2004.4.24Sat〜25Sun

前回のドライブからまるまる2ヶ月。季節は既にすっかり春ということで、満を持して日本海側へ。昨年、訪れることのできなかった山形に加え、角館の桜も欲ばっての出羽行きを企図した。しかし、天気予報は降水確率70%の雨天予報。雨の角館も風情があろうと出羽行きを強行した。前夜は21時前に就寝。午前2時に起床。2時30分、出発。先月開通した国道20号岡谷バイパスから岡谷IC。長野道、更埴JCT、上信越道、上越JCT、北陸道。天気予報通りしっかり雨が降っていて80km/hの速度制限。が、日本海東北道は雨が上がっていた。

中条ICから近くの乙宝寺へ向かい前回あまりいい写真の撮れなかった三重塔を撮影。国道7号にでてチェックしておいたスタンドでガソリンを補給。午前6時、国道7号での北上を開始。新潟−山形の県境、念珠ヶ関もチェック。義経一行もここは無事通過できたところ。鶴岡市に着いた頃はまたかなりの雨が降り出していた。

鶴岡を通過して羽黒山へ。雨は上がっていて風情のある杉並木の石段を降り雨でしっとりと濡れた羽黒山五重塔。杉木立の中に佇む素木造の国宝・五重塔は東日本の木造塔の中で私の一番のお気に入りである。ここまで来たら2446段の石段も何のその、出羽三山神社を目指す。一段一段の蹴上がかなり小さいし、下りも含まれての段数であるが、金刀比羅宮奥社までよりは間違いなく厳しい。何歳まで休憩なしで上り下りできる事やら。羽黒山頂に堂宇がなかった頃は出羽三山信仰の中心的役割を担ったという羽黒山正善院黄金堂もチェックして鶴岡市へ引き返す。まずは東北に唯一残る藩校・致道館。「回天の門」に好学の風を記された鶴岡藩の藩校だ。入場無料というのがうれしい。目の前の市役所の駐車場をどうぞご利用くださいというのも良心的だ。車を市役所に駐めたまましばらく周辺を散策。鶴ヶ岡城址内にある大寶館。「回天の門」作者の藤沢周平の展示があるということでのぞいていく。ここも無料。庄内を描き続けた藤沢周平の他の作品もそのうち読んでみようと思う。城址の西側にある致道博物館は入場料700円だが重文の旧西田川郡役所をはじめ、6つの建物内部の展示を見て回ることができる。北前船(弁天船)の模型も見ることができた。さらに豪商風間家旧宅・丙申堂まで足を伸ばしてすっかり鶴岡を堪能した。

続いて国道345号で立川町。そして国道47号で清川へ。目的は清河八郎記念館。記念館前には清河八郎の銅像と清河神社があった。どうも、維新志士は神社に祀られる傾向が強く、個人的には気分が悪い。人間を神として祭り上げることには非常に抵抗がある。気を取り直して記念館に。入館料400円。受付には「回天の門」の文庫本が山積みされていた。老夫婦と入れ違いになったため客は私一人。徳富蘇峰の「維新回天偉業之魁」の大書が印象的だった。いよいよ大河ドラマでの出番も終わるであろう清河八郎。傲岸不遜なイメージはぬぐうべくもないが、早い時期に倒幕を明確に意識していた先進性には刮目すべきであろう。

国道47号を戻ると最上河畔にたくさんの風力発電の風車が立ち並んでいた。冬の強い季節風を利用するのであろう。そのまま国道を進んで酒田市。目的地は土門拳記念館。古寺巡礼ですばらしい写真を撮り続けたカメラマンだ。大きく引き伸ばされた写真はまるですばらしい絵画を見ているかのような美しい色彩、光、コントラストで迫ってくる。歴史的建造物フェチの私にはたまらない。旅先であわただしく写真を撮り散らかしているだけの私には迫りようのない世界だが、あこがれだけは持ち続けていようと思う。酒田といえば港町。現在読み進めている「菜の花の沖」にも登場する。港町らしい風情のある山居倉庫に立ち寄った。ふったりやんだりあわただしかった雨だが、このころにはすっかりあがって青空が広がっていた。

さらに北上を続ける。国道344,345号で遊佐町。出羽一宮・大物忌神社蕨岡口の宮を目指す。途中、スコールのような豪雨に見舞われて道を見失い、さんざん迷ってたどり着いたときには再び青空が広がっていた。もう一つの大物忌神社吹浦口の宮にはあっさり到着。こちらではお守りも手に入れることができた。ただ、どちらも道路標示は全くない。大物忌神社の本社は、鳥海山の頂上にあるという。いつか行くことができればよいのだが。

天気予報に反してすばらしい青空が広がっている。天気が悪かったらあきらめようと思っていた男鹿半島の先端、入道崎灯台を目指すことを決意。国道7号を岩城町まで北上。岩城ICから日本海東北道、河辺JCTから秋田道。昭和男鹿半島ICでおり、国道101号。ひたすら入道崎を目指した。思いの外、距離があって焦ったが、なんとか16時に到着。すばらしい青い空と青い海が広がっていた。参観灯台の中では唯一の黒横帯が印象的な入道崎灯台。羽黒山でダメージを受けたのか、膝裏の腱が痛むが、100段を超える階段を一気に駆け上がる。外に出るとかなりの強風がふきすさんでいたが、すばらしい景色を楽しむことができた。帰りはのんびり海岸沿いの県道をたどる。チェックしたいと思っていたゴジラ岩も無事見つけることができた。

さらに海岸沿いの道をずっとたどって秋田市土崎。「菜の花の沖」の主人公、高田屋嘉兵衛が北前船の北辰丸を作ったのがここ土崎。この港にはセリオンという高さ143mのポートタワーが建つ。展望台の高さはちょうど100m。断面は四稜星でなかなか個性的なタワーだが、なぜか全日本タワー協議会には加盟していない。そういえば、この日は朝食も昼食も満足にとらず、ひたすら車を走らせていた。ここまでで走行距離は800kmはくだらないはずだ。カフェでエビピラフ、ケーキ、ホットコーヒーを頼み、この日初めてゆっくりと食事をとる。窓の外では美しい夕日が今にも沈もうとしていた。

セリオンをでるとすぐにガソリンを補給。国道13号で大曲に向かい、ここに泊をとる。翌朝、早朝に角館の桜を拝もうという寸法だ。



夜寝ている間、タイヤの音がぬれている。また、雨が降り出したかと、ちょっと起き出してみると、なんと、大きな雪がぼたぼたと大量に降っていた。既に車は真っ白。愕然としつつも後は野となれ山となれとばかりに再び就寝。

朝起きてみても雪はやんではいなかった。霙状から、霰状になっていた。水分が多く、路面に雪が残っていなかったのが、不幸中の幸い。国道105号で午前6時過ぎ、角館着。前日は車から降りたときにはほとんど雨が上がっている状態がずっと続いていたのだが、ついに悪運がつきる。雨の中必死に写真を撮ってみたが、せっかくの満開の桜に霙雪がしみこんで大分汚らしく見えてしまう。何とももったいない。それでも、こんな経験はおそらく今後二度とできないのではないだろうか。

国道105号を戻り国道13号で横手を目指す。後三年の役の戦場となった金沢柵についたときもかなりの雨が降っていた。本丸など一面の雪で真っ白。雪の下の草は青々としているというのに…。せっかく芽吹いてきた植物にとっては何とも迷惑な天候だ。気温は1℃。兵糧倉跡、北の丸、二の丸と一通り歩いて靴はびしょぬれだ。足も冷え切ってしまっている。3日前には夏日を味わった身体にとって厳しい状況。次の献血も迫っているので間違っても風邪なんか引くことはできない。

平安の風わたる公園に着いたときにはやっと雨が上がっていた。ようやく青空も見えてきている。源義家が雁の乱れから敵の存在を知り大いに破ったという故事も伝わる。銅像、モニュメント、壁画などがきれいに整備されている公園だ。雪さえ降らなければ桜もさぞかし美しかったことだろう。

続いて横手城。しょうもない模擬天守の城だが、城めぐりフリークの私としてはこんな城でも登城しておきたい。午前9時の開城まで40分もあったが、読書をして過ごす。天守閣周りの桜はすっかり散ってしまっていたが、城の裏手の横手公園は日当たりが悪いのか満開の桜が楽しめた。満を持して入城。入場料100円で横手市の4施設に入場できる。駐車場も無料で良心的だ。城内の展示はたいしたことないので次の施設、かまくら館へ。本物のかまくらが展示してある。さらに金沢柵方面へ戻って後三年の役金沢記念館。後三年の役関係者の説明を読んでいると「炎立つ」の世界が懐かしく思い出される。時間があったらもう一度読み返してみたいものだ。

次の目的地山形までは大分距離がある。湯沢横手道路も利用しつつ、基本的には国道13号でひたすら南下。新庄のミスタードーナツで昼食。10分で片づける。東根ICから高速を使い、北山形ICでおりて、山寺立石寺へ。

麓にある根本中堂などを押さえて拝観料を払い、石段にチャレンジ。前日の羽黒山でふくらはぎにはしっかり筋肉痛が残っている。ここの石段は800余段なので羽黒山に比べれば大分少ないが、蹴上がしっかり高さを持っているので決して楽ではない。それでも無理して一段飛ばしなんかもしつつ素早く登り切った。一気に奥の院にたどり着く。ちょっと脇にある重文の三重の塔チェック。戸を開くことができればうれしいのだが。納経堂、開山堂、五大堂も一つ一つ、チェック。仁王門、蝉塚もチェックできた。芭蕉の「閑かさや 岩にしみいる 蝉の声」の句はあまりにも有名。ここはやはり夏に訪れるというものだろう。

来た県道を戻って山形市の中心部に向かい、山形城へ。まず最上義光像をチェック。二の丸東大手門をくぐって最上義光歴史館に行こうかと思ったが、時間にゆとりがないのでやめた。一の門の石垣は現在復興中。櫓などの再建を目指しているので古写真を集めているとのこと。国の史跡には歴史的に存在しなかったものを安易に建造することを禁止しているのだ。考証ができるなら山形市としては復興をしたいということだ。

短い距離だが、山形中央ICから山形上山ICまで高速を利用。最後に上山城だけチェック。もう、足はぼろぼろだったので軟弱にもエレベーターを利用してしまった。最上階からは蔵王連峰がきれいに見えた。鳥海山はどこから見ても常に雲に隠されていたので、最後の最後で蔵王だけでも見ることができて満足。

15時に帰路につく。帰りは渋滞回避を優先するため、東北道は使わず、国道13号を南陽市まで南下した後、国道113号で新潟県荒川町に出た。米坂線沿いの道。交通量が少なくなかなか快適なドライブだった。荒川町でガソリンを補給した後、中条ICから日本海東北道。北陸道に入って黒埼PAのモスバーガーで夕食をとる。ここからは全くのノンストップ。北陸道、上越JCT、上信越道、更埴JCT、長野道、岡谷ICと往路と全く同じルート。20時30分、帰宅。二日間、雨の予報を押してのドライブだった割には晴天に恵まれたというものだが、あまりの天気の変わり具合にかなり面食らったことは確か。とくに角館の雪はきっと一生忘れられないと思う。

  ドライブ・和歌山へ

【運営会社「パラダイムシフト」サービス】

無料ホームページ   携帯ホームページ   無料ホームページ作成   レンタルサーバー   ブログ   ホテル   アンドロイド   評判   Timesell   格安国際電話   宿泊料金比較