Love Psychedelico/ラブ・サイケデリコ Japan

●青山学院大学の音楽サークルで出会った佐藤直樹(ギター、ベース、キーボード)とKUMI(ヴォーカル、ギター)により97年に結成。2000年4月にマキシ・シングル「Lady Madonna〜憂鬱なるスパイダー」でデビュー。60〜70年代英米ロック、ポップスの色濃いサウンドとKUMIの独特のヴォーカル・スタイルとで大きな反響を呼ぶ。

佐藤直樹は1973年静岡生まれ。好きなアーティストはビートルズ、レッド・ツェッペリン、ローリング・ストーンズ、ボブ・ディランなど。
KUMIは1976年東京生まれ。好きなアーティストはビートルズ、レッド・ツェッペリン、ジャニス・ジョプリン、シェリル・クロウなど。ちなみに二人とも血液型はO型である。
バンド名は60年代のフラワー・ムーヴメントを連想させるが、KUMIによると「深い意味があるわけじゃない」とのこと。

2001年1月にデビュー・アルバム"The Greatest Hits"を発表。180万枚以上という、デビュー作としては異例の驚異的セールスを記録する。同年3月にはアメリカのオースティンで開催されているサウス・バイ・サウス・ウエストにも出演し好評を博した。
2002年1月、セカンド"Love Psychedelic Orchestra"を発表。前作を超える記録的セールスを更新中である。
(2002.2/6)

Discography(正規アルバム) ※発売年、タイトル、レーベル

2001 "The Greatest Hits" Victor Entertainment
2002 "Love psychedelic Orchestra" Victor Entertainment

関連公式HP

Love Psychedelico
ビクター・エンタテインメントによるラブ・サイケデリコの公式HP(日本語のみ)。二人の紹介、ディスコグラフィー、活動情報など。


"The Greatest Hits"(2001年、1st)
いきなりやられちゃいましたか?

 

↑レトロでク〜ルなこのジャケット、大好きです。この二人が手がけたものじゃないんですが、良いセンス。サウンドにもはまってますね。

↑デビュー・アルバムなのに"The Greatest Hits"とは・・・。こーいうセンスも好きだなぁ。

↑曲目。B"Last Smile"は一聴、鳥肌!(><)

↑編成、使用楽器、あと色々。

 

★突如として現れた(いや、もちろん下積み時代はあるんだけど予備知識が無かった私にはそう見えた)超新星、ラブ・サイケデリコのデビュー・アルバム。michiyoさんに勧められてレンタルで聴いてみたら、いきなり脳天直撃!!驚いてアルバムを買い求めた次第であります。

聴いてすぐに感じるのは60〜70年代ブリティッシュ・ロック、ポップス(特にビートルズの流れ)の色濃さ。しかし彼らの場合は「影響を受けた」というよりも、なんと言うか・・・「滲み出ている」、のですね。表面的にサウンドを似せているのではなく(そんなバンドは掃いて捨てるほどいますが)彼らの感性にもっとも合うのがその当時の音楽で、自分達のやりたい音楽を作っていったら自然とそのテイストが滲み出ていた、そんな感じがします。
結果として生まれたサウンドは、往年のブリット・ポップと現代のJ-Popとが理想的に溶け合った極上〜ポップ!嫌味のないメロディアスな楽曲とシンプルながら一音一音を大切にする佐藤直樹のギター・ワークとが郷愁を誘う一方で、KUMIの日本語と英語が混然一体となった独特のヴォーカルが鮮烈な現代の風を吹きこみます。これは・・・ええ〜わぁ。。。(#^.^#)
彼らのアルバムは邦楽、洋楽ファン問わず、そして世代を問わず売れているようですが、むべなるかな。誰でもやられますよね、こりゃ。

そして、本アルバムの白眉はなんつってもB"Last Smile"でありましょう!いや〜、こんな曲作られちゃ困っちゃうよなぁ。ツボにきちゃってしょうがないよなぁ。エンドレスで聴きつづけちゃうよなぁ。。。
(2002.2/6)

 


"Love Psychedelic Orchestra"(2002年、2nd)
スタイリッシュなのにナチュラル。クールなのに暖かい。デリコの魅力、全開!

 

↑相変わらずのク〜ルなジャケ。シンプルながらも一度見たら忘れられないインパクトです。

↑前作とはネガ・ポジ関係になっています。ビートルズ「パスト・マスターズ」の1、2を連想しちゃいました。

↑実にナチュラルで心地良い曲の数々。

↑編成、使用楽器、あと色々。

↑二人の写真も掲載しておきましょう。

 

★前作の衝撃から1年。デビュー作があまりにも売れすぎたんで、ひょっとしたらヘンにいじられて彼らの魅力が削がれてしまっているのでは・・・と一抹の不安を抱きながら購入したんですが・・・ズガ〜〜〜ン!とまたもや脳天直撃の極上ポップ・アルバムに仕上がっておりました。どうやらこの二人に関しては余計な心配はしなくてもよいようで。。。

前作は"Last Smile"一曲があまりにもズバ抜けていたこともあってアルバム全体通して聴くと曲の出来不出来にややばらつきがある感があったのですが、今作は珠玉の良曲、佳曲揃い。文字通り捨て曲一切無しであります。どこを切っても溢れ出すスタイリッシュでクールなポップ感覚、そしてしみじみ伝わる二人の音楽に対する真摯な姿勢。やっぱデリコは最高じゃ!(^O^)

楽曲の良さもKUMIの日英渾然とした魅惑のヴォーカルも前作以上。彼女のあまりにも独特なヴォーカル・ワークはさらに個性を増してもはやカラオケ不可能であります。^^; 
彼女のヴォーカルなんですが、よく言われるように「小さい頃アメリカに留学していたせい」なのかどうかは私にはわかりません。でも、少なくともあれは自覚的にやっていることで、留学していようがしていまいが彼女はいずれこのスタイルを自分で選び取ったと思います(留学が大きなきっかけになったことは間違いないのでしょうが)。
で、この人がやっていることはまぁ日本語の英語化なんですが、母音を消し飛ばして子音だけで発音したりアクセントをとんでもないところに置いたり日本語に無い母音を使ったり音節を変形させたりと、やりかたが徹底している。そして日本語と英語とが溶け合って入り混じったその歌は、英語話者にも日本語話者にも解読不能。一種の人造言語ですな、こりゃ。音楽専用の人造言語。
そして歌詞そのものも極度に抽象的・観念的な言葉がチャフのようにちりばめられていて、断片的なイメージは次々に浮かんでも底にあるメッセージには決して届かない。いや、メッセージや「伝えたい気持ち」など始めからないのかも(あるいはあったとしても伝えることを問題にしていないのかも)しれません。音楽のイメージに相応しいコトバを感性の命ずるままに掴み取り、心地良い響きに自在に変形させて歌う。悪く言えば「カッコつけ」でしょうが、ここまで突き放して徹底できるというのは凄いことです。
意味よりもスタイル、伝達よりも心地良い響き、メッセージよりもメロディ。椎名林檎とは違う意味で言葉を自分から突き放して操作できる稀有なお人だと思います。

さてサウンドの方ですが、前作よりも一層アコースティックな響きが強まって暖かみが増したようにも思えるし、贅肉を削ぎ落とした分一層クールさを増したようにも思えます。そして、このアルバムは実に「心地良い」のですね。何時間でも聴いていられる、空気か水のようなナチュラルな音楽。それは彼らの音楽を創る時の飾り気の無い姿勢が滲み出ているから、だと思っています。おそらく「売れるアルバムを作ろう」とか「今までにない斬新な音楽を作ろう」とか「今はこういう音楽をやるのがカッコ良い」とか、そういった野心やてらい、わざとらしさや計算のようなものが非常に希薄なのではないでしょうか。
ただただ自分達の感性の羅針盤に忠実に、自分達の心地良い音楽を真摯に無心に創っていったらこうなった。そう思えてなりません。
(2002.2/6)

 

 

 

 


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