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タイトル 「紅蓮のエイカ」 (邪楽さん/ファンタジー/連載中) |
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掲載HP 紅蓮のエイカ |
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おすすめ度 ★★★ 作品の特徴 ジェットコースターノベル |
| 印象深い一文 「そなたの眼を潰し、耳をそぎ落とし、口も塞ぎ、手も脚も切り落とせば、百里あるその道も九十九里くらいにはなるであろう」 「どうしたら早く真理への道を極められるか?」という問いに答えて by グル=レイドル |
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二百年にわたる白光帝国の治世がつづく世界――小さな宿場町に店を構える宿屋炎花亭の娘エイカは、燃えるような赤い瞳としなやかな赤い髪をもち、また酒場の乱暴者を軽くあしらえるほどの武芸に優れた娘だった。ある日、エイカは野生化したワービトルに襲われている巡礼姿の女性と幼い少女を助ける。二人の名はレシナルデとサレオ。レシナルデが言うには、サレオはさる高貴な血族の最後の生き残りで、帝都の権力抗争から逃れてきたのだという。エイカは二人を宿にかくまうことを決心するが――。 現在連載途中で千三百枚を越えているという大長編ファンタジー。とにかく、連続するアクションとそれによるスピード感は圧巻。「ジェットコースタームービー」ならぬ「ジェットコースターノベル」。これを文章でやっているというのがすごいです。また世界観がとても骨太で、物語の舞台の設定と共にしっかり練り込まれているという印象を受けました。目を引くのは「蟲」という設定。この蟲がときに飛行船の推進エンジンになり、ときに自動監視機械になり、ときに医療機器になり、といった感じで、ベースとなる剣と魔法の世界に科学的な(あるいはスチームパンク的な)要素を持ち込むのにうまい役割を果たしています。ただ、この設定は下手をすれば「なんでもあり」の諸刃の剣になりうるのも事実で、ときに現代科学をはるかにしのぐような機器=蟲が現れるあたり、受け入れられない人もいるかもしれません。『風の谷のナウシカ』をより発展させたような世界、と言えばイメージを掴みやすいでしょうか。 個人的に残念な部分も。重厚な世界観は歯ごたえ十分、その中で繰り広げられる荒唐無稽なほどに痛快なアクションは、一つ一つの場面だけを取り上げれば、文句なしに面白いです。が、物語を俯瞰してみると、基本的に、新たな舞台に到着→エイカあるいは仲間の一騎打ちor小戦闘→トラブルとそれにまつわるあれこれ→ちょっとネタばれ舞台への帝国軍隊の来襲→舞台の崩壊とエイカ一行の脱出ネタばれ終了→新たな舞台へ、という流れの繰り返しなので、物語が進むにつれ「ワンパターン」という言葉が浮かんで、少々マンネリ感を覚えます。チーム、ディテール、ピッケル、レイヤーなどの外来語が安易に用いられているのも気になります。また核となるストーリーの進行も遅く、千枚を越えてなおサレオや白光王の正体が具体的にほとんど明かされていないのも、正直引っ張りすぎだと感じました。厳しい見方をすれば、ハード(世界観・キャラクター設定等)は十分、しかしソフト(ストーリー・演出等)が不十分、ということになるでしょうか。ハード面がしっかりとしているだけに、ソフト面の細かいところが気になってしまい、「面白い」と同時に「もったいない」と感じてしまうのです。「これでソフト面が充実していれば、もっと面白いだろうなあ」と思ってしまうのです。 でもやっぱり存在感のある世界で繰り広げられるテンポの良いアクションは秀逸です。「とにかく爽快な冒険譚と痛快なアクションが好きだ」という人には特に強くおすすめしておきます。(01/01/31 さと) |
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