はじめに〜野宿でGO!〜
足の向くまま気の向くままにほっつき歩いた3ヶ月間の一人旅。貧乏だった私は野宿でGO!一体なぜにこんな旅行をしていたのか、今となってはようわかりませぬ。^^;
この時の思い出といえば、「歩いた、食った、寝た」(なんかの映画のタイトルみたいだ)くらいで、とにかく1日中歩いて歩いて歩いて、腹が減ったらなんか食べて、また歩いて歩いて歩いて・・・日が暮れたらシュラフにくるまってその辺で寝ちゃう。んで起きたらまた歩いて歩いて歩いて・・・足を伸ばしたいときにはヒッチハイクしたりして、目的地もなにもない妙な旅行をしておりました。う〜ん、なんだこれ?あほですな。^^;
このときにつくづく思ったのが「野宿って良いな〜」ということ。
シュラフさえあれば眠くなったらその場で寝れるというこのべらぼうな開放感、「人間、至る所に青山あり」じゃありませんが「人間、至る所に寝床あり」てな感じ。
特にお勧めの寝床は「海岸」でしたね。柔らかくぬっくい砂を布団代わりに、潮風に吹かれつつ波の音を間近に聞きながら、目の前の無数の星を眺めてぼ〜〜〜〜っと何も考えずに寝転がっているあのひとときは至福の時間でありました。心地よい眠りに落ち、朝(つっても3時とか4時だ)太陽がまぶしくて目がさめる、鼻をつく潮の匂いと感動的なほどに美しい黎明の海の色。「生きてるなぁ」なぞと妙な感慨を毎朝抱いたものです。
ずっとこんな生活をしてると体が自然のサイクルに同調してしまう、というのも発見でした。
わたしゃ街灯もない田舎のほうばかり歩き倒していたもんで、陽が落ちるともうあたりは真っ暗くらのくら、もう先に進みようがないのですね。んで、もう他にできることも何もないから、寝るしかないのです。で、ぐっすりと深い眠りに落ちる。朝(やっぱり3時とか4時ね)になると太陽が昇って眩しいからイヤも応もなく起きる。体が自然の動きに敏感になっていて、暁のわずかな光でも体が覚醒モードになるのです。んで、一緒に起きた鳥たちの鳴き声に包まれながらシュラフをしまって、いい加減な朝飯を食べて、歩いて歩いて歩いて、陽が落ちると真っ暗くらのくら、んで眠る。こんなことを3ヶ月間ず〜〜〜っと繰り返していました。今考えると、異常に健全なライフ・サイクルを送っていたんだなぁ。
「一体何が楽しかったの?」と言われれば返答に困っちゃうんですが、でもやっぱり楽しかったのです。そーじゃなかったら3ヶ月もほっつき歩いたりしないしね。ただし雨が降るとどーしようもないんで、これだけは悩まされました。
ちなみにこの時の写真を探したんですが、一つも残っていません。「変だな〜」と思ったのですが、よく考えたらカメラなんて持って行かなかったのでした。^^;
(2001/11/1)