2005.3.12 Sat〜13 Sun

昨年訪れる事のできなかった県は岩手、宮城、茨城、岡山、高知の5県。高知は既に1月にクリア。東北は夏にとっておくし、冬枯れの後楽園は見たくないという事で梅祭り真っ最中の茨城が候補として残った。但し、天気によってはドライブを回避し、東京週末フリーきっぷで東京乃至千葉をターゲットとする事もあり得た。天気予報が好転し、茨城ドライブに決定。

ETC通勤割引を適用させるため、午前4時30分に家を出る。国道142号と県道で佐久ICへ。途中、コンビニで朝食を調達。上信越道、関越道、北関東道で伊勢崎IC。さらに国道50号で茨城へ。

関東南部は濃霧に覆われていて高速もかなり不通になっている。佐野ICも不通解除を待つ車が延々と連なっていた。最初の目的地と考えていた関城も濃霧に包まれており、断念。国道50号に戻ると霧は晴れていた。笠間稲荷近くの笠間城を目指す。佐白山の頂上には天守台の石垣が積まれていて佐志能神社が鎮座する。笠間城唯一の建築遺構・八幡櫓は真浄寺に移築されているのだが、寺の名前を確認しておらず、見逃してしまう。真浄寺の前の道を通っているというのに…。

梅祭り最中の水戸市内の渋滞情報を確認したところで、水戸ICから那珂ICまで一区間高速を利用して水戸市内の走行を回避。国道118号で茨城県の西北端、大子町の袋田の滝を目指す。観瀑トンネルの通行料は300円に値上げされていた。華厳の滝、那智の滝と並んで三大名瀑の誉れが高い滝だが、全二者に比べると大分見劣りがする。というのも観瀑台が間近すぎて滝の全体を遠望するスポットがないためだ。下手をすると富山の称名の滝にbRの座を奪われかねないと思う。今年中に称名の滝に繰り出してこの目で確認してみたいところだ。それでも階段を延々と上って滝の上部の方も拝んできてみた。

ここから、今夜の宿に定めてある茨城県東南端に近い神栖町にむけ、茨城縦走を開始。まずは既に常陸太田市に合併された水府の竜神大吊橋。歩行者専用吊橋としては最長の375mでダム湖の湖面からの高さは100m。通行料300円でしょうもない公共事業としてテレビで取り上げられていた事もあったと記憶しているのだが、思いの外、観光客がいた。下をのぞけるガラスの部分もあって怖いが、幅が広くコンクリートのしっかりとした橋なので渡るのにさほど恐怖は感じない。宮崎・綾町の照葉大吊橋はめちゃくちゃこわい。とりあえず、昼食にざるそばを求める。

袋田の滝からの南下に水府経由としたのは、徳川光圀の墓所、瑞龍山を狙っていたため。しかし、管理人老齢化により、拝観停止となってしまっていた。くやしいので助さんのモデル・佐々介三郎の墓のある正宗寺(しょうじゅうじ)には立ち寄ってみた。そうこうしているうちにかなりの雨が落ちてくる。天気予報の嘘つき。不審者に見られないか不安に感じつつ、そそくさと小学校内の常陸太田城址碑だけ撮影して退散。戦国期、佐竹氏の居城で関東7名城の一つだが、名城の面影はみいだせない。

大雨にも拘らず、水戸の市街地にはいると梅祭り故の渋滞。偕楽園は潔くあきらめて茨城県立歴史館へ。旧水海道小学校本館は無料公開されている。歴史館では開館三十周年記念特別展Uとして戦国大名常陸佐竹氏が開かれていた。佐竹氏と言えば秋田を連想していた私であったが、戦国物の歴史小説を濫読していて漸くその蒙が開けつつあったので非常にタイムリー。

水戸市内からの脱出に多少難渋しつつも、国道6号で石岡市に。特別史跡の常陸国分寺跡と常陸国分尼寺跡の再チェック。国分寺の方は街中で狭苦しさを感じるが、国分尼寺の方は広々として回廊跡も植栽で表現されている。さすが、国分尼寺として全国唯一の特別史跡だ。

この日最後の目的地として玉造町の芹沢鴨生家を訪れる。一年前の新選組サミットが懐かしい。玉造町もサミットに参加していた。案内板があって幟が立っているくらいだが、粛正された初代局長をあまり持ち上げすぎても芳しくないと思うのでこのくらいでよい。芹沢家の方が現在もお住まいなので迷惑がかかってもいけないし…。

17時を回っていて大分薄暗い。あとは一路、神栖町へ。デニーズで夕食をとって早めに投宿。早めに就寝。




5時過ぎに起床。朝風呂に入ってから、前夜に続いてデニーズにて朝食。コンビニの朝食とは比べるのも失礼だが、かなりリッチな気分。

この日は前日の縦断に続き、茨城県最西端の古河市に向けて茨城横断。まずは霞ヶ浦を回り込んで土浦へ。土浦城は東櫓から櫓門にかけて土塀を建設していて工事中。無念だが、櫓門の撮影はあきらめた。少し待って8:30開館のまちかど蔵大徳にも寄っていく。入場無料で土門拳の土浦の予科練を撮影した貴重な写真が展示されていた。戦後、米軍による接収を恐れて大量に廃棄されてしまったという。さらに土浦一高内にある重文の旧土浦中学校本館も立ち寄っていく。学校の敷地内に勝手に立ち入ってしまったが速攻で写真を撮っただけなのでお許し願いたい。

土浦からつくばはあっという間。10時の献血までの時間つぶしに、筑波実験植物園に行ってみた。まだまだ冬枯れの時期で見頃の植物は数少ない。清楚な福寿草や、まんさくの花は遠目には余り目立たない。外の寒さとは対照的に温室の中は高温多湿だ。サバンナの温室は乾燥していてかなり過ごしやすい。

10時にはまだ時間があったが、少し早めに献血ルームに向かう。駐車場もルームも難なく見つけ、9:50に受付。10時を過ぎると続々と人がやってきてあっという間に1時間待ちという状況に陥ってしまったので、早めの受付は大正解。今回もつつがなく献血完了。これで31道府県目。残り16都県。多めに駐車券を頂いたので、昼食もここでとっていく。おいしい天ぷらそばだった。

つくばからそこそこ近くの伊奈町にNHKのオープンセットもある歴史公園・ワープステーション江戸にも行ってみた。どうも歴史公園に弱くていけない。入場料1400円に3館券600円を合わせると2000円にもなる。ちょっと高い感じ。有料の「音の館」も「華の浮世絵館」もかなり期待はずれだった。写真を撮るには好都合だが、客の少なさもかなり気になるところ。NHKのロケ地として名乗りを上げて巨額をつぎ込んで整備した物のまんまとこけてしまったという感じ。ロケもさほど活発に行われているようではなさそうだ。有料スポットの最後の1ヶ所は手づくり体験工房。あまり気がすすまなかったのだが、金が無駄になると欲の皮が突っ張って、何を血迷ったか、竹とんぼ作りに手を染めてしまう。予想以上に竹を削るのに力が必要で、右手の親指の腹には豆までできてしまった。お土産を買う気力もなく、14時に出発。

ここから古河までは道が一直線にはつながっていない。南北には常磐道も走っていて幹線国道もいくつかあるが、東西は国道50号以外にはめぼしい道がなく、かなり不便だ。1時間以上かけて古河に到着。

古河ではまず、古河歴史博物館。鷹見泉石のコーナーが充実している。レプリカではあるが国宝の渡辺崋山筆の鷹見泉石像は学研の図鑑にも載っていて小学生の頃から記憶にとどめているほど印象的な絵だ。古河公方は負け犬臭が漂うのか、展示はさほど多くない。ほんとうはここで古河の観光マップを手に入れるはずだったのだが、当てがはずれてしまった。

博物館お向かいの鷹見泉石記念館は鷹見泉石が最晩年を送った家で古河城三階櫓建造時の残り材を使って建てられたと伝わる。最後に古河総合公園へ。古河公方館跡碑の隣には旧中山家住宅、更に隣には重文の旧飛田家住宅が移築されている。御所沼、足利義氏墓と回って案内所の観光マップを見たら、古河城唯一の建物遺構、乾門が山門として移築されている福法寺が載っていたので急遽赴いた。更に近くの一方通行の道を進むと鷹見泉石生誕地碑があったのでこれをチェックして締め。館林まで国道354号を進み、ガソリンの安い(リッター105円)国道50号にでて足利でガソリンを満タンに。伊勢崎ICから往路と全く同じルート。復路もETC通勤割引が適用されたのであろうか。100km以下で最初の1回しか適用されないという制限はある物の50%引きは大変な魅力である。

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