2004.3.26 Fri

上諏訪発18:59特急スーパーあずさ34号−新宿着21:05


九州新幹線が開業して早、二週間。一番列車の指定席が三秒で売り切れたニュース以降、あまり話題に上っていないが、何とか開業した月のうちに乗ってみたい。3月下旬は割引航空運賃の設定がなく羽田−鹿児島間は一番安いANA619便の前割7でも24000円近くかかってしまう(他の便は30000を超えている。)のだが、大盤振る舞いで航空チケットをネットで購入。これを元に鹿児島ゾーンの周遊きっぷを求めた。ゾーン券3800円、鹿児島中央−上諏訪の乗車券11840円、つばめ・リレーつばめが4060円、のぞみが7410円、しなのが1400円で合計28510円。あずさの回数券と航空チケットの合計といい勝負だ。レンタカー料金一日分を入れただけで軽く60000円を超える。こんな贅沢は今回限りにするつもり。

羽田へのアプローチは先月同様、あずさの回数券。昨日、往復使ったので二日間で三枚消費となった。仕事がどれくらいで終わるか判らず、指定はおさえておかなかった。郵便局に駆け込み仕事を済ませ、駐車場が満車かとあせりつつも、15分前に上諏訪駅到着。指定を取ろうとしたら、みどりの窓口が長蛇の列。間に合わなかったら自由席に乗り込むつもりで並んでいたら何とかぎりぎり、列車に間に合った。楽しみにしていた足湯は又の機会に…。新宿にて泊。翌朝、寝過ごさないよう、十分気をつけないと。

2004.3.27 Sat

新宿発4:42(山手線内回り)−品川着5:01
品川発5:26(京急本線エアポート快特)−羽田空港着5:40
東京国際空港7:10−ANA619便−鹿児島空港9:00
(レンタカー)
(連絡バス)
国分発19:22(日豊本線)−鹿児島中央着20:05


今回のフライトは今までで一番早い。それにしても3時半に始動は早すぎるというもの。6時前にはチケットをゲット。今回はANAマイレージクラブに加入済みなので、事前の座席指定もネット上で済んでいる。富士山の見える窓側の席だ。二回続けて同じところで朝食をとってしまったので初めての所にしたがこれが大失敗。なんとも物足りない朝食となったため売店で限定もののベイクドチーズケーキを購入。機内のドリンクサービスにあわせていただいたがこれは大成功。雲ひとつない快晴で羽田からも富士山がくっきりと見える。横浜ランドマークタワー、三浦半島、観音崎灯台、伊豆半島、富士山、浜名湖、渥美半島とことごとくよく見えた。紀伊半島を田辺側に抜けたところで雲が現れる。一面の雲。室戸、足摺はかろうじて確認。九州は晴れていて宮崎シーガイアもはっきり確認できた。多少遅れたもののレンタカーの待ちもほとんどなく、スムーズな出発となった。いきなり、空港のまん前の西郷公園で巨大な西郷隆盛像を写真に収める。日本一の銅像を謳っているが、熊本の加藤清正のほうが迫力あると思う。続いて大隈国一ノ宮の鹿児島神宮。カーナビをセットして向かうもかなり調子が悪く大回りをして時間をロスしてしまう。

この日の大目標は本土最南端・佐多岬だがどうしても寄って行きたい所が島津斉彬ゆかりの尚古集成館。駅からは少々遠いのでレンタカーが便利。途中、翔ぶがごとくの冒頭で出てくる吉野公園に立ち寄るが、逆光で桜島の写真が今ひとつ良くとれず、早々に後にした。尚古集成館と島津家の庭園、仙巌園に御殿の見学までつけると1500円にもなってしまうが、迷わず御殿コースを選択。仙巌園は錦江湾を池、桜島を築山に見立て借景とするスケールの大きな庭園だ。磯御殿は島津久光の子、明治を生きた忠義が実際に使っていたという。いくつも種類がある釘目隠しの細かな説明をはじめとして一つ一つの部屋について懇切丁寧な説明を受けた上、抹茶、和菓子つきなので十分満足できた。ここでかなり時間を食ってしまったので思い切って昼食。お手軽に黒豚ラーメン。とんこつ味のラーメンだ。両棒(じゃんぼ)餅の只券ももらったのですかさず食べていく。やわらかくてとても美味だった。集成館は島津斉彬が建てた工場群だが薩英戦争で焼失。尚古集成館は忠義が機械工場として作ったもので重文に指定されている。御殿にもワイングラスが展示されていたが、ここにも薩摩切子が展示されていた。美味しんぼの最新87巻、器勝負で海原雄山が使っていた。新館はお雛様の特別展。さらに異人館もと思ったが、1時にはフェリーに乗りたかったので、この辺で切り上げる。鹿児島水族館も勿論あきらめ。フェリー乗り場はしばらく車がうんともすんとも動かず、不安になってしまったが、無事1時発の便に乗り込むことができた。所要15分で1070円。(レンタカーは4m未満のコルト。)桜島を正面にダイナミックな景観を楽しめる。

桜島の裾野に沿って車を暫く走らせると有村溶岩展望所。群馬、長野にも浅間山という活火山があり、鬼押し出しという溶岩の奇岩が広がっているのでものめずらしくはなかったが、やはり桜島には迫力がある。

国道220号に入り最南端をひたすら目指す。途中、垂水市内の片側交互通行でかなりの時間待たされてしまった。鹿屋市の海岸沿いの県道をぬけ国道269号に入って大根占近くに来ると、海の向こうに開聞岳が見えてくる。根占町の薩英戦争砲台跡では正面に開聞岳が望めた。国道が終わり県道になるとカーブ、アップダウンがきつくなってくる。佐多岬ロードパークは往復1000円。ちょっと高い。北緯31度の看板を越えしばらくすると駐車場。道路は行きかう車がとても少なかったのだが、それなりの車が止まっている。自分もそうだがやはり本土最南端にひきつけられるものがあるのだろう。

駐車場からはトンネルを抜けて先を目指すのだが、通行に100円かかる。やけに木がざわついていて不気味な感じだと思ったら猿が木を揺らしていた。御崎神社、廃墟となったレストハウスを越えるといくつか展望スポットがある。開聞岳、佐多岬灯台などしっかり拝んで展望台へ。すっかり曇りの天気となってしまったが開聞岳をはじめそれなりの眺望が得られたのはラッキーだった。さすがに屋久島までは見えなかったが…。帰りがけには105円で最南端到達証明書も買っておいた。

駐車場に戻ってくると時刻は既に16時。予定では神川大滝なども見てきたかったのだが、18:36のバスに間に合わせるためすべてをパスしてひたすら空港へと向かう。最後、大回りをして高速を使えば間に合うところをケチったため、しかも最後の最後で曲がる交差点を間違えたりしてタッチの差でバスを逃す。6分後のバスは国分駅横の踏み切りで特急きりしまを見送ることになった。普通列車で鹿児島中央。遅い夕食は黒豚カツ御膳。地ビールもつけてしまった。

2004.3.28 Sun

鹿児島中央発5:03(指宿枕崎線)−指宿着6:06
指宿発6:10(指宿枕崎線)−枕崎着7:19
    ◇指宿枕崎線全線乗車
枕崎発7:24(指宿枕崎線)−開聞着8:07
開聞発8:49(指宿枕崎線)−指宿着9:16
指宿発9:30特別快速なのはなDX102号−鹿児島中央着10:28
鹿児島中央発12:45新幹線つばめ10号−新八代着13:24
新八代発13:27特急リレーつばめ10号−博多着15:08
博多発15:22新幹線のぞみ24号−名古屋着18:45
名古屋発19:00特急ワイドビューしなの25号−塩尻着20:56
塩尻発21:19(中央本線)−上諏訪着21:38


鹿児島ゾーンの周遊きっぷは新幹線開業によりゾーン縮小。指宿枕崎線をフル乗車でもしない限り3800円の元をとるのは難しい。ということで始発列車に乗るべく4時起床。さっと朝風呂に入り、駅に向かう。初めて乗る路線だが外は真っ暗で何も見えない。指宿が近づきようやく明るくなってきた。海沿いの風光明媚な路線だ。海の向こうには大隈半島が見える。指宿で乗換え。時間に余裕はないので飲み物だけ調達。いい加減腹がすいてきている。

指宿を過ぎると今度は開聞岳がぐんぐん迫ってくる。開聞岳の北側にある西大山駅は長らく最南端の駅として君臨してきたが、沖縄のゆいレール開通により、「JR日本最南端」に改称した。薩摩半島の南岸は海沿いをそれほど走らず、田園、山間、トンネルという景色が多い。枕崎に到着。待合室が木造で鄙びた駅舎だ。一日に6本しか列車が出ない。日本最南端の終着駅を謳っている。これもそのうち本土とかになってしまうのだろうか。個人的には鉄路にこだわりは持っている。

あわてて来た路線を引き返す。開聞にて下車。薩摩一ノ宮・枚聞神社が目的。ちょっと時間が早すぎてお守りを買うことはできなかった。神社脇の道路からは開聞岳が良く見えたが電線が邪魔だったので写真は撮らなかった。最南端の駅、西大山の手前で車窓より苦労しつつも撮ってみた。指宿の手前山川駅には最南端の有人駅の表示。指宿枕崎線は最南端のオンパレードだ。指宿では時間があるので食べ物を調達しようかと思っていたが、改札に並ぶ長蛇の列を見て列車へと急ぐ。特別快速なのはなDXは乗車率100%を越える人気ぶり。

鹿児島中央駅着。鹿児島県内はどこへ行っても九州新幹線つばめ一色だが、ここはその総本山だ。枕崎という過激な道草のおかげで鹿児島市滞在時間はわずか2時間余り。とにかく、空腹なので路面電車を待つのももどかしく歩いてラーメンくろいわをめざす。行きがけに、駅前の若き薩摩の群像を手始めに、維新ふるさと館、西郷隆盛・従道生誕地、大久保利通生誕地と銅像、そして日本キリスト教発祥の地というザビエル滞鹿記念碑まで写真を撮っていった。11時くろいわ着。すぐにラーメンを注文。ここのラーメンの味は二年間でかなり美化してしまったが、美化された記憶に応えるだけの味で十分満足。あっさりした少し塩分強めの塩とんこつ。注文から10分で完食。

腹ごしらえをしたら一気に汗が噴き出してきた。曇っていた空もすっかり青空が広がっている。まず至近の照国神社。祭神は私のお気に入りの島津斉彬。銅像もしっかり撮影。隣には戊辰之役戦士顕彰碑もある。近くの島津久光像もお情けでチェック。島津忠義像は昨日の御殿でたくさん説明していただいたこともあるが、隣の桜につい魅かれてチェック。そういえば昨日のラジオで言ってたが九州各県の中で鹿児島だけ依然としてソメイヨシノの開花宣言が出ていないのだそうだ。甲突川河畔の桜も寂しかった。

照国神社から鶴丸城方面に歩いていくと人気者・西郷隆盛の銅像がある。人気はないけど大久保の銅像のほうがかっこいい。少し歩くと、島津氏の居城、鶴丸城。中の黎明館では長淵剛の詩画展もやっていると昨日ラジオで聞いたのだが時間がないのでパス。ここは明治維新関係の展示はとても充実しているので短時間ではとても無理。城の隣には私学校跡。西南戦争のきっかけとなる蜂起があったところだ。西南戦争時の弾痕が石塀にたくさん残っている。

ここから駅に向かって戻っていく。適当に来るときと違う道を選択していたら、小松帯刀像発見。竜馬がゆくの前半ではなかなか開明派としてよく描かれていた。続いて山本権兵衛生誕地碑。ビルの前に甥の碑とともに目立たなく存在。坂の上の雲では海軍を腐れ藩閥の呪縛から解き放って刷新を成功させた功労者として描かれていただけにこの扱いは少々残念。萩に田中義一の銅像があったことを思えば銅像があったって罰は当たらないと思う。学校のグランド脇の篠原国幹生誕地はさらに目立たない。西南戦争で薩摩軍に加わる人徳者だ。大山巌生誕地碑までチェックしてあとは一路、鹿児島中央駅。お土産にかるかんを買い、ホームに行くと記念写真を撮る人々の群れ。さすがに開業後半月しかたっていないので熱気はまだ冷めていないようだ。

発車間際でやっと車内に入れる。フル規格の車両に4列のシートなのでグリーン車並のゆとり。40分足らずのわずかな時間しか乗っていられないのが残念だ。新八代ではホームの向かい側につけたリレーつばめに乗り換え。少し前まではJR九州の花形列車だったが、ゴージャスな新車に乗った後では色褪せて見えてしまうのは仕方ない。鹿児島中央から博多まで今回2時間23分の所要。鹿児島中央から枕崎までは2時間16分だった。ローカル線の全線乗車には時間をたっぷりと用意しなくてはならない。

在来線の接続待ち等の遅れはあったが乗り継ぎはすべて順調そのもの。今回、最果ての終着駅から上諏訪までずっと鉄道で帰ってくるという贅沢をしてしまった。次に鹿児島に来るときは超割と九遊きっぷ利用に決めているのでこんな贅沢は最初で最後かもしれない。

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