野良犬とヘンな白人(九州)


あれは九州のどこやらのこと(阿蘇あたりだったか?)。たまたま出会った野良犬に食事を分けてあげたら妙に気に入られてしまって、しばらく一緒に旅をしていましたのです。「一緒に」といってもやつも気まぐれな犬だったもんで、しばらくとっとことっとこ横を歩いていたかと思うとプイとどっか走り去ってその日はもう帰って来ず、翌日になって「やっ、ど〜も」なんて感じで現れる、私も「よう」とご飯の一つでもわけてやる、という程度のものでしたが。
いつだったか、2日たっても3日経っても帰ってこないときがあって「ああ、もうどこかに行ってしまったのであろう、さらば・・・」なぞと思いながら焚き火をしていたのですね。んで本を読んでいたんですが(焚き火を明かりに本を読むのは目が悪くなるのでやめませう)、背後の暗闇からいきなり獣が飛びかかってきた。わたしゃべっくらこいて「どひ〜〜〜っ!」なんて叫んじゃったんですが、それがヤツだった、てなこともありました。^^;

しっかし、私はこのときには1日平均30〜40km歩いていたはずなんで、今考えるとこの犬もよくもまあ付いて来たもんだ。

その犬と一緒にてっくりてくてく歩いていたときのこと、一人の白人旅行者(だか何か知らんが)がなぜか私たちに興味を示して付いてきたことがありました。ぼろっちいナリの私の姿を見て、「オ〜、ジャパニーズ・コジーキ〜、コジ〜キ〜〜〜!」と妙に喜んで写真を撮られまくりましたな。を〜い。。。(-_-;)
なんだかんだ話しかけながら付いてくる彼、「どこまで付いてくるんだ?」と思いながら私は相変わらずあてどなくぽくぽく歩いていたんですが、やがて無人の廃寺を発見。「絶好の野宿ポイントだ!」と私は喜んでそこに泊まることにしたのです。
「なんだここは?」と彼。「今晩の宿である」と私。「コジーキ〜(勝手にこんな名前をつけられていた)、本当にここで寝るのか?」と彼。「良い宿である」と私。
彼は真っ暗でかび臭いお堂の中を眺め回してちょっと迷っていたようでしたが、「私は近くのホテルに泊まるよ」と行ってしまいました。
私と野良犬はその静かな廃寺で晩ご飯を食べ、虫の音を聞きながらゆっくり眠ったのでありました。

その変な白人とはそれっきりでした。例の野良犬とはそれからもしばらくの間付かず離れず一緒に旅していましたが、いつのまにやらいなくなってしまい、私はまた一人旅に戻ったのであります。
(2001/11/1)

 

 

 

 

 


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