2006.1.21 Sat

土曜日の諏訪市での仕事が大幅に予定をオーバーして終了。13時すぎにやっと解放された。すぐに昼食をとり、白樺湖を越えて群馬へと向かう。路面には殆ど雪がない。長野県に来て4半世紀となるが、こんな冬は初めてだ。日本海側の皆さんに申し訳ないほど。佐久ICから上信越道に入り松井田妙義ICで下りる。目的地はJR東日本・横川駅隣の碓氷峠鉄道文化村。珍しくJAF割引を忘れずに適用してもらった。

碓氷峠鉄道文化村は信越本線の横川軽井沢間が廃止されてから造られた鉄道関係の施設だ。園内にはいるとすぐに園内を巡る鉄道、あぷとくん発車の放送。せっかくなので400円を払って乗り込む。非常にゆったりとした運行速度だ。列車から降りて屋外展示館の列車をくまなく見ていく。三段寝台の客車など、かなりくたびれていてうら寂しい。かなりの寒さの中、少ない人出でうら寂しさに拍車がかかるが、それでもわずかながらも子ども連れや大人の鉄道ファンらしき客がいるのはたいしたものと言うべきだろう。暖かくなってくれば、もっとずっとにぎわってくるはず。

鉄道展示館の中のアプト式電気機関車などを抜け目なくチェックしつつ、高いお金のかかるシミュレーションのたぐいは全てパスして最後は鉄道史料館。アプト式をはじめとする碓氷峠の鉄道敷設の歴史を学ぶことができる。鉄道関係の博物館にはつきものの模型のコーナーも充実しているが、生憎運行は終了していた。

碓氷峠鉄道文化村を後にしてほど近くの碓氷関所跡、そして国道18号旧道に入って中山道坂本宿に立ち寄る。坂本宿は関所と峠越えの中間にあり宿泊を余儀なくされる立地条件の為、本陣が2つ、脇本陣が5つという大層繁盛した宿場であったようだが、古いものには頓着しない群馬県らしく、趣深い宿場の佇まいはあまり楽しめない。

国道18号旧道を更に進むと、国の重文に指定されている碓氷第3橋梁、通称めがね橋が見えてくる。200万個の煉瓦を使って当時の技術の粋を集めて作られたこの橋梁の上をかつてはアプト式の機関車が列車を牽引していたが、今はあぷとの道と称して遊歩道として整備されている。横川駅から延々と歩いてくることができる。いつの日か、この橋梁が富岡製糸場などと組み合わされて世界遺産に登録される日が来るのだろうか。

高崎市内へ向かいビックカメラで買い物を済ませたあと、高前バイパス沿いで夕食。そして宇佐美で給油。セルフでリッター116円。長野県内では考えられない安さだ。ガソリンスタンド近くの健康ランドにそのまま投宿。ついつい、遅い時間に生ビールを飲んでしまう。


2006.1.22 Sun

6時からの朝風呂に入り7時前にデニーズで朝食。久しぶりに復活のコンビネーションブランチを選択。コーヒーのお代わりまでしてしまう。それにつけてもデニーズの看板の上のセブン&アイホールディングスの看板は何か鬱陶しい。

食事を終え国道17号をそのまま南下。目指すは藤岡市の平井城。ネット検索で地図を入手することができず、不安であったが、難なく辿りつくことができた。2003年に池波正太郎の「剣の天地」読んで以来、ずっと行きたいと思っていた城。北条氏綱に武蔵を追われた関東管領・山内上杉氏の城で「剣の天地」では北条氏康が奪い、関東管領・上杉憲政が泣きついた長尾景虎改め上杉謙信が奪回する。そして本拠を厩橋に移され破却されるのだ。本来の跡でないところに土塁を復元するあたり、いかにも群馬県らしい。それなりに公園として整備されてはいるが、畜産農家の敷地がじゃまをして十分な整備に至らない。

もう一つ、ずっと行きたかった城が寄居の鉢形城。こちらは、関東管領と敵対する北条氏の北関東の拠点である。平井城から鉢形城に向かう途中に金鑚神社があるので多宝塔の写真を撮る為ちょっと立ち寄る。前回、早朝の薄暗い中での撮影だった為、写真がピンぼけだったのだ。今回も屋根に日が当たり、満足な写真は撮れなかった。

寄居の隣に鉢形という駅があるのでそのあたりかなと見当はつけていたが、道路標示が全くなく、迷ってしまう。鉢形城は2004年10月に鉢形城公園として整備され、堀、石積土塁、四脚門などが復元されている。本丸の付近は公園という佇まいではないが、断崖からの荒川の眺めがよい。鉢形城歴史館の開館は9:30からだったのでゆっくり、城域を楽しむ。武田、上杉に対する押さえという要衝に位置するこの城は間違いなく埼玉県一の名城だろう。埼玉県には見所がないと嘆かれていた方がいたが、小江戸・川越とともに城好きの人には自信を持ってお薦めできるスポットだと思う。

鉢形城歴史館の開館を待った為、熊谷駅献血ルーム到着は10時過ぎ。案の定、かなりの待ちを余儀なくされた。本当はもう一週待って血小板成分で協力するつもりだったのだが、翌週も翌々週も既に予定で埋まっていてやむなく血漿成分でも受け付けてくれそうな県を選んだというわけだ。長い待ち時間は「いま、会いにゆきます」を読んで過ごし今回もスムーズに献血を終えることができた。

既に正午を回っているが昼食は後にして熊谷を発ち、上武国道で伊勢崎へと向かう。上武国道は上野と武蔵を結ぶ国道17号の大規模バイパス。全線開通すれば高崎、前橋をパスして新潟方面へと抜けることができる。

伊勢崎ではるるぶに載っていた大甘堂という店で焼まんじゅうを購入して昼食とする。焼まんじゅうは、美味いものの少ない群馬県で私の一のお気に入りの食物。あんこが入っていないものが正統だが、伊勢崎ではあんこ入りのものも人気があるという。太宰府の梅枝モチのようにあんこが熱い。個人的にはあんこの入っていない正統派のものが好み。昼食後は、相川考古館へ。多数の考古学的遺物があるが、やはり圧巻なのは収蔵庫に安置されている重文の4体の埴輪。茶室は、近々修復に入るという。

最後に市政50周年を記念して復元された旧時報鐘楼と、いせさき明治館(黒羽根内科医院旧館)をチェック。もう少し歴史を感じさせる景観が周囲にあればいいのだが、単体ではあまり趣がない。自分の故郷を悪し様に言うのは気が滅入るが、群馬県人は新しい物好きで古い物にはどうも頓着しないようだ。新車を見たければ群馬に来ればよいとまで言われているくらいですから。

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