我が家の飼い犬のぽやんなエピソードをもうひとつ。
あれはロンがすっかり大人になってからのこと。ご飯&散歩係の私は、毎日ご飯をあげているのに最近いつもおなか減らしているようにみえるなぁ〜と不思議に思っていたのですね。で、いつものように晩ご飯をあげて家に入った後、窓からこっそり覗いていたのです。
・・・私がひっこんでしばらくすると庭の横の雑木林の茂みが大きく揺れ、白い獣がのっそりと現れました。「む、あれは近所をうろついてるドラ猫な野良猫じゃね〜か」と私が思っていると、やつはドアの方向を見つめながら(つまり人間が出てこないか注意していたのですな)ゆっくりと歩み寄っていくのです。犬小屋のほうに。。。
体毛をいっぱいに逆立てた白猫は、ロンのテリトリー(鎖の半径ね)の中に大胆にも踏み込むと、慎重に慎重に全身のアンテナを張り巡らしながら・・・犬小屋の前に置かれた餌の器ににじり寄り・・・そして慎重に慎重に食べ始めたのです。ロンの晩ご飯を。。。
わたしゃあまりにも意外な展開に呆然としておりましたが、ふと「うちの馬鹿犬はなにやっとんじゃ?」と思い目で探して見ましたら・・・犬小屋の奥に縮こまって目だけ覗かせているロンを発見!やつは吠えもしなけりゃ動きもせず、自分のメシが猫に食べられているのを哀しげな瞳でじ〜〜っと見つめているだけなのです。お、お前というやつは・・・。(=_=;)
わたしゃその時のやつのショボ〜〜〜い瞳が、いかにも「あちきの分もちょっとは残しておいてくれよ〜ん」と言いたげな情けな〜〜〜い瞳が忘れられませんで、いまだに思い出すたびに笑っちまいますのです。犬のくせに猫にエサかっぱらわれてど〜するんじゃ〜〜っ!
かの白猫は横目でロンの様子をうかがいながら慎重に確実にエサを平らげ、来たときと同じように慎重に、ゆっくりと、林の藪の中に消えていきました・・・。自分の倍はあろうかと言う犬のエサを目の前で堂々と横取りするなぞという荒業をやってのけたこの猫、今でも家族の間では「伝説の白猫」として語り草になっております。^^;
荒武者のような猫が去った後、小屋から出てきた負け犬は、「ラッキ〜、まだ少し残ってたよん♪」とばかりに器をべろべろ舐めておりました。ほんとにお前ってやつは。。。(T-T)
この「白猫事件」以来ご飯の際には食事が終わるまでそばにいてやることにしたわけで、おかげでロンも餓えから開放されたようでした。んでもどうかすると忘れちゃうときがあって、「野良ドラ猫V.S.負け犬」の熾烈な争い(っちゅーか一方的に食われてただけ)はその後もしばらく続いたもようであります。
(2001/11/1)