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「旅の泉」に登場する「相棒」、Rさんが旅行中に話してくれたお話です。
現在彼女は日本に住んでいますが故郷は韓国の釜山(プサン)の郊外で、子供の頃は鬱蒼たる森や黒々とした沼が手付かずで残っていたそうな。また、当時は祖父母もまだ元気で一つ家に住んでいたそうです。
ある日のことおばあちゃんが血相を変えて家に入ってきて、「裏山で変な蛇を見た!」と言うのですね。その蛇は「胴体がまん丸に膨らんでいて」「びょんびょん跳ねながら」逃げて行ってしまった、と。
家族は「おばあちゃん、なにか見間違えたんだろう、そんな蛇がいるわけないよ」と笑って本気にしなかったそうです。でもRさんは、その時のおばあちゃんの様子からして嘘でもなければ見間違いでもないと幼心に感じて今でもよく覚えている、とのこと。
・・・・・・と、ここまでRさんの話を聞いて、私は日本にもとてもよく似た蛇の伝説があることに思い当たったのです。「まん丸の胴体」を持ち「びょんびょん跳ねる」・・・?これはあの幻のツチノコそっくりではありませんか。
「その蛇、韓国では何て呼ぶの?」と訊くとRさん曰く「名前なんてないよ。『変な蛇』としか呼びようがないじゃない?」どうやら韓国には日本の「ツチノコ伝説」のようなものは無いらしいのですね。
しかし、釜山はご存知の通り日本と目と鼻の先にある所です。そして間氷期に入る前、約8000年〜1万年前には朝鮮半島と日本とは地続きだった。
・・・数多くあるUMA(未確認生物)の話は正直うさんくさいものばかりですが、ツチノコの話だけは不思議なリアリティがあると以前から思っていました。ひょっとしたらあれは本当なのかもしれません。朝鮮半島から日本にかけて広く分布していた彼ら、しかし間氷期になって日本が大陸から切り離されたときに「日本ツチノコ」と「朝鮮ツチノコ」とに分かれてしまったのかも。なにより「ツチノコ伝説」など無い国でツチノコそっくりの蛇の目撃譚がある、というところに強い説得力を感じます。
いつか、動物図鑑に「ツチノコ」が晴れて掲載される時が来るのかもしれません。。。
(2002.2/5)
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