03/08/15(金) PROGJECT GUTENBERG by さと
PROGJECT GUTENBERG http://promo.net/pg/
著作権の切れた作品をテキストで掲載しているサイト。青空文庫の海外版といえばわかりやすいでしょうか。英語ですが、著名な作家の未邦訳作品や、邦訳されたものの入手難になっている作品なども多く見られ、利用価値は高そうです。
以下個人的に興味を持った著者・作品。
Dunsany, Edward John Moreton Drax Plunkett, Baron, 1878-1957
ロード・ダンセイニ。『ペガーナの神々』はありませんが、「Fifty-One Tales(邦題:五十一話集)」など5作品が掲載されています。「Tales of War」は未邦訳かも。
MacDonald, George, 1824-1905
ジョージ・マクドナルド。未邦訳らしきものもちらちらと。児童向けの作品が多い人のためか、「At The Back Of The North Wind(邦題:北風のうしろの国)」あたりに目を通してみると、平易な文章が多く意外といけそう。
Poe, Edgar Allan, 1809-1849
エドガー・アラン・ポオ。米文学の大家にして、探偵小説の生みの親。ためしに「Murders In The Rue Morgue, The(邦題:モルグ街の殺人)」の序盤に目を通してみましたが、難解な語句が多くてもうお手上げ。本棚から全集を引っ張ってきて原文と邦訳とを見比べ、いかに訳者泣かせの文章であるか、その一端を理解。
Doyle, Arthur Conan, Sir, 1859-1930
アーサー・コナン・ドイル。かのシャーロック・ホームズの生みの親、もとい、世界に散らばるシャーロッキアンたちの生みの親。さすがに人気があり、53作品も掲載されている。
Christie, Agatha, 1891-1976
アガサ・クリスティ。2作品。というか、著作権大丈夫なんだろうか。
Hogg, James, 1770-1835 , Private Memoirs and Confessions of A Justified Sinner, The
ジェイムズ・ホッグ。掲載されているの作品は邦題『悪の誘惑』。
Machen, Arthur, 1863-1947 , Great God Pan, The
アーサー・マッケン。怪奇小説の大家。掲載されている作品は邦題「パンの大神」。
Lewis, M. G. (Matthew Gregory), 1775-1818 , Monk, a romance, The
マシュー・グレゴリー・ルイス。掲載されている作品は邦題『マンク』。
Maturin, Charles Robert , 1780-1824 , Melmoth The Wanderer: a tale
チャールズ・ロバート・マチューリン。掲載されている作品は邦題『放浪者メルモス』。
ほかにもジャック・フットレルやアレイスター・クロウリーなどを検索してみたのですがありませんでした。「思考機械」の未邦訳が読めるかもとか思ったんですが……う〜ん、残念。
小説を書いていると時々、世界中のあらゆる言葉(現象&事物含む)の『起源辞典』とでもいうべきものが欲しくなる。百科事典が求める情報を与えてくれることもあるが、役不足に終わることのほうがずっと多い。カレル・チャペックの「ロボット(robot)」のエピソードのいかに幸運な例であることか。今はなき現代教養文庫から確か『東洋語源辞典』なんてタイトルの本が出ていたが、あれの超特大バージョンでも出れば一万円を超えても買うのになあ。
いま自分がぶつかっているのは「世界輪(Rotae Mundi)」という言葉(&概念)の素地が薔薇十字以前にもあったかどうかという問題。占星術の中にそのその前身がありそうな気がするのだが。
調べていく過程でいくつか面白いサイトを発見。
Barbaroi! http://web.kyoto-inet.or.jp/people/tiakio/
ストア派断片試訳集 http://www.logos.tsukuba.ac.jp/%7Eshin1/stoa/stoa.html
古代ギリシャの文献の個人による邦訳がたくさん。おそらく未邦訳文献(先の言葉と矛盾するが、意味はわかってもらえると思う)もたくさん。専攻している学生が泣いて喜びそう。インターネットのもっとも有用な利用形態の一つがここに。
とあるプロの作品のはじまりの文章。
「第一発見者は、よりによって山の中で迷子になっていた遭難者からのものだった。」
合ってない合ってない主語と述語が合ってない辛い辛い見てて辛い。
主語を「第一報は」とするか、述語を「遭難者だった」とするのが適当かと。
この作品、確か最初は雑誌に掲載されたはずで、著者と編集者が雑誌掲載時と単行本発売時にそれぞれチェックしたはずで、単純計算で最低四回、校閲なども考えれば十回近く修正する機会があったはずで、にもかかわらず結局気づかなかったということになるわけで、はじまりの文章だから普通に考えれば最も気づきやすい場所なわけで──こりゃプロの名が泣くってもんです。
……………………まさか素でおかしくないとか思ったわけじゃないだろうな……。
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