2004.2.20Fri〜22Sun

三ヶ月ぶりの泊を伴うドライブ。昨年、訪れることのできなかった山形、三重、静岡、和歌山、鳥取、山口、佐賀、宮崎、鹿児島の9県のうち既に山口と宮崎と静岡は済み。鹿児島は新幹線開業後の3月、佐賀は佐賀城御殿完成後の8月に予定しているし冬場の日本海側はパスしたいところ。で残るは三重と和歌山ということになるのだが、此処で俄然脚光を浴びるのが第三土曜の月一回しか採血業務を行わない和歌山県田辺赤十字血液センターの存在。献血を中心に考えての旅程決定は今後頻度を増すに違いない。日曜日の天気予報はどこもかなり悪いのに出かける気になってしまったのは今回限っては和歌山県田辺赤十字血液センターでの献血が原因である。仕事を終え、そそくさと夕食をとって19時前に出発。このところ運転中に睡魔に襲われることはなかったのだが久しぶりの睡魔に阿智PAで20分の仮眠。それでも2時間ほどで小牧ICから名古屋高速に入る順調なドライブだったが、東名阪を抜け、名阪国道も天理が近づいてきたところで工事渋滞に巻き込まれる。さらに奈良健康ランドを目前に見る国道24号では事故渋滞。到着は23時を回ってしまった。

昨晩の就寝はかなり遅くなったのに4時に起床。朝風呂に入って5時に出発。西名阪・大和郡山ICから松原JCTを経て阪和道で和歌山ICへ一直線。1時間ほどであらかじめ調べておいたファミレスに到着。外はまだ薄暗いのでドリンクバーのコーヒーを何杯もお代わりしながらゆっくりと朝食をとった。

外が明るくなってきたところで紀伊一宮・日前神宮、国懸神宮。この両神宮は殆ど同じつくりで左に日前神宮、右に国懸神宮が左右対称といった形で並んでいる。翌日の天気が不安なのでまだ開城していないが和歌山城にも向かう。重文の岡口門や天守など外観のみを撮影した。さらにこれもまた紀伊一宮という伊太祁曽神社。和歌山市内だが結構はずれのほうだ。日前・国懸神宮よりたたずまいは趣深いかもしれない。ここから海南ICを目指して裏道を行く。すれ違い困難な細い道。海南ICからは海南湯浅道路。川辺ICで降りて道成寺。週刊古寺をゆくでも取り上げられた有名な寺だが今回初めて訪れる。駐車場500円はちょっと高い。さらに国宝の千手観音、日光月光両菩薩に重文の四天王像を見るのに500円かかる。

9時も近づき、そろそろ血液センターへ向かわなくていけない時間。御坊ICの先まで高速が伸びていたようだが、国道42号をひたすらすすむ。田辺市に入ってすぐ、血液センターはあった。時刻は10時を回っている。やはり月に一回ということでかなりにぎわっていた。40分の待ちといわれたが20分足らずで採血に。機械も最初期のものなら、貼ってあるポスターも懐かしいものばかり。若花田、貴花田のテレカはまだ持っているが、確か明大中野から贈られた化粧まわしは紫だったはずなのにすっかり藍色に退色していた。採血はつつがなく終了。せっかく田辺まで来たので、田辺城、弁慶松・弁慶産湯の井戸、南方熊楠旧邸、田辺駅前の弁慶銅像もチェックしてみた。田辺城は小さな錦水城公園の一角に水門跡があるがとても目立たない。弁慶関係は来年の大河ドラマを先取りした感じ。自分としては珍しいパターンだ。

そろそろ昼食をとりたいところだが、気に入った店がなく、車中でじゃがりことチョコフレークイチゴミルク味を食べて済ませてしまう。ここから国道42号で一気に本州最南端、潮岬を目指す。ほぼ二時間をかけて潮岬灯台到着。此処は駐車場代300円がかかる。今月5箇所目の参観灯台だ。そろそろ、全国参観灯台のページも作らなくては。近くの潮岬神社にも寄って本州最南端の地へ移動。まず、潮岬タワー。ここのチケットは本州最南端訪問証明書になっている。屋上の展望台からは三方に広がっている海が良く見える。この日は20℃というゴールデンウイーク時のような春の陽気だったため、海は少しかすんでいたが…。下に下りて一応お決まりの本州最南端の碑へ。宗谷岬の最北端の地碑みたいに海の中にまで入っているわけではない。本当の最南端は岩場になっていて立ち入りできないので仕方ないだろう。四国最南端の足摺岬も岩場だった。

次に向かうのは那智の滝。近い様で結構距離があるが15時過ぎに到着。一番奥の500円の有料駐車場に車をとめ、滝まで延々と下って行ったが、着いてみてがっかり。冬場は水量が少なく風で滝がよれてしまっていた。此処から青岸渡寺・三重塔への上りはかなりきつい。献血後だからか、年のせいか、息がすっかり上がってしまった。羽黒山五重塔から出羽三山神社までの2000段を超える石段に比べればだいぶ楽なはずなのだが。三重塔にのぼり、青岸渡寺、熊野那智大社と回って、駐車場からは熊野古道の大門坂にも足を伸ばしてみた。乾燥していて青々とした苔というわけにはいかないが、なかなか良い雰囲気の道である。熊野三山、熊野古道、吉野に高野山をひっくるめて「紀伊山地の霊場と参詣道」として世界遺産委員会に推薦されている。登録の可否の決定は今年の6月。世界遺産に登録されるとこの熊野古道も現在の閑散としたたたずまいは期待できなくなってしまうかもしれない。熊野速玉大社は国道42号からすぐ。駐車場に車を駐めて簡単に参詣できる。速玉大社から国道を突っ切ってまっすぐ進むと新宮城。通称・丹鶴城。なかなかしっかりと石垣が残っている。まだ、17時前で日没前。30km以上離れている熊野本宮大社に急いで向かう。到着したときにはかなり薄暗くなっていたが、シャッタースピード1/20〜1/30位で写真は撮れたのでかろうじてセーフといったところか。

17:40、国道168号の北上を開始。和歌山県内は整備された道だったが、奈良県内はなかなか厳しい道路事情。十津川(熊野川)のV字谷に沿ったワインディングロード。それなりの交通量があり、酷道とはいえない道だが、なかなかスリルのあるドライブを延々と楽しむことができた。五條市からは国道24号。途中、高田バイパスに入る手前のモスバーガーで夕食をとる。21時過ぎ、天理市の奈良健康ランドに到着。


一泊目に比べれば早めに就寝できたものの、やはり睡眠時間は少なめ。4時半起床。朝風呂に入って5:15に出発。雨が少し落ちていた。前日と全く同じルートで所要時間も同じ。同じファミレスで朝食をとった。メニューは和食に変えたが。

国道42号で有田の浄妙寺に向かう。7:30到着。途中、結構雨の降りが強いときもあったが、到着したときにはあがっていた。雲の流れていくスピードが速い。重文の多宝塔をチェックして、来た道を引き返す。次の目的地は下津町の長保寺。8時には着いてしまったが、ここは9時にならないとあかない。駐車場で車の中で携帯用パソコンを使ってここまでに撮影した写真の整理を行った。この寺は紀州徳川家の菩提寺で、門、本堂、塔の3点がセットで国宝になっているのはほかには法隆寺があるだけだという。今回で三度目の訪問だが、この寺は結構お気に入り。歴代紀州藩主の墓所がまた、なかなか趣があるのだ。今回は端から見て回る。一番高いところにあるのは10代・治宝。藩政改革等、なかなかのやり手だったという。長い石段を登ったのでせっかくだから写真を撮っておこうかと思ったが、松の枝がじゃまだったのでやめてしまった。将軍家より押しつけられた二人の養子(掃いて捨てるほどいる11代将軍家斉の子)の墓は奥のはずれたところにあった。初代藩主の徳川頼宣の墓の写真だけは撮ってきた。

次も重文の多宝塔を目当てに紀三井寺へ。ここは、以前、土産物屋で駐車料金500円も取られたところだが、今回は門前の駐車場を利用。30分100円で非常に良心的だった。新仏堂が竣工していた。肝心の多宝塔は相変わらず、桜の木にじゃまされてしまっている。雨が降るどころか、日まで差してきて非常についている。

いよいよ満を持して和歌山城へ。2時間350円の駐車場に入れたので今まで見て回らなかったところもくまなく見て回った。南海の名城には青空がよく似合うと思うのだが、幸い、時折雲が流れて青空がのぞいていた。二の丸庭園と西の丸庭園をつなぐ廊下橋の工事が行われていた。完成したらまた訪れることになるだろう。城を一回りした後、駐車場と道路を挟んだ反対側の岡山の上にある時鐘堂もチェック。そろそろ正午が近いのですぐ近くのモスバーガーで昼食。本当は井出商店の和歌山ラーメンが食べたかったのだが、1km以上歩かなくてはならないので断念。モスの新メニュー、大根バーガーは大根嫌いの私にもおいしくいただくことができた。食事中、窓の外の和歌山城の後ろは雲が流れて青空が広く広がっていた。根来寺の大塔にもいこうかと考えて店を出たところで本降りの雨。城の近くのスポットもすべてあきらめてそそくさと帰路につく。和歌山ICから阪和道に乗ったが、かなりすさまじい激しい降りだった。50km/h制限。未練たらしくいろいろ回らなくて正解というものだろう。根来寺、粉河寺はともかく、九度山の真田庵には是非行ってみたかったのだが…。昨年の大河ドラマ「武蔵」にも出てきたし、先月読了した司馬遼太郎の「城塞」にもかなり出てきていたので…。そのうち、高野山共々、見て回ろうと思う。

西名阪、名阪国道と奈良県内を進むと若干、雨は小降りに。三重県内はほとんど降っていなかった。伊賀上野城や敢国神社に寄ろうというスケベ心も頭をよぎったが、結局やめる。睡魔に襲われ伊賀SAで20分の仮眠。ストロベリーのソフトアイスで目を覚まし、後はノンストップ。愛知県内は雨は降っていなかったが、岐阜、長野県内はかなりの降り。中央道は阪和道に比べ透水性の高機能アスファルトの使用率が低く、大型車の後ろなど、すさまじい水しぶきが上がって恐ろしい限りである。駒ヶ根以北は少しは透水性アスファルトが現れてきたが…。5:30帰宅。ハイビジョンの「新選組!」にも余裕で間に合ってしまった。

  ドライブ・神奈川、伊豆へ