第二回いじめ会議

担任  「はい、そうしたら、いつも使っているいじめのレポートを出してください。T君、机、こっちに向けてください。はい、そうしたら前回はA,B,C,Dに分かれてやっていたわけです。Aというのは、ここのレポートにあるようないじめはうちのクラスに起こりそう、ということです。Bというのは、起こりそうにないということです。Cというのは、まぁ、ありそうなのとなさそうなのがある、ケースによるということです。Dはもう起きている。すでにもう起きているんだと。この4つに分かれてA,B,Cまで聞きました。Cの番号を挙げてもらう所までいきました。前回、番号が挙がったのが、起こりそうだという番号が、4,5,7,9,19,それから21の7、あと8もそうですね。8、それから11、それから24ということです。今日はちょっと・・・。」

Y君    「それ、8って21の8だよ確か。」

担任   「あ、21の8ね。21の7,8,11もそうだね。そしたら、今日はこれ、ちょっと読み上げてもらいましょう。じゃあ、一番後ろの方で、K君、みんなに聞こえるように、大きいように、まず、4番読んでください。立って、読んで下さい。」

K君    「全部?全部ですか?」

担任    「はい、全部読んで下さい。」

K君    「始めは、小学校2年のときだった。その時、一番の親友だった子が学校を休んだ時が始まりだった。学校へ行ってクラスに行った。8時30分からの10分間の自習時間。一人の男の子が『何でお前は学校に来たんだ』と私に向かって言った。すると、一人また一人と同じことを言ってくる。『あいつが休んだのに、お前は学校になんて来るな。今すぐ帰れ』いつの間にかクラス中から『帰れ!』という言葉が・・・。何も言い返すことのできなかった私。泣きそうになりながらも、その場を耐えていた。クラスの中でもリーダー格の男の子が『こいつも学校に来ない方が良かったと思う人?』って聞いたら、いっせいにみんなが私の方を向きいろいろ言い始めた。何で私がこんな目にあわなければならないのだろう。そう思いながらじっと我慢していた。その日の帰りのホームルームの時、隣の席の子がいきなり、私の足をけりはじめた。けど、言葉が出ず痛みを耐え続けていた。次の日、親友は学校に来た。そしてまた、『帰れ』と言われた。そのときは私だけではなかった。親友も言われたのだ。けど、親友は『ごめんなさい』とひと言謝ると、みんな何も言わなくなった。この親友はクラス中から嫌われていた。そのために、学校を休むたびに私はみんなからいろいろ言われるようになった。しだいに、親友からもいろいろ言われるようになった。ある日、私は習い事があったために、一人で先に家に帰った。その次の日『何で先に帰ったの?先に帰ったんだから全部荷物持ってよね』、そう言われた。学校に着くと、うわばきがなくなっていた。探したら、ゴミ箱の中にあった。その時をさかいにして、ときどきうわばきがなくなるようになった。ある日、国語の時間、図書室で読書をすることになった。休み時間の間に図書室に移動することになっていた。私も休み時間中に移動した。国語の時間が始まり読書を始めた。この日は一冊だけ本を選び感想文を書くことになっていた。私はすぐ読みたい本が見つかり教室へ一度戻った。戻った理由は、先生に頼まれたものをとりに行くためだった。もう一人の女の子と2人で戻ってみると、私の机の上に算数の教科書がポツンとあった。教科書の中を見てみると、すべてのページが破かれていた。私はすぐに、破かれた紙と教科書を持って戻った。そして先生に話をした。『誰がやったんだ』と聞いても『知らない』の一言が。急に涙が出てきた。結局、誰がやったのかも分からなかった。今でも、そのときの教科書は捨てずに持っている。ショックだった。悔しかった。これをさかいにして、突然みんなの態度が変わったそして、平和な時間が戻った。

 小学校3年生のとき、かばんをとられたり靴を隠されたりした。あるとき、何人かの子が『左手出して』と言って無理やり腕をまくられ、おさえつけられた。一人の子はとがった鉛筆を持っていた。『今から注射します』、そう言った彼女は、私の左手を鉛筆でさした。腕の所には一本の線が入った。10センチぐらいの傷ができた。手のひらにもだ。いたくて泣き出した私を見ながら、みんなは笑っていた。親にも言えず、必死に隠した。そして、また辛い日々が始まったのだ。足を蹴られ、顔を叩かれ、頭を殴られ。それでも私は、学校を休まなかった。

 4年生になると、一度も辛い目にあうことはなかった。そのまま、小学校を卒業。

 ドキドキ、ワクワクしながらの中学校生活がスタート。小学校の頃は、色々あったから、今度は楽しい3年間にしたいと思いながら、けど、その反対。体育の時間になると、『足太いね』って友達から言われるようになった。男の子からも『デブ』などと言われるようになった。お弁当の時間になると『まだ食ってる。足りねぇんじゃねー』とか、『全部食ったぞ』とか言われた。そのうち、『野菜が入ってない』『冷凍食品はダメ』『量が多い』などと言われるように。お弁当にケチをつけられるのが悔しかった。お母さんが一生懸命作ってくれたお弁当なのにって。最終的には、幼稚園生が使うお弁当箱になった。でも、最後はお昼を食べることができなくなっていた。それは、ある日の一言が原因で。『お前は何も食わなくてもいいんだ。脂肪があるから死なねーよ。』この言葉で心の中に深い傷ができた。

 私は、風邪をひき2日間学校を休んでしまった。3日目に学校に行き授業を受けていた。数学の時、ある問題を答えることになった。しかし私は、2日間休んだせいで授業内容がわからなかった。その結果答えることができなかった。すると、『お前こんな問題もわかんねーのかよ』と言われ、クラス中から笑い声が・・・。けど、先生は注意などせず、しかも何もなかったかのように授業を進めていた。私の前にも女の子が一人あてられていた。けど、その子が答えられなかったために私にまわってきた。その子の時は誰一人笑いもしなかったのに。私の時だけ。授業が終わり休み時間になると、みんなから『バカ』と言われ笑われた。半分、涙目にもなりながらじっと我慢していた。そして次の日から学校には行かなかった。週に一度ぐらいは行っていたが、あとはずっと自分の部屋に閉じこもっていた。2学期からは1日おきのペースで行くようにはなった。しかし、お弁当にはケチをつけられ、問題を間違えると笑われ。時々いたずら電話までかかってくるようになった。」

担任  「はい、じゃあ、ちょっと長いから交替しよう。W君、続き読んで下さい。」

W君    「ある日から。ある日から私は『おじょう様』呼ばわりされるようになった。これは、小学校の時からずっと言われてきたことである。その理由は、いくつかある。一人っ子・家が大きい・部屋が広い・庭つきの一軒家・金持ち・ほしいものはなんでも買ってもらえる。こんな理由から、いつの間にか『おじょう様』と呼ばれるようになっていた。すごく嫌だった。私は普通の家の子なのにどうして・・・いつもそう思っていた。3学期は2度しか学校に行っていない。行けなくなっていた。私は入院することになっていたので、ほぼ毎日病院通いをしなければならなかったのだ。

 中学2年生になると、担任はあの数学の先生。その先生が原因でクラスにはあまり行けなくなっていた。このころから、クラスに行くと気分が悪くなったり胃が痛くなったり、息苦しくなったり、頭が痛くなったりするようになっていた。そして、保健室に行く回数も増え、私は、中2の1学期後半から保健室登校していた。私は毎日この頃から微熱が出るようになり、心までか、体までつらくなっていた。2学期からは自分の部屋で一日を過ごすことが多くなり、『自殺』という言葉が何度も頭の中をよぎっていた。この時は、食事もまともにとれなくなっていた。お菓子や菓子パンをほおばっていた。一歩も外に出られなくなっていた。あまりにも学校に行けなくなったので、週に一度、担任が家に来るようになった。会いたくないときは会わなかった。けど、部屋の前まで来て『1日でもいいから学校においで。戻っておいで。みんな待ってるから。』いつもそう言っていた。私は、自殺しようとカッターを持ち出し手首を切ろうとしていた。けど、このままじゃいけないんだと思い、一度は思いとどまった。けど、気がつくと、いつも死ぬことしか考えていなかった。自然に遺書まで書いていた。そしてまた・・・。そのときは痛みも何も感じなかった。血が出ていても痛いと思わなかった。これで楽になれるんだなと・・・。親が私の態度がおかしいと心配して部屋に来た。顔をたたかれ、ようやく我にかえった。そして、今まであったことを全て話し、フリースクールへ行きたいと話した。

 2学期後半からフリースクールに通い始めた。カウンセリングを週に1度うけながら、私は高校には行きたいと思っていた。だから、家庭教師をつけ一生懸命勉強した。音大に行くのが私の夢だった。ピアノも今まで以上にがんばった。そして、私立の音楽高校に進学した。

 しかし、ここでも色々あった。仲間はずれにされ、『あんたとなんて話すことない』と言われ、授業中もメールはする、お菓子は食べる、うるさい、私はまじめに勉強したいのに。いつの間にかカラに閉じこもっていた。そして、体調を崩すようになった。おなかが治らなかったので色々検査をしたが、異常なし。あまりにも治らず、精神科へ行くことにした。今まであったことを全て話した。すると、自律神経失調症とわかった。私は、安定剤を半年ぐらい飲むようになった。このままでは、夢に近づけない。そう思った私は、行ける日は学校に行った。帰りのホームでのこと。私は電車を待っていた。すると2人同じクラスの子が来たが、私がいたために逃げていった。次の日からほとんど学校には行けなくなり、進路変更を考え始めた。親と相談し、精神科の先生とも相談。フリースクールに行っていたときのカウンセラーにも相談。進路変更という道を選んだ。

 今、この学校に来て良かったと思っている。今までのつらいことは忘れることはできていない。それに、自律神経も治ったわけではない。だから、時々、体がつらくなる。色々な辛かったことはいつか役に立つと思っている。この経験をいかせればと思っている。私は、中学の終わりにクラスのみんなから手紙をもらった。今でも持っている。けど、良い迷惑だった。よくあんなことが書けるなと・・・。あれだけ色々嫌な目にあわせておきながら、今さらと思う文章だった。人を傷つけるってどういうことなのだろう?どんな気持ちで人を傷つけているのだろう?と思う。私が負った傷は心深くまで。その傷は今でも残っている。その性で、大勢の中が苦手になり自分のカラに閉じこもったままだ。人と話すことが、人とつき合っていくことが怖くてたまらない。私は自分のペースで変わっていけたらいいなと思っている。」

担任  「はい、ごくろうさん。こういうのが、うちのクラスで起きそうだということです。次、5番、I君読んで下さい。」

I君    「小学校の頃。一つ上の人からいじめを受けた。一つ上の人が、公園で、そこに一緒にいた僕と同い年の人に『Aを一発ずつ殴れ』と命令して、殴られた。学童のトイレに閉じこめられた。サッカーや野球でへまをして、殴られたりした。学童のフェンスに立たされボールをぶつけられた。学童で屋根に登らないとバッドでケツを打つと言われ、登ろうとして、落ちて、あごを3針ぬった。学校からの帰り道ランドセルを持たされた。むりやり相撲やプロレスをやらされた。『女の子を泣かしてこい』と命令され、その通りにして泣かした。髪をつかまれてひきずりまわされた。学童で、用事があって帰ろうとしてもなかなか帰らせてもらえなかった。

 中学生の頃。部活で、僕がミスした時は、他の人よりも強く責められた。お金を取られた。十万くらい入っている封筒を家から持ち出したこともある。無理やり何かを言わされてテープに録音された。クラスの女子から『キモイ』と言われた。

 高校の頃。電話を途中で切られた。カラオケで灰皿で殴られたりした。友達の家に泊まりに行ったらその家でビニールテープで縛られ、包丁を突きつけられたり熱湯をかけられたりした。逆らったりすると、布団の上から殴られた。おごらされた。よってたかってからかってくる。わけもないのに殴られる。少し慣れ慣れしくすると『てめー誰に口きいてんだ』と言われる。」

担任  「はい、ありがとう。じゃあ、M君、次7番読んで下さい。」

M君    「机の上に花が置いてあって、『サヨナラ。○○○より。』と書いてある。教室に入ったら『幽霊だ』とか『あの世へ行けヨー』などと言われた。教室に入ってくる先生に向かって水をかけさせられている人を見たことがある。怒られるのは当然かけた本人で、命令した人じゃない。教室に入った瞬間から、それまでにぎやかだったのにシーンとなって、それ以降誰も一言も話さない。でも、こっちを見てクスクス笑う人がいる。教師に、授業中に出された問題を全て答えさせられた。間違えると散々嫌みを言われる。『兄さんはできるのに、お前ら血がつながってないのか?お前捨て子だろ』などと。女子が『生理』を理由に体育を休むと、『ナプキンを提出しろ』って言う男性教師がいた。休み時間に教室から出してもらえない。だから、授業中にトイレに行きたくなって教師に『トイレ行きたい』と言うと、教師からは嫌みを言われ、クラス中からは『はずかしー』などと言われる。グループ内でいじめられたりして、別のグループに移ると、パシリみたいな、けらいみたいな扱いを受ける。クラス全員からのシカト。給食をわざとこぼしてかたづけさせる。嫌なことを全ておしつける。近くに寄ってきて嫌みを言われる。雨の日、かさがびりびりに破かれている。上履きが濡れて砂場に置いてある(埋められている)。放課後、ベランダに出されて、中からかぎをかけられ誰も助けてくれない。担任もシカトしている。教科書とかノートなどがゴミ箱に捨てられている。机の中にはゴミ箱のゴミが入っている。掃除の時に出たゴミが机の上に捨ててあり、『ゴミ人間』と言われる。給食の時、お皿にゴミ箱のゴミ(ほこり)を入れられ、無理やり食べさせられている人を見た。プールの後、教室の黒板に、ある女子のパンツがはられていて『○○のパンツ』と書いてあったのを見た。頭から牛乳をかけられた。宿題を忘れた人はズボンやスカートを脱がされ前に出されたという話を聞いた。体育で忘れ物をした子が体育の授業中ジャングルジムに縛り付けられていたと聞いた。教室に入った瞬間『死ネー、死ネー』とコールが始まる。自分の名前が書かれたテルテル坊主が釘で机に打ち付けてあった。出席をとる時、返事をすると『来てるの?来なくていいのに』とか『早くいなくなって』とか『生きてるだけ無駄なんだから、家帰って自殺したら』とか言われる。5年のとき、生理の授業ですでに生理になっている子がクラス全員の前でかなり具体的な話をさせられた。その子は次の日から不登校になった。お昼を机で食べさせてもらえず、床で食べた。給食のシチューの底にガムテープで虫がはりつけられていた。『こいつ虫食ってるぞ』と言われた。節分の日にクラス全員から豆をぶつけられ、床に落ちた豆をほうきで集めて食べさせられた。授業中に担任の間違いを指摘したら『むかつくから自殺しろ』とカッターをわたされた。流していないトイレに無理やり顔をつけられている人がいた。これらを担任に言うと、『そんなのあるわけないだろ。もし本当だとしたら、そういう形で交流を持ってもらっているんだから相手に感謝しろ。お前みたいな奴はいじめてもらえるだけで感謝すべきだ』と言われる。」

担任  「はい、次は9番ですね。T君、読んで下さい。」

T君    「クラスメイトの足をひっかけて転ばせようとした。2〜3人に捕まえられてストーブで熱した制服のボタンを顔につけられそうになった。その後、その人たちは謝りに来てくれた。いじめは、いじめる人、いじめられる人、双方に原因があると思う。」

担任  「はい、次19番。S君、読んで下さい。」

S君    「階段から突き落とす。(ア)仲間はずれ。(イ)髪を引っぱる。(ウ)『死ね』等の暴言。(エ)なぐる。(オ)うわばきでたたく。集団無視。陰で笑っている。(カ)『トイレの花子さん』よばわりして便所に閉じこめる。(キ)ターゲットの私物を壊す。(ク)盗んで見つかってばれても『これ私のだよ』と言い張る。」

担任  「はい、次、K君。ちょっと複雑ですけど、21の7,8,11を読んで下さい。立って読んで下さい。」

K君    「わざとその人に聞こえるように悪口を言う。教科書やノートいっぱいにいたずら書き。シカト。」

担任  「はい、ありがとう。はい、じゃあ、次、24番、H君おねがいします。」

H君    「きっかけは、みんなと仲良くなりかけの時、共通点のない新しい友達。話題が無くなると、話はドンくさい子のことになる。みんなが彼女の陰口を言うようになった。何故か私たちのことを『じー』っと見て来る日々が何日か続き、腹が立った私は彼女の顔が犬にとっても似てたので『チャウ・チャウ』と名付けた。

はじめは遊び半分で呼んだら、みんながそれに飛びついてきた。その日がいじめの本当の始まりとなってしまった。その日から、彼女に対して私たちグループは笑いの元として、一つひとつの動きをひやかしたり、文句を言ったり、ある時はクラスみんなを見方につけて彼女にたくさんのつらい言葉を言い続けた。それにもあき始めた時、動き始めた。

 上履きを隠したり、鞄を強引に取ろうとしたり、授業中には先生が黒板に向いたとき、グループで一人ずつ彼女に消しゴムを投げたり、さりげなく机をずらしたりした。

その後、さらにエスカレートし、彼女を『ユウレイ』と誰かが名付けた。そして『見えない』と言ってからかった。机と机の間を通るとき、彼女がそこにいると『通れない。見えない壁でもあるんじゃないの』と言う。そして、目で合図が送られると他の人が『壁があるから通れないんだよ。蹴ったら壊れるから、けっ飛ばしちゃえば』と言って彼女をけっ飛ばす。次々とみんなでけった。みんなで同じようにやらなければいけない空気が漂っていた。

私たちは、第2のターゲットを探し始めた。今度はグループ内。学校では仲良くして、外に出れば一気にみんな変わった。仲間をおとしいれるために遊んでいたようなものだ。そして、そのいじめはやがて学校でも行われるようになり、日に日にひどくなった。

そんな中、第3のターゲットが。それは私だった。

カラオケに行けばみんなタバコを吸う。それについていけなかったら(実際に私はついていけなかった)コンビニ・薬局での万引きをさせられた。学校では、目の前でコソコソ話をされ、その内容は私へのイヤミだった。目つきもきつかった。学校帰りの遊びには、お決まりの万引き。やらないと、『なんでやらないの?』と責められ、さらに、次の日の学校はつらいものになる。授業中勉強のじゃまをされる。『勉強するな』などという手紙も届く。ノリでいろいろやらされたかと思えば、ふとした時に優しく何もなかったかのようになる。精神的に苦痛だった。

耐えられなかった私は、学校を休んだ。すると、心配したふりをして電話がかかってきた。しかし、電話の向こうでは他の子達が私の悪口を言っているのが聞こえる。

今まで仲良くしていた友達もその人たちにはさからえず、私を売った。本当に信じていた人に裏切られた時、今まで人を傷つけてきてそのツケが回ってきたのかと思った。

学校の先生からは、私が中心となって色々としかけていたと思われていた。みんな外面はよかった。」

担任  「はい、今、読んでもらったのはこのクラスではあるかもしれないと思われるものです。みんなの体験の中から同じようなことがこのクラスでもありえるということです。もう一回確認しておきましょう。ケースによってはありえると。この間、起こりそうと言った人は、その理由にこれだけ人数がいるとあるんじゃないかとか、人間の社会というのはいじめがもう無くならねぇんだ、ということ。それから、いじめっ子には誰でもなる可能性があると、逆にこのクラスにはいじめられる様な子がいる、そういう環境があると。こんな形でした。こういういじめはクラスで起こりうるということでした。

 さぁ、今度はDです。この間休んでいた人もいたんだけども、このD、もう起きていると、こういうのが、思う人、ちょっと今日手を挙げてください。・・・あ、だいぶ増えてしまいました。はい。じゃあ、Iさんから順番に言ってください。もう、俺、板書しないからメモとる人は自分たちでメモとってください。」

Iさん    「簡単に言うと、嫌みとか、バカにした態度とか・・・。」

担任    「あ、ちょっと待って。ごめんね、ちょっと待って、メモを取る準備を。はい、もうこれは、このクラスの中で起きているんじゃないか、ということです。はい、お願いします。」

Iさん    「冷やかしたりとか、何かバカにした態度とかは現に起きているんじゃないかと思う。」

担任    「はい、Yさん。」

Yさん   「今のと同じで、親しい親しくない関係なく、人のことバカにしてひどいことを言う。」

担任    「Mさん。」

Mさん   「ひやかしとか、からかい、度の過ぎたからかいとか、悪口とか陰口は起きていると思う。」

担任   「はい、H君。」

H君    「今は無くなってきたけど、自分もからかったりしてた。」

担任   「じゃあ、せっかくだから、もう具体的に言ってくれ、誰をどんなふうにからかったのか。」

H君    「Y君を、俺はその時は自分でそういうことをやっていると思ってなかったけど、なんか、『Y君、ドウタラコウタラ』っていうふうにからかった。それがY君にとっては嫌なことだった。」

担任  「なるほど。はい。K君、お願いします。」

K君   「H君のと同じで、自分も最近は本当にY君も辛い辛いっていう話をY君からも聞くし、自分でも結構、いつもと全然、行動とかが違ってきてるのが判るから、最近は本当に気をつけてる様にしてるけど、ちょっとしたことでからかって、それが一人でとかじゃなくて、それがみんなに伝わって、みんなで集中的にやったりとかすることがある。」

担任  「なるほど。さぁ、最後、Y君。名前が出てきました、Y君。」

Y君    「ひやかされたり、そういうこと結構あるし、あと、キモイとか言われることもあったし・・・。」

担任   「もっと、ちゃんと言ってください。はっきり、何て言われることがあったんですか?」

Y君    「はい。気持ち悪いって。」

担任   「気持ち悪い。もっと堂々と喋ろう、ピシッと!」

Y君    「はい。後は、それだけじゃないんですけど、結構、陰口みたいなことも少しあると思うし。」

担任   「はい、ちょっと待って、立ってくれる。今、H君とK君からは君に限定して話しがあったけれども、Y君から見ると僕だけじゃない、他にもこういう辛い目にあっている人がいるんじゃないかと、いうふうに思えると。」

Y君    「はい。」

担任   「さぁ、じゃあ最初に言ってくれた、あっ、ありがとう。最初に言ってくれた3人にもう一回聞きます。Iさん、Yさん、Mさん。H君とK君が言ってくれたケース以外のことですか、さっき言っていたのは。それとも、やっぱりY君のこと言ってたんですか。Iさん。他にもある?」

Iさん    「えー、陰口?陰口って頻繁的にみんなのこと言ってるし。」

担任    「なるほど。Yさん。」

Yさん   「他にもある。」

担任    「他にもある。Mさん。」

Mさん   「陰口とか悪口は違う。」

担任   「陰口とか、悪口は他の場所でもある。はい、これで一通り聞いていきました。みんなの意見を聞いて自分の意見が動いた人もいると思います。今日の時点で、どう思うのか。もう一回聞いてみましょう。A,B,C,Dね。これを今日は少し、もうまとめちゃいます。要は、もう起きているを含めてこのクラスでこのようないじめは3−Aでと限定しますよ、起こりそうなのか。それとも起こりそうもないのか。もう一度考えてください。」

M君    「どっちか?」

担任   「はい。どちらかです。もう起きているという人は当然、もうAの方です。中には当然、あれはいじめじゃないんだという人もいるかもしれない。それから、起こりそうもないとまだ信じている人もいるんでしょう、さぁどちらでしょう。まだ決まらない人。はい、全員決まった。どちらか一方に今日は全員、手を挙げてください。数がピッタリ合うまで数えます。全部で20人いるはずです。Aだと思う人手を挙げて。・・・はい、オッケーです。Bだと思う人。・・・はい。19対1になってしまいました。さぁ、Kさん、いいんですよ。1になってしまいましたけど、みんなに、どうしてそれでも起こりそうもないか、ちょっと言ってあげてください。みんなの方を向いて、言ってあげてください。立って。」

Kさん    「やっぱり、この間言った通り、小中学校の頃から辛い目にあっている人もいるから、まずこの学校ではいじめというものに対して厳しいから起こりそうもないと思います。」

担任  「うん、なるほど。みんな辛い思いをしてきて、そういう人たちの集まりだ、それが、そんな辛い思いをした人がいっぱいいるのに、いじめなんか起きるわけがない。それから、この学校は先生たちがいじめに厳しいんだと。だから、起こりそうもないと言っている。圧倒的多数の人たちが、この間とは違って起こりそうだというふうに手を挙げています。さぁ、じゃあこの人たちに意見を聞いてみましょう。えー、重複するかもしれないけれども、何でそう思うのかできるだけ具体的に、言ってください。」

M君    「具体的にってどういうこと?」

担任   「えー、こういうこと、こういうケース、もし差し支えがなければ、もう名前をだしても良いです。ただ、それは自分の場合です。あまり人のことは言わないでください。チクリみたいなことは、まぁ、特に陰口のことに関してはね。ただ、誰々君がやっているのはこれはいじめじゃないか、そういうのはいいですよ。この辺はちゃんと区別してください。じゃあ、例によって指しませんから、言いたい人から順番に立って言ってください。どうぞ。今までとダブってもいいです。どんどん立って言ってください。」

W君   「あのー、さっきKさんのやつで、辛い思いしていた人はそういうことはやらないんじゃないかって、いう意見があったんですが、僕はそれはあんまり関係ないと思います。何でかって言うと、今まで辛い思いしてきてもこの学校に入ってきて、自分よりも脅威を、自分より強い、いじめてきそうな人間がいなくなったら、自分の方が今まで劣等感を感じてきても、この学校に入ったら、今度は優位な立場になった人間になった人間って多分、多いと思うんですよ。それに安心して今度はもっとさらに自分より劣っていると思う人をいじめるってことは平気であると思うんですね。例えば、僕も昔ありましたし、あのー、幼稚園の頃、僕はいじめられてたんだけど、小学校に入って今度は逆に先生からも好かれて勉強も結構よくできてたんで、周りから今度は逆に僕の方が優位な立場になって、それで、今度は逆に人をいじめたこともあるんですね。だから、昔、自分がやられてたからと言って、今度は自分が優位に立ってしまうと忘れちゃうことって多いんじゃないんですか。以上です。」

担任  「じゃあ、ごめんなさい、チャイムが鳴ったので、この続きは、あのーお弁当食べてからにしましょう。以上です。」







                    


     

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