★ルネッサンス from Britainl
伝説のルネッサンス、感動の復活!

●日時
・2001年3月16日(金)、開演午後7時予定(正確には7時14分)〜終演午後9時10分

●場所
・厚生年金会館(東京新宿)

●登場アーティスト
・Renaissance/ルネッサンス

※このレビューはこだきんさんのご厚意で「太陽のカーペット」に保存させていただいているものを、若干手直ししてこちらにも再掲載したものです。感謝!m(_ _)m


★メンバー
Annie Haslam (Vo)
Michael Dunford (6&12Gt)
Terence Sullivan (Drms&Par)
Micky Simmonds(Kb)
Rave Tesar(Kb)
David Keyes(B)


★曲目
1・Carpet Of The Sun(「Ashes Are Burning」より)
2・Opening Out(「A Song For All Seasons」より)
3・Midas Man(「Novella」より)
4・Lady From Tuscany(「Tuscany」より)
5・Pearls Of Wisdom(「Tuscany」より)
6・Dear Landseer(「Tuscany」より)
7・Northern Lights(「A Song For All Seasons」より)
8・Moonlight Shadow(Annie Haslamのソロ「Annie Haslam」より)
9・Precious One(Annie Haslamのソロ「The Dawn of Ananda」より)
10・Ananda(Annie Haslamのソロ「The Dawn of Ananda」より)
11・Mother Russia (「Turn Of The Cards」より)
12・Trip To The Fair(「Scheherazade And Other Stories」より)
13・One Thousand Roses (「Tuscany」より)
アンコール1・I Think Of You(「Turn Of The Cards」より)
アンコール2・Ashes Are Burning(「Ashes Are Burning」より)


今回お送りするレビューは、再結成ルネッサンスの東京公演の実況中継であります。今回は友人二人といったのですが、うち一人が音楽や機材に詳しい人物だったので随分と助かりました。

我々3人、6時少し過ぎに開場入り。開場間もないというのに多くのファン達の熱気でむんむんしていて、「お土産コーナー」には人が群がっています。どれどれ・・・「Tuscany」イメージ色(深緑)のTシャツ3,500円、銀色の可愛いオリジナルブローチが2,000円、パンフが3,500円。うーん、意外とお安くないのね。(^_^;) でもしっかりパンフを購入♪隣では第一期、第二期、再結成ルネッサンス及びアニーのソロ・アルバムを販売中。な、なんと「Tuscany」「プロローグ」「燃ゆる灰」の三枚だけは、どれか一枚でも購入すればメンバー全員のサイン入り色紙プレゼントという特典が!うーん、わかりやすいなぁ(笑)。友人は一枚購入、見せてもらったら小さめの可愛い色紙に来日メンバー6人全員のサイン。羨ましく思いつつも、既に持っているアルバムをもう一枚買う金銭的余裕のない私は涙をのんで諦めたのでした。(T_T) それにしても、パンフとCDは飛ぶように売れていますね〜。係員さんも汗だくで対応しています。

さて、自席を確認するために開場入り。二階なので遠いけど、ステージや一階席を良いポイントから見下ろせるのでとりあえず満足。ステージ上の設備をチェックしてみます。最初に目を引いたのはステージ上に配置された6本の古代ローマ遺跡っぽい石柱のセット。ライト・アップ用のライトが下に数本ずつ配置されている。ちょっと狭いステージだけど(石柱が大きいのでなおさら)、動きまくる人たちではないのでまあ大丈夫かな。
次にステージに置かれた楽器をチェック(私は楽器には疎いので、ここの話はほとんど全て友人の談です)。まずベースはミュージックマンのスティングレイというものらしい。12弦ギターは、おそらくオベイションのアダマス(80万くらいするんだって!)。6弦ギターのほうはタイラー(多分)。お、6弦のほうは3フレット目にカポを付けていますな。ミッキーさんのほうのキーボードはローランド、ドラムはヤマハ。レイヴさんのほうのキーボードは残念ながらよく見えず、不明でした。

6時半に注意事項のアナウンスが入りました。この時点で一階席は4分の1、二階席は10分の1くらいの入り。ちょっと心配になります。

客層は30、40、50代が中心。年齢層が高く仕事帰りのサラリーマン風の人が多いなーという印象があります。でも若いカップル、女子大生風の友人同士、欧米人、はたまた子供2人を連れた親子4人(すげえ)など、なかなか多彩な客層であります。

6時55分。高まる期待で会場内がざわざわしてきました。一階は90%、二階は60%の入り、というところでしょうか。そして、ついに時計が7時を示す!・・・あれ?始まらないゾ。。。ひとりやきもきしていましたが、お客さんは皆落ち着いて待っています。うーん、オトナだなぁ。
7時5分、ブザーが鳴りアナウンスが入ると、会場の空気の密度が一段濃くなったように感じられました。最期のチューニングのために係員が12弦、ついで6弦ギターを持っていき、戻ってきます。この時点で、一階はほぼ100%、二階は残念ながら後部に空席が目立ち、70%の入りというところです。

7時8分、「プロローグ」のオーケストラ・ヴァージョン(キング・ビスケット・ライブでロイヤル・フィルが演奏したやつ)が流れると期待と興奮で会場内のテンションがぐんと上がります。係員がベースの音出し&マイクの高さをチェック。そして、7時14分、ついに6人のメンバーがステージに登場して、大歓声の中スタート!!

メンバー配置と服装は、大阪、名古屋公演とほとんど同じ。
向かって前列左にご存知美声ヴォーカルのアニー・ハズラム。黒いひらひら衣装の中で胸元の大きなブローチがきらきらと光っています。思ったより若々しいですね。ホントに50過ぎなの?もちろん、裸足です。前列中央にギターのマイケル・ダンフォード。黒いジャケにピンクのシャツ。渋いオヤジになったなぁ。
前列右にベースのデヴィッド・キース。この人は初めて見たけど、黒ずくめのダンディな服装が似合う長身のナイス・ガイです。切れ者、という印象がしますね。この人の声、渋くて好きだなぁ。
後列左にはキーボードのレイヴ・テサール。オレンジ色っぽいシャツに黒ズボンの、まじめそうなお人。なんとなく、学者のような趣がありますね。この人がピアノとハモンドを担当していました。
後列中央にはドラムのテレンス・サリヴァンがどっしりと構えます。親しみやすいおぢさんになりましたな。服装もTシャツにGパンというラフさ。あれ?どっかで見たことあると思ったら、このTシャツは会場で販売されていたオリジナルTシャツでないの。3,500円出して買ったのか?(^ ^) おちゃめな人やー。私の見た感じでは、最も楽しげにプレイしていたのはこの人でありました。
そして、後列右にミッキー・シモンズ。デヴィッドさんとは対象的に白ずくめの格好です。長髪、長身に良く似合う。かっこい〜。この人がオーケストラや笛、オルゴール、ギター、サンプリングなどを一手におこなっておりました。

一曲目、Carpet Of The Sun。のっけからこの名曲で、涙腺がブッ壊れた方も多いでしょう。アニーさんの声は、無論全盛期と同じとはいかなくてもほとんど引けを取らないものでありました。私は年齢的にかなり衰えているのではないかと心配していたのですが、あの超ハイトーンのクリスタル・ヴォイスは健在!美声に加え風格や深みのようなものが出てきたような気もします。
息つく暇も無くOpening Out、Midas Manと往年の名曲を連発!ぐすぐすウルサイので横をふと見てみたら私の友人は既に涙モードに突入。周りの人も、熱狂するというよりも感無量という感じでうつむいてじっと聴き入っている人が多いなぁ。かく言う私もなんだか視界がぼやけて・・・てやんでい、目から汗がでちまったい。(;_;)

7時30分、3曲目が終わってメンバー紹介に入ります。アニーさんが各メンバーを紹介(みんな礼儀正しいOJIGIをしていたのがなんか可愛かった♪)、そして最後にマイケルがアニーを紹介。アニーが曲の由来を語り(う、英語だからあまりわからん。(-。-; ヴァイオリンのパガニーニがどうとか言ってたよーな)4曲目、アニーさんの印象的なスキャットから始まる明るいタッチのLady From Tuscany。正直、新譜やアニーのソロからの曲は、往年の名曲に比べ観客の反応がイマイチでありました(アニーさん、あまりに反応が弱くて困ってた場面もあった)。やっぱり馴染みが薄いから仕方ないやねー。でも、アニーさんは気持ちよさそうにひらひらと踊るように歌っておりました。うーん、ライブで聴いてこの曲が一層好きになりましたねー。

7時39分、5曲目はしっとりとしたPearls Of Wisdom。アニーの美声がひときわ冴え渡り、観客はじっと耳を澄ませて聴き入っています。

7時44分、マイケルが12弦ギターから6弦ギターに持ち替え、始まったのはDear Landseer。あー、なんて良い曲!シビレます。新譜からの曲はほとんど完全再現!でしたねー。

ただ今回のライヴではPAが不調だったようで、前半のベースやオーケストラの音がもっさりしていて迫力不足だったり、ギターの音が埋もれてしまったりヴォーカルの音が大きすぎたり、気になるところはありました。PAはライヴ中に相当いじくりまくったようで、担当の方は大汗だったことでしょう。

あ、すごくどーでもいいことだけど、メンバーはペット・ボトル&コップでミネラル・ウォーターを飲んでいたのにアニーさんだけは大きなゴブレットのようなグラスで水を飲んでいたなぁ。アニーさんのお気に入りのグラス?ほとんど一曲終わるたびに口を湿していたけど、やっぱり喉にすごい負担がかかるのだろうな。もっとどーでもいいことだけど、あのペット・ボトルはフランスの軟水を使った「Volvic」に違いないぞ。

7時50分、マイケルさんが「この曲は最大のメジャーヒット曲で、全英何位になった曲なんだ」とかなんとか紹介し、イントロに入ると歓声があがりました。7曲目のNorthern Lightsです。多少とちりがあったのはご愛敬ということで、観客はかの名曲が目の前で再現されていることに興奮していたようです。ライティングも綺麗で効果的だったね〜。

7時55分、照明が暗くなり始まったのはマイク・オールドフィールドの名曲、アニーもソロでカヴァーしたMoonlight Shadow。くぅ〜っ、美しすぎ。ゆるやかにリズムを取りながら歌うアニーさまの姿はまさに月光の中で歌う妖精のよう。

マイケル、デイヴ、テリーの3人が一時退場してアニー、レイヴ、ミッキーの3人で9曲目Precious Oneが始まったのはちょうど8時のことでした。アニーが「この二人にはお世話になってねえ」とか何とか言ってたような気がするけど、全然違うかも知れん。(-_-;) これまたアニーの美声をとことんまで堪能できる美しい曲であります。

8時5分、3人が戻ってきて、アニーが曲紹介をします。ここはちょっと自信があるぞ。「アナンダというのはインディアン(ネイティヴ・アメリカン)の食べ物の一つで、私は大好きなの。ジャパニーズ・フードの次にね」と言っていた、と思う。多分。・・・うーん、やっぱり自信なし。そういえばアニーさんのHPに「ヴェジタリアン・アニーのお料理教室」(?)というのがあって、その中で「Tofu (Eggless) Salad」という料理が紹介されていたっけ。やっぱり好きなのね、日本食。
おそらく今回最も異色な曲、インディオの音楽を意識したAnandaが始まります。ライティングもなんかハデハデですごいぞ。レイヴさんの活躍ぶりが印象的でありました。

馴染みの薄い曲が続いて少しばかり盛り下がってしまった観客が、レイヴさんが弾くピアノのフレーズを聞くやいなや、ざわり、としました。これはひょっとして・・・そしてかぶさるミッキーさんの荘厳なオーケストラで、大きくどよめく観衆!おおおお!8時11分、遂に炸裂Mother Russia!!この悲壮感、このダイナミズム、この美しさ・・・もお、鳥肌立ちっぱなし!アニーさんはさすがに苦しそうなところもありましたが、非常に高水準かつ迫力満点の演奏で、今までのライブ盤の中でもピカイチの出来だったのでは?この曲が中盤最大の山場であったでしょう。涙でかすんだ瞳で回りを見渡せば、皆さん感極まったような表情で一心に耳を傾けています。まるで体全体で音の全てを吸収しようとするかのように。。。
演奏が終わったとき、割れんばかりの大歓声が会場を埋め尽くしました。本当に、これで大団円を迎えてもおかしくないほどの名演奏だったのです。

しかしまだ時間はたっぷりある!8時21分、12曲目となる曲名が告げられると再び大きくどよめく観衆。そうです、またも往年の名曲Trip To The Fairです。デヴィッドさんとテリーさん、レイヴさんとミッキーさんとの火花散るバトルを存分に楽しめた好演でした。

あ、どーでもいいことをまた言わせてもらえば、デヴィッドさんだけペット・ボトルを二つ持っていることにここで気付いた。ホントにどーでもいいな。

そして、8時34分。13曲目となるラスト・ナンバーはOne Thousand Rosesです。この曲は出色の出来でありました。スタジオ盤をはるかに凌駕するダイナミズム溢れる素晴らしい演奏!そういった意味では、本ライヴのベストはMother RussiaよりAshes Are Burningより、実はこの曲だったのかもしれません。アニーのヴォーカルとメンバー全員とのアンサンブルとが見事に一体化し、メンバーも非常に充実した表情を見せていましたねー。

ここで、一度メンバー全員が引っ込んでしまいますが、アンコールを求める手拍子は当然ながら止むはずもありません。メンバーがアンコールに応えて登場すると、ひときわ大きな歓声と拍手。8時44分、アンコール1曲目はI Think Of Youのアコースティック・ヴァージョン。今度はデヴィッド、レイヴ、ミッキーが引っ込み、アニー、マイケル、テリーの3人が仲良く前列に並んで静かにこのラヴ・ソングを奏でます。
前述した通り残念ながら今回はほとんど全曲でマイケルさんのギターの音が埋もれてしまっていたので、彼のギターをたっぷり堪能できたのはほぼこの曲だけだったのでありました。そういう意味で彼のギターのファンには今回のライヴは不満があったかもしれないですね。
あ、テリーさんはパーカッションを指で叩いていました。非常にリラックスした雰囲気の演奏で、3人とも楽しみながらプレイしているのがこちらにも伝わってきました。終わった後、大拍手!

そして、時刻ははやくも8時47分。時間が時間だけど、まさかここで終わるわけないよねーと一抹の不安を抱えながら固唾を飲んで次に来るはずの「あの曲」をじっと待ちます。来るか来るか、と思っていたら、どこからともなくあの物悲しい風の音が・・・やっぱり来た〜っ!!ラストはやっぱりAshes Are Burning!!大きなどよめき、歓声と興奮、会場のテンションが一気に上がる!テリーのシンバルにレイヴの流麗なピアノがかぶさり、デヴィッドのベースが歌い、そしてアニーが高らかに歌い上げると興奮は最高潮に達しました!
そしておなじみのソロに突入!レイヴとミッキーの掛け合い(この二人はホントに巧い!)に続いてデヴィッドのベース・ソロ。お、ベースの音量を上げたゾ。ひゃあ、この人はホントにスゴイな。手拍子に合わせ、これでもかというほどの超絶技巧、超早弾きのオン・パレード!噂は真実でありました。テリーにバトルを吹っかけて(いや、なんかそーいう風に見えたの)、テリーV.S.デヴィッドの掛け合いだ!おお、テリーも頑張るじゃないか。なんか楽しそうだなぁ、二人とも。すぐに続いてミッキーのソロがあり(これまたすごい!)たっぷり観客を酔わせ、曲に戻ります。
アニーさんが高らかに歌い上げ盛り上がりに盛り上がっていると、ステージが暗転。最後のサビ「Ashes Are Burning The・・・・・・Way〜〜〜!!」というところで突然ミラーボールのようなライティングがステージと会場いっぱいに回りだし、もう場内興奮の坩堝と化してしまいました。そしてアニーさんの最後の力を振り絞るかのような超ハイトーンのスキャットと、メンバー全員が一体となった凄まじい演奏!もう涙と鳥肌の壮絶極まる名演奏でありました!!曲が終わり、感動さめやらぬ観衆がスタンディング・オベイションをするなか、嵐のような大歓声と拍手に包まれて、ルネッサンスの6人はにこやかに手を振りながらゆっくりと姿を消していったのであります。。。

ふと時計を見れば9時10分。あー、2時間なんてあっという間。あと5時間は見たかったなー。(<無茶言うな) 
今回のライヴがCDになったとしたら、Mother Russia、Ashes Are Burning2大曲の凄まじいまでの演奏だけでも充分買う価値はあると思いますよん。あとOne Thousand Rosesもね。


※ レビュー中で、テリーと言っていますが、これはテレンス・サリヴァンのことであります。なんか「てれんす」って呼びにくいもんでいつもテリー、テリーと言っていたのが文章でも出てしまった。失礼しました。(^_^;)