●75年に第3期ディープ・パープルを脱退したRitchie Blackmore/リッチー・ブラックモア(ギター)が、Ronny James Dio/ロニー・ジェイムス・ディオ(ヴォーカル)を擁するハード・ロック・バンド、Elf/エルフとジョイントしてRitchie Blackmore's Rainbowが生まれた。しかし75年のデビューアルバムの出来に不満だった二人はエルフのメンバーを全員入れ替えてRainbowと改名、76年〜78年まで立て続けにリリースした3枚のアルバムはいずれも好評を博した。しかしファン層の多くはディープ・パープル時代と重なっており、またアメリカでの成功に必ずしも繋がっていなかったことがリッチーにとっては不満でもあった。
この時期リッチーとディオの不和が次第に深まっていき、遂に79年ディオが脱退。新ヴォーカリストとしてGraham Bonnett/グラハム・ボネットが参加して発表された5th"Down to Earth"は、特にアメリカで好セールスとなり以後のレインボーのサウンドを決定付ける分岐点となった。
80年、グラハムも脱退。新たに参加したヴォーカリストJoe LynnTurner/ジョー・リン・ターナーを加えて発表された6th"Difficult to Cure"(81年)は今まで以上にポップ志向・アメリカ志向を前面に押し出した作品となり、アメリカでも成功を収める。その後3枚のアルバムを発表するが、84年にリッチーがディープ・パープルを再結成するに及びバンドは解散した。
94年、再結成ディープ・パープルからも脱退したリッチーはRitchie
Blackmore's Rainbowを再び結成するもののすぐに脱退。97年になってCandice
Night/キャンディス・ナイトとともにBlackmore's Nightという男女デュオを結成、今までのハード・ロック路線から打って変わって古楽色、トラッド色の強いアコースティック・サウンドを打ち出し、ファンの間に賛否両論を巻き起こした。現在までに3枚のアルバムをリリースしている。
(2001.11/19)
| Discography(正規アルバム) ※発売年、タイトル、レーベル |
1975 "Ritchie Blackmore's Rainbow" Polydor
1976 "Rainbow Rising" Polydor
1977 "On Stage" Polydor
1978 "Long Live Rock 'n'
Roll" Polydor
1979 "Down to Earth" Polydor
1981 "Difficult to Cure" Polydor
1981 "Jealous Lover" Polydor
1982 "Straight Between the Eyes" Mercury
1983 "Bent Out of Shape" Mercury
1986 "Final Vinyl" Mercury
| Discography2(コンピレーション、BOX、未発表音源、リテイクなど)※発売年、タイトル、レーベル |
1980 "Rainbow Rising/Ritchie Blackmore's Rainbow"
Polydor
1981 "The Best of Rainbow" Polydor
1994 "Live in Germany '76" Alex Imports
1994 "Family Album" Vsop
1996 "Live in Europe" Mausoleum
1997 "The Very Best of Rainbow" Polydor/Chroni
2000 "20th Century Masters - The Millennium..." Polydor
"Long Live Rock'n' Roll"/「バビロンの城門」(1978年、4th)
リッチー、ディオ、コージー、黄金トリオのラスト・アルバム

↑エッチング風のジャケ。良い雰囲気です。


↑編成、使用楽器。
★78年の4作目。ロニー・ジェイムス・ディオのヴォーカルが聴けるのはこのアルバムで終わり。
2代目のグラハム・ボネットも3代目のジョー・リン・ターナーもそれぞれ持ち味が違っていて好きだけど、わたしゃディオの妙な妖しさのあるアクの強いヴォーカルが一番好きなのです。この人の声、雑誌かなにかで「中世的な声」と評されていて、その時は「中世の人の声をお前は聞いたことがあんのか〜!」なぞと笑ってしまいましたが・・・今考えるとなんだか言い得て妙という感じがしないでもない。確かに錬金術だの黒魔術だの宗教裁判だのの怪しげ中世ワーズが似合う不思議な声であります。本人もそれを自覚していたのか知りませんが、A、C、Dなどの歌詞はいかにも中世趣味。特にC「バビロンの城門」は、大胆に取り入れられたオーケストラとあいまってダーク・ファンタジーを思わせる重厚かつファンタジックな大曲に仕上がっております。スリリングなイントロを聞いただけで「こりゃ名曲!」と直感できてしまうナンバー。
シャッフルでノリノリな@「ロング・リヴ・ロックンロール」もスピーディ&パワフルなD「キル・ザ・キング」なども名曲ですねー。コージー・パウエルのパワフル・ドラムも大好きな私は、2〜4枚目の「リッチー&ディオ&コージー」の黄金トリオ時代のアルバムが特にツボ!なのです。
最後のG「レインボー・アイズ」は20年後のブラックモアズ・ナイトを予感させるような叙情的なアコースティック・ナンバーですね。以前はこの辺は印象に残らなかったんだけど、今聴くと妙に心に染みます。ええ曲や。。。
(2001.11/19)