★友川かずき
Japan
●日時
・2001年5月10日(木)
●場所
・渋谷アピア(東京都渋谷区)
●登場アーティスト
・友川かずき(ギター、ヴォーカル)、石塚俊明(ドラム)、永畑雅人(ピアノ、ピアニカ、マンドリン)
いやー、凄かった。。。いろいろな意味で衝撃を受けたライヴでした。
この人、70年代から活躍していた知る人ぞ知るアングラ・フォークの絶叫詩人・・・なんだけど、実際間近で見てみるとちょっとお下劣なおもろいおっちゃん、にしか見えなかったりします。東北弁丸出しの朴訥なおぢさんという感じで、こーいう人に惹かれてしまふのです、わたしゃ。「千羽鶴を口にくわえた日々」や「桜の国の散る中を」などで脳天直撃!されてファンになったんですが、後追いなもんでそんなに詳しくは知らなかったりする。なんでも9年くらい活動停止して仙台に引っ込んで競輪にうつつを抜かしていたらしいんですが、最近になって復活したそうな。以前は大手レコード会社からアルバムを出していたのに現在はインディーズで活動中という、普通のアーティストとはまるで逆のコースを辿っているのもこの人らしくて好き(生活苦しそうで可哀想だけど・・・)。
会場はアングラ・アコースティック専門のライヴハウス「渋谷アピア」。初めて行ったんだけど、狭いの何の、満席&立ち見で50人くらいだったかなー?客層が異様に若い(20代、30代が中心)のにびっくり。
友川かずき(ヴォーカル、ギター)、元頭脳警察の石塚俊明(ドラム)、永畑雅人(ピアノ、ピアニカ、マンドリン)の三人編成。この石塚さんのドラムが凄い。切りつけるような、実にソリッドで緊張感溢れるドラミングでありました。抜き身の日本刀を思わせます。
友川かずきの声が70年代当時からほとんど変わっていないことも驚き。永幡さんも美しいメロディを聴かせてくれました。
曲目は、往年の名曲(「湖上」「サーカス」「ワルツ」「海のような空」など)からインディーズ時代の曲(こっちはよく知らないのよん)、近々発売の新譜(なんと灰野敬二と組むんだって!)からの曲まで新旧どちらのファンも満足させる内容でした。それにしても御馴染みの曲がライヴになると、ここまでやるか!というくらいのアヴァンギャルドさ。曲によっては三人とも完全にあっちにイッちゃって観客おいてきぼり状態。なんつーか、アルバム以上にライヴになると「心に痛い」音楽ですな。最近流行りの癒し系音楽とは対極の、心に食い込み、魂をカミソリで切り刻まれるような、聞き流すことを許さない音楽。こりゃすげえ。聴いているだけで手に汗びっしょり、顔面引きつりまくりでありました。もちろんそういう音楽だけではなく「湖上」などのしんみり聴かせる美しい曲もあり、「針の山地獄の中のオアシス」という感がありました。
曲の合間のトークも、農業論から自民党への罵詈雑言、三上寛やたこ八郎の逸話、シモネタなどmichiyoさんばりの大脱線、あほな話ばかりで面白かったっす。(^
^)
曲目もあまり考えていなかったらしくてお客さんにリクエストを募ったり、ステージ上で(もちろん開演前からも)酒飲みながら演奏したり、なんともアバウトな人達。(^_^;) いーなぁ、こういうの。愛すべきダメさ加減であります。
さて、一通り曲が終わっても拍手なりやまず、アンコールに応えてやってくれた最後の曲は私がリクエストした名曲「生きてるって言ってみろ」。これはやばすぎるほど凄かった。バックの二人が引っ込み、アコギだけで噛み付くようにあるいは何かを吐き出すように歌い、絶叫する彼の姿はもう何かに憑り付かれたような壮絶さ。ギターもただ滅茶苦茶に掻き鳴らすだけで(もともと上手い人じゃないんだけどね)、コードもリズムもばらばら。なのになぜか魂をわしづかみにされるような強〜烈なインパクトがあって、身じろぎも出来ない金縛り状態になってしまいました。終わって彼が一礼をした後も会場全体がし〜〜〜んと静まりかえってしまって、ずい分立ったあとにまばらな拍手が。そして、たちまち熱狂的な拍手に変わり、その中を彼は妙にばつの悪そうな、照れくさげな顔で楽屋に引っ込んでいったのでした。
あのあと、皆で飲みまくったんだろうなぁ。シモネタ話しながら。。。