2003.11.22Sat

上諏訪発3:50快速ムーンライト信州81号−松本着4:32
松本発4:38急行ちくま−長野着5:33
長野発6:00新幹線あさま500号−大宮着7:14
大宮発7:22新幹線はやて1号−盛岡着9:22
盛岡発11:25新幹線こまち7号−角館着12:11
角館発14:11新幹線こまち11号−秋田着14:55
秋田発17:29特急かもしか5号−青森着23:53

来月になればはやて一周年記念パスが発売され、三連休パスと同額(普通車タイプは1000円安く)でJR東日本全線と津軽海峡線函館までが乗り放題なのだが、あいにく今年の12月には三連休がない。三連休パスに青森−函館往復切符7700円を加えての函館行き、更にはレンタカーを利用しての松前行きまでを目指した。ところが週間予報が芳しくない。連休が近づくにつれ大荒れとの予報も。切符は買ってしまったので仕方ないが、レンタカー利用はあきらめたほうが良いかもしれない。出発前日、胃検診でバリウムを飲んだが、別段体の変調はない。めざましをしっかりかけて21時には就寝。3時にはきっちりおきて駅へ向かった。オリオン座が見事に輝いていたが、冬型の気圧配置を暗示しているようで気が重い。もうこれで3度目となるムーンライト信州−ちくま−始発のあさまではやて1号に乗り継ぐ攻撃。ちくまが臨時になって初めてだが古いしなのの車両に久しぶりに乗った。鉄道唱歌のチャイムが懐かしい。関東平野は素晴らしい快晴の天気。9時くらいまでは青空が見えていたがその先は重い雲が立ち込め盛岡は予報どおりの雨。今年3度目の盛岡だが、すべて雨にたたられている。まずはみどりの窓口にて青森−函館往復切符を手に入れる。雨は傘が必要ない程度の降りだったので徒歩で啄木新婚の家に向かう。途中、イーハトーブアベニューに入って宮沢賢治の銅像を撮影。啄木新婚の家につく頃には雨が雪混じりになっていた。啄木新婚の家は無料で見学できる。ここで啄木・賢治青春館のパンフレットを見つけ盛岡城の近くでもあるので赴くこととした。バスを利用して県庁前で降り、まずは盛岡城。啄木の歌碑は見つけられたが、賢治の歌碑はパスして新渡戸稲造生誕地の銅像をチェック。それから地図を見ながら青春館を探したが結局見つけることができなかった。時間にさほど余裕があるわけではないので、バスで駅に戻る。少し早いが11時をまわっていたので早お昼を取った。本当はじゃじゃ麺を食べたかったのだが、手っ取り早く三陸のネタの寿司とする。生ボタン海老がうまかった。新幹線のホームに向かうとちょうどこまちが入線して来た。絶妙のタイミング。盛岡以遠ははやてと同様、特定特急料金の設定があり席が空いていれば三連休パスのみで乗車できる。途中、県境辺りはかなりの雪が降っていたが、角館では傘がいらない程度。コインロッカーに荷物を入れ徒歩でめぐることとした。まず西宮家を見てお向かいの新潮社記念文学館に入る。新潮社の創業者が角館の出身とのことだ。ここでつい角館町樺細工伝承館との共通券を買ってしまったため雪の中を向かう。武家屋敷通りは結構紅葉が綺麗だった。今年は満足な紅葉を見ていなかったのでちょっとうれしい。樺細工は制作にやはり非常な手間暇がかかるようでかなり高額の品がお土産として売られていた。無料でのぞける武家屋敷をちらちら眺めつつ、300円を払って武家屋敷民族資料館にも入ってみたがこれは失敗。駅へ向かったときにはあられのような雪になっていた。だいぶ早く駅に着いたのでホームの待合室で「国盗り物語」を読んで過ごす。外は強風が吹きすさんで地吹雪のような状態だった。秋田では雨も雪も降っていなかったのでちびまるさんお薦めのねぶり流し館を一路目指したが、風があまりにも冷たく、途中で挫折。千秋公園の久保田城隅櫓に入ってからアトリオン献血ルームに飛び込んだ。献血前に体温を測るのは初めて。36.9℃もあってちょっとひやりとした。その後の検査採血、寒風で体が冷え切っていたためだと思うが満足に血が採れず三回も針を刺されてしまう。三回目でうまくいかなかったら今日はあきらめてといわれてしまって気が気ではなかった。本採血はつつがなく終了。処遇品は一番かさばらないMDを選択。諏訪のセンターでは3枚組だけどここは1枚だけ。かつて諏訪では5枚ももらえていたのは破格だったのかも。検査で手間取ってしまったため駅に着いたときには列車発車10分前。前回秋田にきたときに買った秋田まるごと弁当をまたしても購入。食べ終わったところで信号で停止。なんと前を走る貨物列車の車輪が空転していて時速3kmほどしか出せないという。歩きより遅いスピードではないか。すでに押さえてあるスーパー白鳥21号の指定はパーだ。列車の遅れは何と4時間近く。このような事態に巻き込まれたのは生まれて初めて。「国盗り物語」はらくらく読了できた。読み終えて外を見るとかなりの雪が積もっている。これは明日のドライブはひかえたほうがよさそうだ。来年は雪が降る前に北海道に渡りたいもの。

2003.11.23Sun

青森発2:12寝台特急北斗星1号−函館着4:25

(函館路面電車)


JRが用意した接続の列車は北斗星1号。本来、青森では乗降できない列車だ。こんなところで憧れの寝台特急に乗れるなんて思っても見なかった。待合室で二時間以上も過ごすのは気が重いが、7700円で寝台車に乗れてしまうなんてかなりラッキーかも。青森駅では駅員が平身低頭の対応。パンとお茶を頂いてしまった。のどが渇いているのでお茶を飲んでいたらついパンも食べたくなってしまった。夜食は食べない主義なのだが夜更かしをしているので良しとしよう。駅員の案内で列車に乗り込む。すぐにベッドメイクして就寝。ただ函館からの利用がかなりあるとかで函館到着前に寝台は片付けられてしまったので睡眠は2時間足らず。天気予報で日曜日は厳しい冷え込みということは承知していたが前日の雪がつるつるに凍っていて非常に寒い。サウナで仮眠をとることにする。4時を過ぎていて深夜料金をとられなかったのはラッキーだった。仮眠のつもりが気がついたら8時10分前。そそくさと朝風呂に入り駅のコインロッカー(400円は高い。)に荷物を預け、3度目の函館にして初めて朝市に繰り出した。生まれてはじめてのカニいくら丼。少し前までいくらが嫌いだったもので。やはりいくらの味がぜんぜん違う。1500円でこれなら大満足。病み付きになりそうだ。これで北海道の三大朝市を全制覇。まずは駅の近くなのに今までノーチェックだった土方歳三最期の地碑。雪が時折ちらちら舞っていたが青空も広がっていてなかなかいい天気。歩道や路面の雪はすっかり緩んでいた。歩いて駅に戻ると路面電車に乗り末広町で降りる際に一日乗車券を購入。まずは昨年修復中だった旧函館区公会堂。修復は終わっているようだ。公会堂へ行く前にその手前にある函館市写真歴史館に寄って見た。建物は旧北海道庁函館支庁庁舎で1階が元町観光案内所になっている。展示は古い写真もさることながら時代物のカメラが多数展示してあった。公会堂ではつい2館共通券を買ってしまう。公会堂を一通り見てすぐ近くにある旧イギリス領事館も見て回った。続いて徒歩でハリストス正教会へ向かう。時刻が10時を迎えたようでカトリック教会とハリストス正教会が鐘の競演。高めの音で一定の間隔で鐘を鳴らし続けるカトリック教会に対しハリストス正教会は間隔をたっぷりあけて低めの音の鐘。ところがしばらくたつとハリストス正教会の鐘の調子が変わって変化にとんだ連打となった。ガンガン寺の異名をとるのはこれゆえ。残したい日本の音風景百選にも選ばれている。きっと日曜のミサの前の鐘なのだろう。いいものを聞かせてもらった。周辺の教会を一通り見て回り、日本初の鉄筋コンクリート寺院、真宗大谷派函館別院ものぞいて金森倉庫群まで足を伸ばしてから市電で駅に戻り摩周丸に向かった。強風でデッキに出ることができず残念だったがこれで青森の八甲田丸とあわせ青函両サイドの連絡船を見ることができた。昼食は函館ラーメンと決めていた。るるぶに載っていた五稜郭前の店に向かう。12時前で待たずに席につけた。透明感あふれるスープに固めの細麺で期待通りの味。個人的にはチャーシューは3枚も要らないけど。食べ終わって店を出るときには長蛇の列ができていた。最高のタイミングだったわけだ。函館に来ると必ず訪れる五稜郭。五稜郭タワーにもしっかりのぼる。市立函館博物館五稜郭分館はなぜか休館で残念だったがそのまま突っ切って対岸に出て周囲を六割方歩いて回る。これは初めての経験。続いて函館競馬場。函館では夏しかレースが行われていないが他場で開催の際は馬券売り場として機能している。秋華賞の当たり馬券を換金した。レースがない冬の函館競馬場のスタンドはさすがに閑散としていて、パドックを回るポニーの馬車も寂しげだ。レースが開催されているときにまた来てみたいもの。まだ2時前なので一気に市電で谷地頭まで向かう。19年前にも入った谷地頭温泉で冷え切った体を温めようという魂胆だがその前に碧血碑もチェックしたい。函館八幡宮の鳥居が見えてきたので一応寄ってお守りも買う。北海道で買った初めてのお守りだ。碧血碑は幕府方の戦死者800名ほどの霊を祀った碑で「土方歳三をはじめとして」という言葉がつくので来年の大河ドラマの紀行では取り上げられるかもしれない。碑銘は義に殉じた武人の血は三年たつと碧色になるという中国の故事に由来する。いよいよ懐かしの谷地頭温泉。今ではこのくらいの大きさの公衆浴場はいくらでもあると思うがここほど洗い場の数が多い所はそうはないだろう。お値段は370円。黄土色の湯はかなり熱くてしょっぱい。高温の風呂はおそらく45℃以上あると思う。4分でギブアップ。露天風呂は五稜郭の形だった。しっかり体を温めて満を持して函館山へ。時刻は16時。ロープウェイにはすんなり乗れる。まだかなり明るいが見る見るうちに暗くなってきた。と同時にすさまじい混雑に。17時前にはすっかり暗くなって素晴らしい夜景を堪能する事ができたがとにかくすさまじい混雑でロープウェイは5分間隔でフル回転。下に下りてみるとロープウェイ待ちの列は山麓駅をぐるりと回って下の道のかなり遠くまで延々と続いていた。明るいうちにのぼってしまうのが正解というものだろう。夕飯はそのまままっすぐ歩いて金森倉庫の函館ビヤホール。ピルスナータイプの函館開拓史ビールとエールタイプの函館赤レンガビールそれぞれ中ジョッキで。ビールはまずまずだったが目からうろこだったのが焼きタラバ。大味なタラバガニを今まではあまり評価していなかったのだが、炭火であぶるだけでこんなに旨くなるなんて。ボイルのタラバガニだったがそのまま食べるのとは大違いだった。体に悪いと承知しつつまめさんの塩ラーメンで締め。19時前には投宿して20時には就寝。まさに函館を骨の髄までしゃぶりつくした一日となった。

2003.11.24Mon

函館発3:01急行はまなす−青森着5:35
青森発5:52特急つがる2号−八戸着6:48
八戸発6:55新幹線はやて2号−仙台着8:13
仙台発12:24快速シティラビット54号−白石着12:56
白石発13:49東北本線普通−仙台着14:36
仙台発14:43東北本線普通−国富多賀城着14:57
国富多賀城発15:46東北本線普通−仙台着16:01
仙台発16:24新幹線はやて20号−大宮着17:41
大宮発17:55湘南新宿ライン−新宿着18:23
新宿発18:30特急あずさ67号−上諏訪着20:59

午前2時前に起床。朝風呂を浴びて駅に向かう。一昨日が3:50発の列車。昨日が2:12発の列車。そしてこの日が3:01発。3日連続の強行軍の割には睡眠はしっかりとっているので疲れがまったくない。グリーン客車の指定席を取ってもらえたのでとても快適だ。青森で乗り換えのつがる2号もすいていて快適そのもの。八戸からはグリーン車で目覚めの一杯にまずいコーヒーを頂いた。定刻に仙台着。まず国宝の大崎八幡宮へ行こうとバスを探したがまったくわからない。京都と比較してはいけないと思うがそれにしてももう少し観光客にやさしい案内はないものか。あちこちうろつきまわって結局、9時始発のるーぷる仙台という観光用環状バスを利用することになった。萩などにもこの手のバスはあるが一回250円は高すぎる。一日パス600円を購入したが函館市電の一日パスに比べると割高感は否めない。30分に1本なのでよほど計画的に使わないと時間をロスすることはなはだしいことになるだろう。まずは、伊達政宗廟の瑞鳳殿。きらびやかではあるが所詮再建もの。しかしここの紅葉は今シーズン私が見た紅葉の中では最高の美しさだった。2代忠宗の感仙殿、3代綱宗の善応殿もある。結構な山腹にあるので登りはきついが健脚なら30分もあれば見て回れるだろう。次のバスを待っていたらすさまじい混雑。めぐり合わせが悪いとあの混雑にずっと付き合わなくてはならなくなる。次の目的地は仙台城跡。石垣の修復はまだまだ続いている。ただ、仙台城跡が史跡に指定されたとかで艮櫓の再建は中止となったようだ。とりあえず伊達正宗の銅像の写真を撮り、さらに近くの土居晩翠像も。荒城の月の作詞者である。今年は荒城の月の作詞者・作曲者両方に縁の城をチェックすることができたわけだ。なお会津若松鶴ヶ城にも荒城の月の歌碑はある。仙台の市街地も眺めた後は一日パスで割引のきく青葉城資料展示館へ。700円が500円になるのでたいした割引率だが、500円でもちょっと高いと思う。瑞鳳殿の資料館のほうが伊達正宗の遺骨レプリカからの復元容貌像とかあって面白かった。坂を下り降りて隅櫓の写真を撮り、再びバスへ。仙台城跡で殆ど降りてガラガラ。次は徒歩で大崎八幡宮を目指す。1km以上は優にあるのでかなり歩くがたどり着いてみたら国宝の社殿は修復中。来年6月22日までの工期。本当についていない。しゃぶりつくしがいのない仙台はこれくらいにして駅で速攻で昼食をとり快速列車で白石へ。お目当ては白石城。三層の木造大櫓はなまじな天守よりよっぽど規模が大きい。清洲城のようないい加減な木造ではなく、使う木材にも気を配っている。壁の説明をしてもらったが、城の中には余計な展示が一切なく、天井の梁など建物自体をじっくり見てくれという姿勢に好感を持てた。普通列車で仙台に戻るとはやての出発まで100分ほど。思い切って東北歴史博物館にも足を伸ばしてみた。仙台から普通列車で14〜15分。国府多賀城駅に隣接している博物館だ。国立の歴史博物館にも見劣りしない見事な展示。縄文王国青森を抱え、すぐそばの多賀城を押さえつつ、蝦夷の歴史にもそれなりに触れている。伊冶公鮮麻呂の乱のビデオなど思わず覗いてしまった。特別展の鮭も見た。金刀比羅宮の高橋由一展で見ることができなかった彼の作品の「鮭」がいきなり展示してあってそれだけでも満足。帰りの列車は全くトラブルなし。はやての中で食べた夕飯はロースカツサンド。ドリンクのサービスは緑茶にした。前日の食の充実振りからするとなんとも貧相な食事になってしまったがこの日は3食で2000円かかっていないので非常に経済的ではあった。

  鉄道の旅・洛南、奈良へ