●Martin Cockerham/マーティン・コッカーハム(ヴォーカル、ギター)と、ケント大学の学生だったBarbara Gaskin/バーバラ・ガスキン(ヴォーカル)、Steve Borrill/スティーヴ・ボリル(ベース)、Julian Cusack/ジュリアン・カザック(ピアノ、ヴァイオリン)らとによって69年に結成される。レコード・デビューは71年の"St.Radigunds"。翌72年にはジュリアン・カザックが脱退、マーク・フランシス(ヴォーカル、ギター、キーボード)が参加して2nd"Old Boot Wine"を発表。その後スティーヴ・ボリル、マーク・フランシスがともに脱退して最終的にはM・コッカーハムとB・ガスキンのデュオとなり、3rd"Bells,Boots,And Shambles" を発表、これが最終作となった。
なお、ケント大学には後にエッグで活躍するスティーヴ・ヒレッジも在籍しており、スパイロジャイラ解散後B・ガスキンがエッグ、ハットフィールド・アンド・ザ・ノースに参加するきっかけとなった。その後ハットフィールド〜のキーボーディスト、デイヴ・スチュワートと意気投合した彼女は、スチュワート&ガスキンというポップ・デュオを結成し現在に至るまで活動中。2001年には来日もしている。
一方のM・コッカーハムは、宗教に関心が向かいクリシュナ教団に入信したらしいがその後どうなったかは不明。
(2001.11/8)
| Discography(正規アルバム) ※発売年、タイトル、レーベル |
1971 "St Radigunds" B&C
1972 "Old Boot Wine" B&C
1973 "Bells Boots & Shambles" Polydor
| Discography2(コンピレーション、BOX、未発表音源、リテイクなど)※発売年、タイトル、レーベル |
2000 "Burn the Bridges"(デモテイク集) Repertoire
"Bells,Boots,And
Shambles"/「ベルズ・ブーツ・アンド・シャンブルズ」(1973年、3rd)

↑サウンドを端的に表わす夢幻的なジャケ。「気絶しそうなほど美しい」というオビの言葉もスゴい。^^;


↑曲目。良い曲ばっかりや。。。

↑編成、使用楽器。

↑その他参加者のクレジット。4にご注目ください、シャーリー・コリンズの実姉ドリー・コリンズが管弦楽器のアレンジをしております。抑制の効いた深みのあるサウンドは、彼女の力によるところが大きかったのでしょう。
★スパイロジャイラの3rdにしてラスト・アルバム(73年)。1st、2nd、いずれも上質のブリティッシュ・フォークの傑作ですが、この3rdを最高傑作とするファンがもっとも多いですね。むべなるかな。
のっけからフルフルきちゃうような美しいイントロから始まる@で、一気に夢幻の世界に誘われます。あとはラストまで、思う存分この耽美の世界に浸りきりましょう。AやDの儚さ、美しさはもう尋常ではありません。
バーバラ・ガスキンの翳りのあるヴォーカルの美しさは言うまでもありませんが、マーティン・コッカーハムのちょっとイカレたようなサイケっぽい声も私は大好きであります。この対照的な2人のヴォーカルが醸し出す妖しくも美しいハーモニーが、スパイロジャイラの魅力の一つ、だと思います。まぁ、賛同してくれる方はあまりいないんですけどね。マーティンさん、カエル声だし。。。(^-^;) @、B、Eなんかこの2人の絶妙なコンビネーションが発揮された曲だと思うんですが。
そしてラストの大曲F「イン・ザ・ウェスタン・ワールド」。フォークでは珍しく組曲になっているこの曲、ラストを締めくくるに相応しいスケールの大きな作品です。ここまでくるとシンフォニック・ロックと言ってもよいかも。現代文明に疑義を投げかける歌詞も、暗示に満ちていて印象的です。
英国的陰影と叙情に満ちたこの傑作、お聴きになっていない方はぜひ!後悔させませんよう〜。(^
^)
(2001.11/8)