椎名林檎 Japan

●本名・椎名裕美子。1978年生まれ、福岡出身のシンガー。
中学三年の時からバンド活動をはじめ、多くの地元のバンドとライヴ経験を積む。「椎名林檎」の名前で出場したTHE 5th MUSIC QUESTO-1996 JAPAN FINALで優秀賞を受賞、プロ活動に入るきっかけとなった。98年シングル「幸福論」でデビュー、マキシシングルを混じえながら99年に1st「無罪モラトリアム」を、00年に2nd「勝訴ストリップ」を発表。
(2001.11/10)

Discography(正規アルバム) ※発売年、タイトル、レーベル

1999 「無罪モラトリアム」 東芝EMI
2000 「勝訴ストリップ」 東芝EMI


「勝訴ストリップ」(2000年、2nd)
ポップさの中に潜む危うさ・・・

 

↑う、可愛い。。。(#^.^#)

↑曲目。この方の言語センスはなかなか面白い。

・参加アーティスト、使用楽器・・・椎名林檎(ヴォーカル、ギター、ピアノ)。ギター/名越由貴夫、西川進、浅井健一、他。ベース/亀田誠治。ドラム/河村母介、朝倉弘一、村石雅行。ストリングス/金原千恵子、他。オルガン/森俊之。他にも参加アーティスト多数。

 

★2000年発表の2nd。1stの剥き出しの荒っぽさも好きですが、やや内向的になりつつも内に秘めた危うさがむんむん匂い立つようなこの作品、愛聴盤です。感受性の強いヴォーカルと暴力的なサウンドとの対決もシビレますが、どの曲もポップなメロディなのに一種の悲壮感のようなものが常に底に流れていて、それが心に迫るのです。
歌詞もまた独特な世界を持っていますね。退廃的で全てのものに冷えきった視線しか与えていないように見えながらも、なにか「ほんとうのもの」を求めて求めてやまない魂のうめきが聞こえてきそうです。@「虚言症」やH「月に負け犬」あたりを聴くとなんとも胸が痛くなります。こんなに鋭い感性を持って生まれてきてしまっては、そりゃ生きていくだけでボロボロになるよなぁ。。。

しかし、ただ感性のままに感情剥き出しにして歌っているようでいながら、実は冷静に効果を計っているようなしたたかさも感じたりして一筋縄ではいきませぬ。経験的に学んだのか生来的に資質を持っているのかは知りませんが、言葉を自分から突き放して道具として操作できる人物のように見受けられますね。

この若さでこれほどの曲と詩を一人で作りあげる才能と感性を持ち、なおかつ人気絶頂。・・・アーティストとしては将来も楽しみなんですが、一人の人間として見たときには行く末にある種の危うさも感じてしまいます。幸せになって欲しいなぁ、なぞと父親のようなことを思ってしまふのです。でっかいお世話ですな。^^;

最後に、彼女自身のこのアルバムの評価を。

「聴きやすくはないかもしれないけど、私が言いたいことは、よりわかりやすくなったと思うんです。あのね、私のことを本当にコアに聴いて下さっている人達だったら、たぶん『無罪モラトリアム』よりも『勝訴ストリップ』の方がヤバイと思うし、これこそ「キターッ!」ってやつだと思うので、東芝EMIに忍び込んででも、聴いて下さい!  シーナ・リンゴ」
(2001.11/10)