2003.3.15〜16

めざましテレビで偕楽園の梅が7分咲きという報道があった。梅まつり期間中の水戸市内の混雑にはうんざりしていたので、JR東日本の2日切符を利用しての水戸行きを企図したが、今ひとつ十分に切符を使いこなせそうにない。早朝に水戸に到着していれば駐車場には入れるだろうと車で行くこととするが、今度は土曜日の天気が芳しくない。茨城周辺は皆似たような天気。南海上を低気圧が通過するということで日本海側に当たりをつけるとなんと新潟の天気が良い。今まで通過するばかりで、職場の旅行で佐渡に行ったことと、新潟競馬場、乙宝寺しか行ったことがないというのは、我がふるさと群馬と現在の居住地長野県の隣県に対してあまりに失礼だろうと茨城との距離は考慮せず、新潟行きをきめた。

上杉謙信ファンとしては春日山城ははずせない。高田城が午前9時からなのでそれほど急がなくても良い。上越市というところは新潟市より長野市の方がはるかに近いのだ。朝6時過ぎに家をでて、岡谷インターから長野道、上信越道。長野インターで降りて行きがけの駄賃に川中島の古戦場と松代城(海津城)によっていく。ところがなんと、松代城は門などを復興工事中。完成したらまた来るしかあるまい。再び長野インターから上信越道。妙高サービスエリアでコーヒーを飲んでいく。上越高田インターで降りて、高田城へ。三階櫓はまだ結構新しい。木造での復興は喜ばしいことだ。掛川城が先鞭だと思うが、大洲城等、これから続く城も見習ってほしい。ここは伊達政宗の娘婿、徳川家康の6男、松平忠輝の築城。石垣でなく東国らしい土塁の城だ。家康に嫌われた彼の悲運には私は同情している。続いてずっと行きたいと思っていた上杉謙信の居城、春日山城。ところがまだ日陰は雪が残っており、道がひどくぬかるんでおり、いきなり滑って転んでしまった。しばらく気づかなかったが、カメラのフィルターが飛び散った雪で水滴まみれになっていた。カメラ本体に被害がなかったのが不幸中の幸いである。石垣などの遺構がないので、多少物足りなくもあるが、ふもとの城の総構には、春日山城史跡広場が整備されていて、こちらもなかなかのたたずまいを見せている。入場無料のものがたり館でビデオまで見てきてしまった。せっかちな私としては珍しいことだ。10時を回ったところで長岡に向かう。北陸道上越インターから長岡ジャンクションで関越道に入り長岡インターへ。たいした距離でないので休憩なし。越後長岡も河合継之助ゆかりの地ということでずっと行きたいと思っていた場所。まず、長岡城御三階櫓を模した長岡市郷土資料館へ赴く。多少道に迷ってしまった。道路標示はあまり親切でない。お目当ての河合継之助の展示はそれなりにあった。あとは長岡市内に向かう。駅前の有料駐車場に車を停め、当たりをつけて長岡城二の丸跡の碑を探し当てた。本丸は現在JR長岡駅になってしまったとか。とりあえず、昼食を摂る。とりあえず天ざるそば。海草を練りこんだ緑色のそばでこんにゃくのような腰のよさ。時間はすでに12時半。河合継之助の墓だけはチェックしたいと探し回ってやっと栄涼寺を見つけ出す。案内板が存在せず、かなり不親切だ。肝心の墓もよくわからない。墓の位置を示す石柱はあるものの、表面が削られたり、破壊されたりした墓石があってかなり悲しい気分になった。河合継之助は長岡の人にいまだに恨まれているのだろうか。私は、維新政府に坂本竜馬と、小栗上野介と、河合継之助が加わって大村益次郎と大久保利通が暗殺されていなかったら、日本の国の政治はここまで腐りきらなかっただろうと残念に思っているのだが。新潟県の皆さんには、ぜひ、河合継之助を郷土の偉人として誇ってほしいものだ。いい加減時間を浪費してしまった。再び長岡インターから三条燕まで高速を走って、越後一宮、弥彦神社。パンフレットとお守りを買ってそそくさと次を急ぐ。巻潟東インターからさらに北上。開通したばかりの日本海東北道、聖籠新発田インターまで。新発田城へ向かう。認識がなかったのだが、新発田城の櫓は重文。期待して行ってみたら、3月まではオフシーズンで門は閉ざされていた。ここもまた来なくてはならない場所となった。時間はすでに午後3時。もう日の光が赤みを帯びてきている。開通した日本海東北道の終点、中条インターまで走って、本日最後の目的地、乙宝寺へ。ここは、この日初めての再訪の場所。重文の三重塔がお目当てだが、ようやくたどり着いてみれば、塔の前で小学生のガキンチョたちが野球に興じていた。邪魔なんだよと心の中でののしりながら、世のカメラマンの傍若無人ぶりに深く思いをいたし可能な範囲で写真を撮ってきた。あとは、遠く水戸を目指すのみ。国道113号、287号で米沢に着くとすでに周囲は真っ暗。国道121号は道の両側に雪の壁があったが、路面の雪かきはしっかりしていて安心して走ることができた。山形県、偉い。途中、喜多方で喜多方ラーメンを食べる。行き当たりばったりの店に入る。味はまあまあ。ガソリンは会津若松で入れたかったが、ちょっと厳しそうだったので10リッターだけ入れ、会津若松で先月入れたスタンドのサービス券を活用、20リッター追加した。磐梯河東インターからはひたすら高速を走る。磐越道阿武隈高原サービスエリアで15分の仮眠。アイスどら焼きとコーヒーを買って運転再開。いわきジャンクションから常磐道。いわきから水戸は思ったより近かった。那珂インターで降りて方向感覚を失ってしまい、北上してしまうもすぐに気がつき、水戸に向かう。前回利用したサウナについたのは、午後11時。ところが偕楽園の梅目当ての客というのは私だけではないようで、サウナは満員御礼。仮眠室で場所が取れなかったため、深夜料金を取られる前に出て、寝袋装備、フルフラットの我が愛車で睡眠をとることとした。


6時過ぎ起床。前日場所を確認してあったデニーズにて朝食。久しぶりのコンビネーションブランチ。フレンチトーストがお気に入りだ。偕楽園に行く前に水戸城、医薬門と堀跡、千波公園の徳川光圀銅像等の写真を撮って回る。7時を回ったところで常盤神社前の駐車場へ。すでに何台か車が停まっている。気温3度で結構寒い。偕楽園をすみからすみまで歩いて回った。入場無料のため、出たり入ったりが自由というところもうれしい。四阿で休んだりもしたが、好文亭があく9時まではかなり時間がある。おかげで梅の写真なんかもかなり撮ってしまった。めざましテレビでも言っていた通り、だいたい7分咲きといったところか。花が開いているところでは梅の素敵な香りがしっかり漂っていた。8時を過ぎると人の数が一気に増えてくる。20分前には好文亭前の列に並ぶ。見る見るうちに長蛇の列となったのでこの判断は大正解だった。駆け足で好文亭の中をめぐり、お土産を買って偕楽園を後にした。路上にはすでに駐車場の空き待ちの車の列ができていた。帰る車があるまでは列が前に進まないのでこの渋滞はうんともすんともいわないはずである。早朝からの繰り出しは大成功といったところか。特別史跡の弘道館にも寄る。前回は有料駐車場を使ってしまったが、こちらもまだゆとりがあった。早朝から出動した甲斐があった。こちらも結構な梅の名所となっているが、満開まではもう一息。あとは少しずつ、帰路につく方向に進む。水戸でガソリン20リッター補給。以前、ガス欠で時間をロスしてしまい、寄れなかった笠間稲荷。三大稲荷の一つだという。三大ネタが一つ増えるが、どれを持って三大とするか、稲荷の場合は難しそうだ。後は再訪の地の連続。岩瀬町の小山寺は現地での表示は富谷観音。富谷山の頂上近くの山腹に赤い鉄板張りの本堂の屋根が見える。重文木造塔の高画質化事業をこれから進めていくが、小山寺の三重塔はその木組みが今までで一番美しく撮影できた。カメラを買い替えてよかったとしみじみ思えた。さらに道を北上し、栃木県益子町に入って西明寺へ。ここの三重塔はあまり好きではない。前回、ちゃんと絵はがきもお守りも買っていたというのにうっかり失念していてまた買ってしまった。併せて1000円の損失。絵はがきなんかものすごく古い質の悪いものだから、損失感が甚だしい。まあ、これは家に帰って確かめてから判明することなのだが…。時間は12時。真岡にでて手頃な店があったら昼食をとるつもりだったが、良さそうな店がない。国道294号を南下してようやくイタメシ屋にしけこんだ。味はいまいち。下館をすぎて関城から県道に入り猿島に向かう。お気に入りの逆井城。今回は絵はがきをゲットすることができた。大した絵はがきではないが、120円なので我慢しよう。とりあえず、今回の目的地はこれでおしまいだが、帰り道に行田を通るので、忍城の写真だけは撮っていくことにした。国道125号から17号バイパスに入る持田インターで入り損ねて大回りを余儀なくされてしまう。また、17号では、本庄市内でちょっと渋滞。さらに高崎から18号にはいるのだが、安中市でかなりの渋滞に巻き込まれてしまった。さっさと高速に乗らなかったのは、松井田でガソリンを入れる腹づもりでいたから。こんな事なら、水戸で満タンにしておけばよかった。群馬県内からはずっと雨。かなりの降りになってきて、松井田妙義インターから上信越道に乗ったが、県境はしっかり雪。佐久インターで降りると雨になっていたが、国道142号の笠取峠と新和田トンネルはかなりの雪が降っていた。シャーベット状の雪で前のトラックが35キロで走っていたので、ノーマルタイヤの私の車でも滑ることなく安全に帰ってはこれたのだが。

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