2004.10.8 Fri

上諏訪発18:59スーパーあずさ34号−新宿着21:05

今回は珍しく発売初日に三連休パスを購入したのだが、生憎、はやて1号のグリーン席は満席。サイバーステーションの空席情報をチェックして空きが出たらゲットしようと思っていたのだが、臨時のはやて91号にはまだ空きがあった。手元にあるあずさの回数券を使って前夜上京し前泊すれば、はやて91号にも乗車可能。翌日、最後の一席というグリーン席を押さえることができた。復路も何とか、臨時のはやてを確保。ところが3連休が近づくと台風が発生。週間天気予報が日に日に悪化していく。台風情報はついに青森直撃となってしまった。とりあえず列車が運行されていることのみを願って不安を抱えつつ上京。東京は勿論、雨が降っていた。

2004.10.9 Sat

新宿発4:53(中央線)−東京着5:11
東京発6:00新幹線はやて91号−八戸着9:10
(タクシー)
八戸発10:20快速きらきらみちのく下北−大湊着11:57
    ◇大湊線完全乗車
(レンタカー)
野辺地発19:33特急スーパー白鳥21号−函館着21:54


早朝から、それなりに雨が降っていて靴はびしょぬれ。列車が動いているうちにさっさと北へと旅立ってしまうに限る。6時前の東京駅では、殆ど売店は開いていないのでやむなく、サンドイッチと180円のあんパンを購入。値段通りのすばらしいあんパンだった。臨時のはやてのグリーン車に乗り込み朝食をとってしまうと不覚にもグリーンアテンダントの登場前に熟睡。後ほど、緑茶を頂くが飲み終わると再び熟睡。八戸は小雨が降っていた。

快速きらきらみちのく下北ははやて1号に接続なので1時間以上、時間がある。タクシーを使って八戸駅からほど近い櫛引八幡宮に赴くこととした。ここには最北の国宝、赤糸縅鎧、白糸縅褄取鎧がある。タクシーの運転手から、もしかして鎧が修繕中かもといわれ焦ったが、連休明け12日からでギリギリセーフ。こんな中に国宝があるのか疑わしいくらい貧相な宝物館にすばらしい鎧が並んでいた。特に赤糸縅鎧は巨大な鍬形と言い、精妙な菊まがき金物の意匠と言い、見事の一言に尽きる。これがたった300円でいつでも見られるのだからありがたい。もったいつけてちっとも見せてくれなかったり、暴利をむさぼるところが多いだけに感謝あるのみだ。ちょっとした電車の待ち時間にとても良い物を見てしまった。タクシー代は待ち時間も含めて往復3300円かかってしまったが、悔いはない。

八戸駅に戻ると丁度良い時間。きらきらみちのく下北号で初めての大湊線へと乗り込む。北に行くに従って雨は上がっていた。途中の陸奥横浜駅で車内販売が乗り込んできたので早速、ホタテコロッケを求めてみた。昼食は大間崎のマグロ丼と決めていたのでつなぎで何か食べておきたかったのだが、この手作りコロッケは大正解。300円でこのおいしさ、大満足である。ホタテだけでなく横浜町の名産・菜の花の葉も入っていた。

ほぼ満席のきらきらみちのく下北であったが、本州最北の駅、下北で大半の乗客は下車。この連休は恐山秋詣りにあたっているので、下北駅からバスへ恐山に向かうのだろう。私は終着駅の大湊から駅レンタカーで本州最北の地、大間崎を目指す。レンタカーに乗り込むときに雨が落ちてきた。大湊駅近くの斗南藩士上陸の地碑をチェック。会津藩が丸ごとこの地に流された維新政府の苛烈な仕打ちに怒りを覚える。ただでさえ会津贔屓だったのだが、今回の大河ドラマで松平容保の印象が著しくアップしているのだ。

13:40大間崎着。本州最北の地は厚く雲がかかっていたものの雨は落ちていなかった。観光客が多く、なだらかな海岸の感じが宗谷岬を連想させた。本州の端っこはあと最東端を残すのみ。延々と歩かなくてはならない難しい場所を残してしまった。マグロの像や啄木の歌碑などもチェックしていよいよお目当てのマグロ丼。幼少の砌からマグロ大好きのまま、この齢に至っているが、これほどおいしいマグロは今まで食べたことがない。冷凍臭さが全くなく、たっぷりと脂がのっている。これで1500円は破格。

生憎の天気なので、海岸美はすべてパス、曇天が最も似合いそうな恐山へと向かう。イタコに会える秋詣りだけあってかなりの観光客が集まっている。硫黄の臭いが立ちこめていて、地獄を思わせる景観には事欠かない。予想以上に木の葉も色づいていた。宇曽利山湖のあざやかな青色が曇天にもかかわらず際だっている。順路に沿って一通り歩いていくが、かなりの時間が必要となった。帰路、宇曽利山湖の眺望がすばらしいという釜臥展望台へと向かうが、途中、霧が立ちこめてきたので引き返す。

本当はつぼのいしぶみ(日本中央の碑)も狙っていたのだが、16時までと言うことで完全にアウト。このためだけに野辺地乗り捨てとしたような物だけに4000円が完全に無駄となってしまった。最後に野辺地の常夜灯だけはチェックしてみたが、すっかり薄暗くなっていておまけに周辺の海岸が工事中で移設までされていてがっかりすることこの上ない結果となってしまった。予定より、一本早いスーパー白鳥にも乗れてしまう時間だったので、グリーン席が空いているか、みどりの窓口で確かめてみたが、予想通り満席。野辺地駅前でホタテ丼でも食べようと思ったが、狙っていた店は結婚式のため休業。お向かいの店でホタテフライ定食1300円也を求めた。これも満足のいく食事。天気には恵まれなかったが、食事では贅沢三昧で満足のいく一日となった。

食事を終えて駅に行くとはやて運休のニュースが流れていた。首都圏は台風22号の直撃を受け、中央線も土砂崩れで不通となっている。多少の雨にあった程度ですんだ私など、恵まれていたという物だ。野辺地からはゴージャスなスーパー白鳥のグリーン席で一路函館へ。今年の三連休パス(グリーン)は2000円の値上げで30000円になったが、函館までフリー区間になっているのだ。

2004.10.10 Sun

函館発7:00特急スーパー白鳥10号−青森着8:51
(レンタカー)


雨の中、6時前に函館朝市に向かって朝食。イクラとトロサーモン丼1300円。昨日からのグルメ三昧が続いている。始発のスーパー白鳥の自由席にゆとりをもって早めに並んで席を確保、本州に渡るときはいつも眠っていたのだが、今回初めて青函トンネルの最深部の青と緑の蛍光灯を確認することができた。

青森もやはり雨が降っている。定刻9時にレンタカーを借り、津軽半島をカーナビの指示に従って北上。天気が悪いので太宰治の小説「津軽」に出てきた蟹田の観瀾山などはパス。青函トンネルの入口はちょろっと撮影。三厩村にはその村名の由来となっている厩石がある。その前には、源義経渡道の地碑。荒唐無稽な伝説とずっと思っていたが、高橋克彦の「炎立つ」を読んだ後では義経が蝦夷へ落ち延びた可能性をわずかながらも信じられるようになってきている。来年の大河ドラマ「義経」のタッキーは衣川で最後を迎えてしまうのだろうか。とりあえず石段を駆け上がって義経寺にも寄ってみた。

竜飛崎に近づき、まずは青函トンネル記念館へ。地下坑道へのツアーは時間がかかりすぎるのでパス。記念館だけ一通り見て回った。ドーバー海峡トンネルの展示もあり、その比較で青函トンネル工事の困難さがよくわかった。外に出ると雨はさほどではないがすさまじい風。とりあえず、階段国道を半ばまで下ってみたが、折りたたみ傘がぼろぼろに破壊されてしまった。徳島での献血でせっかく頂いた物だったのに。風の余りものすさまじさに津軽海峡冬景色歌謡碑のみチェックして早々に退散。竜飛と小泊を結ぶ竜泊ラインはカーブ、アップダウンがきついがなかなか景色の良い道。天気が良かったらきっとたくさん写真を撮ったことだろう。

小泊村には小説「津軽」の像記念館がある。「津軽」を読了したばかりなので是非寄っていきたいのだが、道路標示がなかなか不親切でかなり迷ってしまった。小学校の近くだろうと見当はつけていたが、すんなりと見つけることができなかった。きらきらみちのくの割引クーポンで20円引き。太宰治が、育ての親タケさんとの再会を果たした運動会の場面の銅像。それにちなんだ記念館。津軽を読んだばかりなので非常に興味深く見ることができ、ビデオもしっかり視聴した。

勿論太宰の生家、斜陽館は狙っているがその前にお城チェック。十三湖畔の福島城。安東氏の居城とも言われたが、歴史は更に古く平安時代にまで遡れる可能性があるようだ。この城に行く前に十三湖のまわりをぐるっと回って中之島ブリッジパークまで行ったのに市浦村歴史民俗博物館をパスしてしまったのは痛恨の極み。これも空腹のなせる技だろう。道の駅でシジミ生産量日本一の十三湖にちなんだシジミラーメンを昼食にとる。あっさり味でなかなかいける。道の駅の少し先には吉田松陰遊賞の碑もあった。

金木町にはいると芦野公園があり、そこには太宰治文学碑と津軽三味線発祥の地碑がある。このあたりでは雨は既に上がっていた。わずかながらも青空すらのぞいている。太宰治ゆかりの碑は津軽の至る所に建てられているが、これは「津軽」という作品を著したことが非常に大きい。太宰と津軽は切っても切れない間柄であることがよくわかる。

続いて斜陽館に赴くが、ここは大勢の観光客でにぎわっていた。文学者ゆかりのスポットには何ヶ所か赴いているが、ここが一番人気があるのではないかという感じを受けた。かく言う私も結構太宰は好きなのである。畏れ多くも、私は性格の面で太宰にかなり似ているのではないかと思うことすらあるのだ。斜陽館はたいそうな造りの旅館で貧乏あばら屋育ちの私との共通点なんか見いだせるわけないのだが…。自由に使えるパソコンがあったので、ちょっと休憩を取り、掲示板に書き込みなんぞもしてみた。

斜陽館からはちょっと海岸側へ寄り道し、木造町の亀ヶ岡遺跡へ。どこが遺跡になるのかよくわからなかったが、有名な遮光器土偶の像は見つけることができた。更にちょっとわかりにくい道を分け入って縄文館にも立ち寄る。亀ヶ岡式の火炎型縄文土器なんかを期待していたのだが、展示物はちょっと期待はずれ。本物の遮光器土偶は上野の国立博物館にあるそうである。

ちょっとむなしい寄り道をして時間をロスしてしまったが、最後にもう一ヶ所、津軽新一宮の岩木山神社だけはチェックしておきたい。せっかく晴れ間がのぞいて明るくなってきたかなと思っていたのだが、灰色の雲が厚くたれ込めまた薄暗くなってきてしまった。雄大な岩木山も裾野が見えるだけで山頂は雲に隠れている。幸い道がすいていて16:30分過ぎには岩木山神社に到着。朱塗りの楼門を始め、拝殿、本殿まわりの建造物はすべて国の重要文化財に指定されている。特に本殿やその前の奥門などは金色の派手な装飾もあり、奥日光の異名も持つ。8月に訪れた佐賀の祐徳稲荷は鎮西日光だったっけ。きらびやかな社殿を誇る神社には結構、○○日光の名が与えられるようだ。ほかにどのくらい存在するのだろう。せっかく無理して駆けつけたのだが、周囲はすっかり薄暗くなっていて1/10秒より長い露出時間となってしまい、手ぶれ写真のオンパレードとなってしまった。お守りを手に入れられただけでも満足すべきか。後は一路、弘前駅前を目指す。レンタカーの返却は17時の予定。17分の遅刻となってしまったが、無事返却。

実は台風襲来による天候悪化の予測から翌11日に八戸で借りる予定だったレンタカーはキャンセルしてしまってある。十和田湖、奥入瀬の紅葉を楽しもうという魂胆だったが、曇天では興ざめだし、今年は紅葉が遅れ気味との情報もあった。11日の予定は全くの白紙である。前日、八戸駅で帰りの列車ははやて20号に変更することができたので、快速リゾートしらかみに乗車することも可能。五能線完乗も魅力ある旅のプランだ。八戸駅で指定席を押さえようとしたときには列車が走っていないと言われてしまったが、3連休に走ってないはずはないと弘前駅で確認してみたら、何と満席。次に考えたのが津軽線完乗と吉岡海底駅見学プラン。海底駅見学整理券を手に入れようとしたら、青森から出て青森に戻る場合は乗車券とセットの3000円を支払う必要があると言われてしまった。時刻表にはそんなことは一言も書いていない。三連休パスのフリー区間内の駅へ行くのにわざわざ乗車券を買うのはあまりにも馬鹿らしいのでこのプランも却下。翌日の予定が全く白紙のまま、しかもこの日の宿泊場所も全く決めていないまま、とりあえず夕食をとるため弘前市内循環の100円バスに飛び乗る。

ここまでかなりグルメツアーに徹してきている。天気の悪いときにはこんな楽しみを持つのも良いのではないか。一度入って気に入っているレストランで4000円のスペシャリテ。グラスワインもつけて支払いは5000円を超えてしまった。リンゴの冷製スープはお気に入り。魚料理も肉料理も素晴らしくデザート、コーヒーで締めて満足の夕食となった。宿泊地をどこにするか決めかねていたが、レストランを出ると目の前にサウナがあった。2000円を切る値段も魅力で弘前滞在を決定。まだ時間が早いので、近くの店でビールを3杯ほど飲んでから投宿。

2003.10.11 Mon


弘前発10:56特急つがる16号−青森着11:32
(レンタサイクル)
青森発13:43特急白鳥20号−八戸着14:45
八戸発14:55新幹線はやて20号−東京着18:08
東京発18:12(中央・青海線快速)−新宿着18:25
新宿発19:00特急スーパーあずさ31号−上諏訪着21:12


ここまでのグルメがたたって朝、体重を測ってみると2kg以上の体重オーバー。この日は粗食を誓う。弘前城の開城は9時なのであまり早く始動しても仕方ない。7時頃、歩いて最勝院へと向かう。重文の五重塔がお目当て。昨年も土砂降りの中、訪れたのだが、軒下で雨を避けながら撮った写真は露出アンダーでどうしても撮り直したかったのだ。相変わらず曇天だったが、うっすらと日が差しつつある。ここからカトリック教会に向かう途中のサンクスで朝食を調達。予定通りの粗食だ。お向かいの弘前教会は前に重機が駐まっていたのでパス。カトリック教会の写真を撮って、東門から弘前城内へ。その前に東門前にある文化会館前の初代藩主・津軽為信像を撮影。東内門前は堀の補強工事で通行止め。丑寅櫓前を通って北側の亀甲門。更に進んで武家屋敷のある歴史的保存地区ものぞいてみたがあまりぱっとしなかったので写真は撮らず、城内に引き返す。すいている内に天守閣の写真を撮り、さらに南内門、辰巳櫓、未申櫓とチェック。城内に動物園や野球場を始めとする運動施設を建ててしまう城が多い中(世界遺産・姫路城ですら動物園が存在するのだ。)、遺構がほぼ、そのまま残っている弘前城は非常に貴重な存在だ。そろそろ、開城の時間。今年から弘前城は本丸及び休憩所となっている武徳殿の周辺エリアに立ち入るためには300円が必要となった。天守閣が開いている期間だけではあるが、今まで200円で天守閣の中に入れたので値上げと言えば値上げ。せっかくなので武徳殿の展示物も見てきた。陶器類を始めとする発掘遺物。天守閣から岩木山を見てみたが、やはり山頂は雲に隠れていた。

追手門を出て目の前の一角にある旧弘前市立図書館に入ってみる。外観はなかなか目をひくが、中はあまり目をひく物はない。せっかくの共通券なので隣の旧東奥義塾外人教師館にも入ってみる。外国人の居住空間が美しく再現されていてこちらの方が見ていて楽しい。更に弘前市立郷土文学館。太宰治を始めとする文学者の展示のトップに「坂の上の雲」にも出てくる日本新聞社の陸羯南(くがかつなん)。正岡子規の支援者だ。2階はすべて石坂洋次郎。青い山脈の威力でここまで破格の扱いになるのだろう。私も一応、高校生の頃に新潮文庫の100冊に入っていた「あいつと私」を読んでいるのだが、内容は今となっては完全に忘却の彼方だ。せっかくなので昨年も寄っているが近くの青森銀行記念館にも寄ってみた。貨幣のコレクションがやはり目をひく。11月になったら新紙幣もここに並ぶのだろうか。丁度良いバスがあったら乗ろうと思ったが、10時前ではまだ100円循環バスも走っていない。歩いて駅を目指す。臨時のつがる16号の発車までかなり時間があったので、ミスタードーナツで一休み。

青森では初めて、レンタサイクルを利用。利用証作成という手間がかかるが、時間制限なし(17時までには返却の事)で200円というのは非常に良心的だ。前日、前を通って気になっていた船の博物館に向かう。きらきらみちのくの割引クーポンが使えるからという理由もあったのだが、割引はしてもらえなかった。200円の入場料だから目くじらを立てることもないだろう。期待していた和船は1/4の模型。江戸東京博物館のよりかなり大きいが、是非実物大の物を拝んでみたいものだ。ここから自転車でベイブリッジを渡りアスパムへ。立派な歩道が付いているが、歩行者、自転車は皆無だ。アスパムではきらきらみちのくの割引クーポンが使えたが、ここで勢い余ってパノラマ館まで見てしまったため、昼食をとる時間もお土産を買う時間もとれなかった。かろうじて展望台に上る事ができたのみ。帰りがけに常設展示のねぶただけは撮影して急いで駅に向かう。昼食として大好きなごますり団子を購入。白鳥20号はかなりの混雑だったが、何とか座れた。八戸で駅弁も買ってあとは悠々とグリーン車の旅。携帯用パソコンが修理中のため、ひたすら読書(樅の木は残った)に勤しんだ。

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