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Reviews オンライン小説の紹介 |
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タイトル 「女神の糸」 (流崎詠さん/歴史小説/完結?) |
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掲載HP E.N.Atelier |
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おすすめ度 ★★★★ 作品の特徴 敷居の低い歴史小説 |
| 印象深い一文 「おれも、アテナイと戦いたい」 by ルシアス |
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ペルシア戦争の余波を受けて奴隷商人に売られたトラキアの少年ルシアスは、アテナイのアゴラで一人の青年に見初められ、破格の値段で買われる。青年の名はファンダレオン。「正義の人」の称号を冠するアテナイの有力政治家アリステイデスの甥であり、奴隷を対等に扱う温情家として有名なとんでもない変わり者だった――。 リアリティ(実際の歴史との整合性)と物語のバランス取り、読者にとっての敷居の高さ、などの歴史小説が抱えるハードルを、少年ルシアスの一人称という形態をとることで本作品は軽く飛び越えてしまいました。古代ギリシアを題材とした歴史小説の秀作です。特に目を引くのは存在感に溢れたキャラクターたち。ルシアスやファンダレオンといったメインキャラクターはもちろん、マーレウス、アレウシア、サラディといったサブキャラクターたちまでみな生き生きと活写されています。プルタルコス『英雄伝』などからのエピソードを用いたアリステイデスやテミストクレスといった実在の人物の描写も秀逸です。 しかし気になる点も多々あります。一方の主役とも言えるファンダレオンの心情の変化が唐突でイマイチ実感できないこと、しばしば不自然な説明的文章が挿入されること、などです。ここでは逆にルシアスの一人称という形態が枷になっているようです。そしてなによりも最大の欠点は――こ、これで終わりなんてそんなバカな〜やっと本編がはじまるってところじゃないですか〜クレリクスやカードラの活躍だってこれからなのに〜ルシアスとサラディのラブストーリー(ないない)だってこれからなのに〜。というわけで強く続編を希望します。(00/06/20 さと) |
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