●後期ヤードバーズのハード・ブルース・ロック路線に嫌気が差したKeith
Relf/キース・レルフ(ヴォーカル)とJim McCarty/ジム・マッカーティ(ドラム)とがヤードバーズを揃って脱退したのが68年のこと。もともとフォーク志向の強かった二人は、もっと素朴な音楽をやるべくTogether/トゥゲザーというフォーク・ロック・デュオを結成する。69年、編成を拡大するためLouis
Cennamo/ルイ・セナモ(ベース)、John Hawken/ジョン・ホウクン(キーボード、ピアノ)、Jane
Relf/ジェーン・レルフ(キースの妹。ヴォーカル)の3人のメンバーを加えて結成されたのがこのルネッサンス(後にメンバーを一新して結成された「新生」ルネッサンスと区別して「オリジナル」ルネッサンスと呼ばれる)だった。
トゥゲザーの発展形ということもあってブリティッシュ・フォークを基調としたクラシカルなサウンドを持つこのバンド、「キース・レルフが新グループを結成!」というニュースを聞いてヤードバーズの音楽性を期待した当時のファンを驚かせたという。
しかし中心人物のK・レルフがクラシカル・ロックに飽きてしまい、1st"Renaissance"発表後レコード会社にグループ解散を打診。その時点でグループは実質上解散状態となっていたが、会社との契約上2枚のアルバムを出さねばならなかったためにK・レルフとJ・マッカーティは責任上新しい編成のルネッサンスをプロデュースすることとなった。そのため2nd"Illusion"には一曲だけ異なる編成による録音が含まれている("Mr.Pine")。2nd発表後ルネッサンスは解散するが、この経緯が後に新メンバーによるルネッサンス(「新生」ルネッサンス)の誕生に繋がることになるのである。
なお、ルネッサンスはこの新生ルネッサンス(第二期ルネッサンスとも)のほうが有名になってしまったため、両者を区別する際には新生ルネッサンスは単に「ルネッサンス」、元祖のほうは「オリジナル・ルネッサンス」「第一期ルネッサンス」などと呼ばれます。このHPでもその慣例に準じることにします。
(2001.11/1、2002.2/19全面的に改稿)
| Discography(正規アルバム) ※発売年、タイトル、レーベル |
1969 "Renaissance" Island
1971 "Illusion" Island
2001 "Through the Fire"(Renaissance/Illusion名義)
| Discography2(コンピレーション、BOX、未発表音源、リテイクなど)※発売年、タイトル、レーベル |
1998 "Innocence" Mooncrest
| 関連公式HP |
・Northern Lights
ルネッサンスの公式ファンサイト(英語のみ)。オリジナル・ルネッサンスやイリュージョン、メンバーのソロなども含む。ディスコグラフィ、グループの歴史、全曲の歌詞、インタビュー、ライヴ・レビュー、さらにオリジナルMIDIファイルや主要曲のギター・コード解析などなど、膨大な情報を網羅している。
"Illusion"/「イリュージョン」(1971年、2nd)
悲劇の迷走男、キース・レルフの残した美しき遺産

↑妙に哲学的なジャケであります。


↑編成、使用楽器。"Mr.Pine"のクレジットに注目!
★オリジナル・ルネッサンスのセカンドにしてラスト・アルバム(71年)。ファーストはフォークを基調としながらもサイケ色・実験色が残る独特の音楽でしたが、このセカンドでは暗く耽美的なサウンドに変化。後のイリュージョンにも通じる妖しいまでの美しさがあります。上の画像の帯に「メランコリックでリリカルな世界」とありますが、同感ですね。
ジェーン・レルフのウェット・ヴォイスが魅惑的なD「フェイス・オブ・イエスタデイ」は、イリュージョンが後年リテイクした名曲。これ、涙が出るほど良い曲です。(;_q))
(2001.11/1)
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