★ファーマーズ・マーケット from Norway
圧倒的なパワー、恐るべきアンサンブル。予測不能の超絶ライヴ!

●日時
・2001年6月17日(日)、開演午後7時〜終演午後10時頃

●場所
・トリビュート・トゥ・ザ・ラヴ・ジェネレーション(東京お台場)

●登場アーティスト
・Firmers Market/ファーマーズ・マーケット


ファーマーズ・マーケット初体験。実はライヴを見るまでは彼らの音楽を聴いたこともなかった私でごじゃります。(^-^;) ただ、「凄いやつら」という噂は聴いていたんで、今回の初来日ライヴに行ってきたわけなのですが・・・いや〜、予想以上にもの凄いバンドでありました。

ご存知ない方のために簡単に彼らの解説をば。Farmer's Marketはノルウェーのトラッド/ジャズ/ロック・バンドのようです。トラッドといってもノルウェーのものではなく、ブルガリアを中心としたバルカンのトラッド。それをベースにして北欧やロマ(ジプシー)のトラッド、ジャズ、ロック、ポップス、ヘヴィメタル、テクノなどの様々な音楽要素を取り込んで独自のスタイルで演奏する、ジャンル横断の超絶ハイブリッド音楽集団です。基本的にインストゥルメンタル。結成は91年ということです。
中心人物はボタン・アコーディオン(他にギター、バンジョーなども)のStian Carstensen(スティアン・カシュテンセン)。アコーディオンというと華麗で暖かみのあるサウンドというイメージがあったんですが、こいつのアコーディオンはやばいくらいのアグレッシヴさです。超早弾きに加えてワイルドで切れがある。アコーディオンのイメージががらりと変わってしまいました。高い音楽センスとリーダー的資質を有した才人とお見受けしましたね。
5弦ベースのFinn Guttormsen(フィン・グットオルムセン)、ドラムのJarle Vespestad(ヤーレ・ヴェスペスタ)がリズムを固めます。特にヴェスペスタのパーカッシヴなドラミングは、変拍子ばりばりのバルカン・サウンドを根底で支えていますね。恐るべきテクニックと正確さです。
Nils Olav Johansen(ニルス・オラフ・ヨハンセン)はギター&ヴォーカル。変な人。オカマさん・・・?(-。-;
そして、サックス&クラリネット(今日はサックスだけだったが)は、唯一ブルガリア人のTrifon Trifonov(トリフォン・トリフォノフ)。このおぢさまのサックスも悶絶もんですな。95年に元のサックス奏者が脱退した後に加入したお人だそうです。

場所はお台場のライヴ・レストラン、トリビュート・トゥ・ザ・ラヴ・ジェネレーション。客席とステージとが異常に近いのが最大の魅力ですね。

さて、開演して「どんな音楽をやるのか?」と興味津々で見守っていたのですが、いきなりバルカン・トラッドで幕を開けました。どっひゃ〜、こりゃしゅげえ〜っ!(>o<) バルカン地方の民族音楽は7/16拍子、9/16拍子、11/16拍子などの西洋音楽ではあまり見られない独特の変拍子で有名です。はじめは居心地悪いけど慣れるとそれが快感。しっかし、これほどまでに攻撃的なサウンドとは。。。最初は「おお、ドラム入りのイヴォ・パパソフ!?」とか思ったり、「いや、バルカン地方に行ったまま帰ってこないアレアか!?(<デメトリオ抜きね)」とか思ったりもしたけど、やっぱりそれらとも違うか。う〜ん、あまり比較の対象がない音楽かな。。。
特筆すべきはその恐るべきアンサンブルとダイナミズムです。頭が変になりそうなほどの変拍子の嵐のの中で、平然と即興の応酬を楽しむアコーディオンとサックス、手数が多いくせにちっとも乱れない正確無比なドラム、タイトなベース。ギターは・・・この人、よくわからんから置いとこう。(^_^;) なにしろ火の出るような凄まじい演奏で、あまりのカッコ良さに鼻血が出そうになってしまいましたよ、わたしゃ。

疾走感溢れる曲を数曲続けた後で、ギターのヨハンセンの妙〜な味のパフォーマンスで会場爆笑。(^O^) この人はおもろい人で、バンドのピエロ的役割を演じていました・・・っつーか、地だろうなこりゃ。わざと下手な演奏をして見せたり妙なヴォーカルを披露したり、なんとも脱力〜なキャラであります。カマっぽいし・・・。(^_^;)この人の脱力パフォーマンスはたびたびあって、「え〜かげんにせい!」とツッコミたくなる時もありましたが、圧倒的なテンションで迫る演奏の合間の息抜きといった意味もあるのでしょう。
リーダーのカシュテンセンもユーモア感覚豊かな人で、エレキ・ギターでソロをしてる時におふざけを色々かましたりして会場を沸かせました。しっかし、彼らのユーモアセンスは時々よくわからん。。。
んで、脱力パフォーマンスからいきなり大音量の超絶技巧アンサンブルへ!どひ〜、もう口あんぐり状態。彼らのステージ・ワークは非常にメリハリが利いているのが特徴ですね。静から動へ、笑いから緊張へ、脱力から真剣勝負へ。その落差が激しい上に切り替えが早く、なんちゅーか、ジェット・コースターに乗っているような刺激に満ち満ちたライヴなのです。

カシュテンセンのソロがあり、続いて印象的だったアコーディオンとサックスのデュエット。そしてカシュテンセンの「次は45曲のメドレーだよん。数えててね」との紹介があり、冗談かと思っていたら・・・出てくるわ出てくるわ、オールディーズから映画音楽からポップスからハード・ロックからクラシックから、御馴染みの曲ばかりを数十秒ごとに切り替えて送る超絶メドレー!(・_・;) な、なんだこりゃ〜!結局、ホントに45曲やっちゃったみたいですな。(-。-;
やんややんやの大喝采の中、次は御馴染みのジャズのスタンダード曲「テイク・ファイブ」。「テイク・ファイブに続けてテイク・ナインを聴かせるぜ」。なんのこっちゃ?と思ってたんですが、いきなりリズムが変わってバルカン風に変化。そーか、5拍子の「テイク・ファイブ」をアレンジして9拍子の「テイク・ナイン」っちゅーわけね。とは〜・・・。
お次はトリフォノフさんの独壇場。一度引っ込んで再度現われたブルガリアおぢさん、なんと両手でサックスを二本抱えている。そして、二本のサックスを同時に吹き始めたのです!右手で一本、左手で一本、おまけにそれぞれ違う旋律を・・・。もう大道芸人も真っ青ですな。私の顔はもうこんな状態のまま→ (°_°;)
大いに会場を沸かせて、いよいよラスト2曲に突入。これまた凄まじい曲で、このドライヴ感と暴力的なまでのパワーは圧巻!変拍子まみれのヘヴィメタル・トラッドと言えば少しは伝わるでしょうか!?(<もうよくわからん)このテンションの高さはもう、タダゴトではありません。(@_@;)

大歓声と割れんばかりの拍手鳴り止まず。アンコールの求めに応じて再登場した5人のメンバーが各自のソロを披露します・・・って、なんだその脱力ソロわ!?(>o<") 普通、見せ場のソロでは気合入れるもんだろう?ソロになったとたんにやる気なしモードとは・・・こ、こいつらのキャラ、読めん。。。(-。-; んでもって最後の曲ではまたもや変拍子ばりばりの超絶ヘヴィメタ・トラッドで聴衆全員ノック・アウト〜!!

くぅ〜、ヤ・ラ・レ・タ。その強〜烈なサウンドと予測不可能な展開の連続に打ちのめされてしまいました。脳細胞弾けまくりで、頭が悪くなって帰ってきたのよ〜ん(当社比10%ダウン)。(^o^;) らりらりらりほ〜らりらりほ〜♪