん、あるだけ言ってください。何番と。」
担任「え、4,7,9,19?」
M2さん「うん。」
担任「えー、これ以外に挙がった人、手を挙げてください。
Cを選んだ人で。はい、A君。」
A君「えっと、21番の11。後、8番。」
担任「8番っていうのはただの8番?」
A君「嫌、その21の8番。後、7番。」
担任「はい、M2君。他にあれば。」
M2君「24の前半。」
担任「24の前半。N君ある?」
N君「5番。」
担任「5番ね。他に、まだある人。・・・、
とりあえずこんなもんかな。
4,5,7,9,19,それから、21の7,8,11。24の前半。
はい、じゃあチャイムが鳴ってしまったので、これ、続きは今度考えます。
これ、ちゃんとメモをとっといて、
今日の記録は次回、金曜日になりますね、金曜日に使います。
ここは多分、二連ちゃん取れると思うんで、
そうとう長くやります。よく考えておいてください。
ちょっと、延長して申しわけないけども
要は、これだけ、全く反対のとらえ方をしている。
きっとこんなことがあるんじゃないかと思う。
いや、そんなのはない、と。
それから、ケースによってはある。
中にはもう起こっていると。3−Aの中に限定してこれだけあるわけです。
これを次回もう少しみんなの意見を詳しく聞いていきます。
ごめんなさい、延長して、おしまい。
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