John Renbourn Group/ジョン・レンボーン・グループ Britain

●元ペンタングルのギタリスト、John Renbourn/ジョン・レンボーンが結成したブリティッシュ・トラッド・バンド。ペンタングルのメンバー中おそらく最も多彩な音楽世界を持っていた彼は、ジャズ、フォーク、トラッド、古楽、東洋音楽など、様々な要素を自分のものにしていった。彼のソロ作品のうち3rd,4thは特に古楽色の強い作品だが、このグループではその路線をさらに推し進めて独自の世界を造りあげることになる。バンド自体は4枚の作品を残しているだけだが、J・レンボーン自身はソロで多数の作品を発表しており現在も意欲的な活動を続けている。
(2001.11/1。11/27加筆修正)

Discography(正規アルバム) ※発売年、タイトル、レーベル

1977 "A Maid in Bedlam" Transatlantic
1980 "The Enchanted Garden" Transatlantic
1981 "Live in America" Flying Fish
1996 "John Barleycorn" Edsel


"The Enchanted Garden"/「魔法の庭」(1980年、2nd)
トラッドと古楽の類まれなる融合

 

↑む、なんか変なまだら模様が・・・。(-_-;) 少しでも軽くなるように画像の質を下げて容量を小さくしてみたらこーなっちゃいました。ホントはもっと綺麗なジャケなのよん。

 

↑多彩な民族楽器や古楽器に注目。ボウド・プサルテリーなどという珍しい楽器も使用しています。しっとりとした美声は元ペンタングルの同僚、ジャッキー・マクシー。

 

★80年のセカンド。のっけの@「パヴァーヌ/トゥールディオン」でいきなりノックアウト!けぶるようなジャッキーのヴォーカルと典雅な楽器群が織り成す幽玄なパヴァーヌ、一転曲調が変わり軽やかなトゥールディオンへ、そして楽器群が次第に分厚く重なっていくラストの盛りあがり。たまりませんね〜。

Pavaneは緩やかな二拍子、Tourdionは躍動感のある三拍子の、ともにルネッサンス期の宮廷舞曲形式の一つです。普通はパヴァーヌとガイヤルド(同じくリズミカルな三拍子の舞曲形式)の組み合わせなので、ちょっと異色の組み合わせですね。膨大な数のレパートリーの中からあえてこの組み合わせを選んだのでしょうが、彼のその音楽センスには敬服します。

Aはイギリスのヘリフォード地方に伝わる古いキャロルをアレンジしたもの。 厳かなア・カペラです。
BのTambourinというのは南仏プロヴァンス地方のダンス・チューンです。バックで細やかなリズムを刻むタブラ、神秘的なダルシマーと華麗なギター、軽やかなソプラニーノ・リコーダー、それぞれ味わいの異なる4つの楽器のアンサンブル。結果として、軽やかなリズムなのに妙に内省的な不思議なサウンドに仕上がっています。
ジャッキーの淡〜い美声が心に染みるCは、ナポレオン・バラッドの一つ。トラッドではお馴染みの「恋人を待ちつづける女性」の歌です。切ないなぁ。。。
Dもまたスローなバラッド・ソング。彼女のしっとりヴォイスと哀切なフルートの絡みが絶品ですね。美しや〜。(#^.^#)
アレンジが現代的なのでとてもそうとは思えないのですが、Eはギョーム・ド・マショー(14世紀フランスの作曲家。多くのミサ曲を残した)の曲を元にしたもの。この曲などを聴くと、ジョン・レンボーンの音楽素養の深さとセンスの高さをつくづく感じてしまいます。演奏技術もずば抜けているし、ホントすごいやこの人。
無伴奏の独唱Fは、ジャッキーさんの哀切なヴォーカルが胸に迫るバラッド。歌詞もものすごくて、恋人に捨てられて悲しみのあまりに憤死した女性が「もっと若ければ、子供がいたら、彼に捨てられることもなかったのに」と土の中で陰々滅々と歌っているという、かなり恐ろしい内容です。ひえ〜〜〜。^^;;; 一般的にトラッド系のシンガーはどんな曲でも感情を込めずに淡々と歌いますが、それが逆に聴くものの心に迫ることも多い。この曲なんかもそうですね。
Gは最も異色の曲。唯一のオリジナル曲ですが、英トラッド+インド音楽+ジャズ+古楽といった感じの摩訶不思議サウンド。ジョン・レンボーンの多彩な音楽世界が凝縮されたような作品です。表面的なサウンドは異なるものの、この緊張感、古巣のペンタングルを思わせますね〜。
(2001.11/1)

このアルバムものすごい品ですねー。べっくらこきました。パヴァーヌはもちろんのことですが、全曲ハッと息を飲んでしまう作品で・・・もうすーーーっかり虜になってしまいました。共識(管理人注・息子さん)も「綺麗な声やねーー」とボーカルにうっとりんこ。確かになんだか清らかでイタイケでたまらない美声ですねえ〜〜。
2曲目のおごそかなイメージの歌のあとの3曲目・・
3曲目のこの余りにも美しく繊細でありながら官能的とも思えるような曲の止めどない流れには鳥肌が立ちっぱなしになりました。
4曲目にはまたうっとりとするような優しい声に導かれて、ケルティックな雰囲気に癒されました。
なにげなく歌っているようでいて、彼女の変幻自在のヴォーカルって実は大変な歌唱力なんですね〜〜。音域も広くて高い声も低い声も楽々となめらかに流れるように歌っていらっしゃるので、安心してひたって聞くことが出来ますね。すごいなあ〜。
5曲目はまたなんとも、いやはやもう美しくて美しくて・・・彼女の天使のような声にからみつくようなフルートの悲しげな旋律・・・どわーー!!もーーたばりばせんね。
6曲目では「お!!ついに出たな!!おっちゃんボーカル!!コレもなくっちゃトラッドじゃねえぜ〜〜!グワーーーッハッハッハ!!」と思いつつ個性的なボーカルを楽しんでおりましたですの。んでもってまたこのバックの演奏のキラ星のごとき美しいしらべときたら・・・。なんでこんなに心が揺さぶられるんでしょうねーー。
7曲目はなんとも心痛い唄でありますね。私としては、今のところ、そこまで手痛い失恋は幸い味あわずにこれまでこれました。常にハイカロリーバーナー!情熱の無駄遣いタイプの私としてはこんな失恋にはとうてい耐えられないので、そんなめに逢うぐらいなら人生半分でいいからコロっと死んじまいたいものです。
スティーライ・スパンでいえば、馬上の哀歌のようでもあり、ブラックスミスのようでもあり。
英国の失恋の唄って、感情は押さえ気味に歌われているけど、なんとも根が深くておどろおどろした情念を帰って感じますね〜〜。ブラックスミスのマディさんのボーカルからは、(一見、淡々とした歌い方ですが、
余計に)ケイト・ブッシュの嵐が丘に通じる恨みがましさを感じます。悲しみの余り、半分イッちゃった人みたいな危なさを感じてしまいますね。ハンニバルっちゃいそう!こわー。
私も旦那に裏切られたら絶対に外へは出さず笑顔で刃物を深々と突き立てて、自分も同じ刃物で絶命したいとつねづね思っておりますが、実際、出来ないもんでしょうね。やっぱり好きな人は傷つけられるもんじゃないでしょねー。悔しいけど。こんな唄歌わなくて済むように宜しくお願いしておかなくちゃね。
さてさてラストの8曲目ですがーー。
こういうエジプシャ〜〜ン♪な雰囲気って言うのもかなり猛烈なツボだったりするんですよー。
(2001.11/1 by michiyoさん)

 

 

 

 


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