2006.11.23 Thu


上諏訪発8:31(中央本線)−塩尻着8:51
塩尻発9:10特急ワイドビューしなの4号−名古屋着11:06
名古屋発11:17新幹線のぞみ81号−岡山着13:02
岡山発13:23(快速サンライナー)−倉敷着13:36
倉敷発14:41(伯備線岡山行)−庭瀬着14:50
庭瀬発16:16(伯備線)−岡山着16:24


24日(金)が振り替え休日となった。めったに取れない4連休である。2005年、レンタカーを押さえることが出来ず、断念した三大奇勝・小豆島の寒霞渓に繰り出すこととした。平日だったら少しはロープウェイなどもすいているだろうという思惑も働いている。上諏訪−宇野の乗車券では往復割引にならないため、隣駅の茅野からの乗車券を調達する。

事前のネットでのチェックでは寒霞渓の紅葉は最盛期とのこと。出がけのめざましテレビで京都・東福寺の通天橋の紅葉も昨年より色づきがよいとの情報も得、期待は高まる。唯一の懸念材料は芳しくない天候のみだ。名古屋で調達した駅弁が昼食。東海道新幹線のぞみは京都でごっそりと乗客が降りた後は車内は閑散としていて快適そのものだった。道中、雨は全く落ちていず、薄日まで差している。

岡山で途中下車し、翌日の小豆島行きの乗船券を手に入れておく。バスと合わせた割引券だ。瀬戸大橋線への乗り継ぎで何度となく降り立ったことのある岡山駅だが、途中下車は今回が初めて。今まで、岡山へはドライブで来てばかりいたのだ。岡山駅前の桃太郎像をカメラに収めていく。雨こそ落ちていないが、薄曇りのさえない天気の下では、情緒的な倉敷美観地区がふさわしかろうときっぷを購入して快速で倉敷へと向かう。今まで、早朝か夕刻にしか訪れたことのない倉敷美観地区。意を決して大原美術館へと向かう。入館料\1000というところも今まで避けていた一因ではあったが、内容はなかなかの物。ルノアール、ゴーギャン、セザンヌ、モネ、エル・グレコ、ロートレック、ミロ、ピカソ…。ちょっと思い起こしただけでもこれらの巨匠の名前がすらすら出てくるほど、幅広く名画が展示されていた。日本人画家も青木繁に岸田劉生、2006年に高松宮殿下記念世界文化賞を受賞したばかりの草間彌生の作品まであるのだから大した物だ。およそ、テーマとかコンセプトとか絞りようがないと言う点では私のサイトにも共通しているようで親近感すら覚えかねない。これだけの作品がそろっているのだから入館料\1000もやむなしか。陶芸作品や棟方志功の版画、モネの池なども一通り見て、大原美術館を後にする。美観地区を一通りぶらつき、手頃な甘味処でもあったら一休みとも思ったが、料金設定が高めなのであっさり撤退。

倉敷と岡山のちょうど中間に位置する庭瀬駅は犬養木堂記念館の最寄り駅。2001年以来、久しぶりに再訪してみた。前回はドライブだったので楽だったが、駅からだと2kmほど歩くことになる。重文の犬養木堂生家は大庄屋の家だけあってなかなか立派な物。記念館の企画展は「犬養木堂の道楽」。書、囲碁、刀剣、楽焼、庭いじりなどについて展示、紹介されていた。尾崎行雄と並ぶ憲政の神で五・一五事件で凶弾に倒れた事ばかりで有名な犬養毅だが、彼の道楽にふれることで親近感がわく。常設展では政見録音の彼の肉声を聞くことができた。駅に戻ってしまってから生家の隣に墓があることが分かり呆然。事前に調べておかなかったのが悪いのだが、現地での表示がほしかったぞ。

岡山駅に戻ってきてネットカフェでしばし時間をつぶし、早めの夕食をとって早々に投宿。翌朝に備える。











2006.11.24 Fri


(両備バス、両備運輸高速艇)
(レンタカー、寒霞渓ロープウェイ)
(四国汽船フェリー、両備バス)


夜中にかなりの雨が降ってしまい、天気予報に反して青空が広がっている。朝6時には始動し駅で朝食を調達し始発のバスで新岡山港へ。40分かからず到着。後は高速艇の出発時刻まで読書にいそしむことにする。波照間に行ったときとは違って穏やかな瀬戸内海だけあって快適そのものの高速艇だった。

小豆島に降り立ち、平和の群像の写真を撮ってからレンタカーを借りると、何はともあれ寒霞渓へと向けて車を走らせる。ひどい混雑になる前に機先を制するつもりだったのだが、途中、白亜の大観音が目に入ってしまい、思わず寄り道。エレベーターを備えたハイテクの大観音だが、\500の拝観料は高いのではないか。展望できる窓は二つしかないが、これだけ閑散としていれば不自由することはあるまい。

改めて寒霞渓へと向かい、寒霞渓山頂に無事到着。しかし寄り道がたたって団体客がロープウェー乗り場に長蛇の列を作っていた。一本遅らせてしばし山頂からの眺めを楽しむ。もうピークは過ぎたといった紅葉だったが、最悪の想定よりは遙かに美しい。良い香りに誘われて購入した酒粕まんじゅうも満足の味。満を持して乗り込んだロープウェーは小学生の団体と一緒になったがとてもゆとりのある状態。三大奇勝の名に値する絶景を堪能できた。下に行くほど、紅葉の鮮やかさは増す。3年がかりで制覇した三大奇勝だが、紅葉の美しさが加わってここが一番印象深いところとなりそう。妙義山は登山をしなくてはならないし、耶馬溪はエリアが広大すぎる。ロープウェーでお手軽に楽しめてしまうと言う点でも一番のお奨めだ。今回は、しっかり、JAF割引も利用できたことだしいうことなし。しかし、平日でこの混雑なのだから、ロープウェーに乗るのに土日は相当待たされるのだろうな。

寒霞渓と並ぶ小豆島の目玉スポットは二十四の瞳。ただ素直には向かわず多々寄り道をしていく。石の産地ということもあるのだろう、弘法大師巨石像、海岸に出て大阪城築城残石。巨石の下敷きになった犠牲者供養の五輪塔もある八人石は道のすぐ脇だが、丁場跡は海岸までかなり歩くことになる。さらに大角鼻灯台。これは灯台の眺めの良いスポットがなくちょっと残念。

ここまで寄り道をしてやっと二十四の瞳関係のスポットへ。まずは壺井栄文学碑。このあたりからは岬の分教場がある田浦の岬をよく見下ろせる。岬の分教場は運良く、団体客とかち合わなかった。二十四の瞳映画村との共通券を購入してしばし映画のパネルを見て感傷に浸ってみる。映画村の方はさすがに観光客が多い。壺井栄文学館から始めて一通りチェックしていく。岬の分教場のオープンセットの脇には竹馬があったのでちょっとだけチャレンジしてみた。勿論うまくできっこない。

小豆島名物のそうめんとじゃこ飯で昼食とする。ちょっと物足りなかったので、オリーブまんじゅうも食べてみた。さらに、しょうゆソフト。醤油に甘味は合うに決まっている。かなりお気に入りの味だ。少なくとも長野県内で売っているわさびソフトやワインソフトよりは数段上である。

有名観光地を押さえた後は小豆島の名産品をチェック。マルキン醤油記念館はJAF割引で\160。それで醤油造りのお勉強が出来てお土産の醤油までいただけてしまうのだから申し訳ないくらい。アルコール関係は日本酒、球磨焼酎、ビールと見学しているが、醤油は初めてなので何もかも目新しい。ちょうど醤油が切れてきているのでお土産に生醤油とポン酢は購入しておいた。

次なる名産品はオリーブ。道の駅・小豆島オリーブ公園のオリーブ記念館に立ち寄っていく。オリーブ油も使い切ったばかりだったのでお土産に購入。ためしてガッテンでやっていた「オリーブの実のジュース」という言葉が脳裏に浮かぶ。グリーンオリーブの塩漬けも勢いで購入してしまった。外にはたくさんのオリーブの木が植えられており黒く熟した実もなっていた。オリーブ畑の中のギリシャ風車も青空に映えていた。

もう、十分、小豆島を楽しみ尽くしたといったところだが、まだ日は高いので地蔵埼灯台にも足を伸ばしてみた。アメリカセンダングサの実を大量に身に着けて浜辺まで下ってみたが、その苦労の甲斐があった眺めとは言い難い。駐車場にまで車を回しておけばこんな苦労はしなくてすんだのに。さらに帰路に着きつつ絵はがきに載っていた孔雀園にも寄ってしまったがこれはどう考えても失敗だ。数多くの孔雀が放し飼いにされていたが、雄の飾羽は切られたのか抜け落ちたのか存在せず、羽を広げた姿を拝むことは望むべくもない。

最後の最後に世界一、幅が狭い海峡としてギネス認定された土渕海峡に立ち寄り、土庄町役場にて横断証明書を\100で購入。急ぐ用事はないので帰りは高速艇より\400安いフェリーとしたが、オリンピアドリーム号は非常に豪華な内装で快適な70分の船旅となった。


2006.11.25 Sat

岡山発5:52(宇野線)−宇野着6:37
    ◇宇野線完全乗車
(四国汽船、直島町営バス)
宇野発14:02(宇野線)−茶屋町着14:25
茶屋町発14:29(瀬戸大橋線)−岡山着14:50
(岡電バス)
岡山発17:05新幹線のぞみ38号−名古屋着18:45
名古屋発19:00特急ワイドビューしなの25号−塩尻着20:56
塩尻発21:21(中央本線)−上諏訪着21:40


前日より更に早い始動。朝食は駅前のサンクスで調達。始発の宇野線で宇野駅に。これで宇野線、完乗だが、車窓は全く楽しめていない。往復で\540というフェリーの乗船券を購入。7:20に出航してやっと朝日が差してきたといったところだ。正味、20分かからず直島に到着。ブロードキャスターで一度は行っておきたい世界の観光地トップ7に入っていると紹介されなかったら訪れることはなかっただろう。宮浦港から直島町営バスに飛び乗り終点のベネッセミュージアムに到着。時刻はちょうど開館の8:00。

折しもちょうどNAOSHIMA STANDARD2という企画が実施されており、そのチケット\2000を購入。これによってベネッセミュージアムの入館料が半額の\500になるのだ。ベネッセミュージアムの内容はと言うと新宿マイシティーのSHUNKANのディスプレイに共通するテイストの造形・作品が多いように感じた。美術館自体も作品の一部で贅沢な空間の使い方をしている。早朝故、観光客も少なく、非常に贅沢なひとときを過ごすことができた。

最大の目玉、地中美術館の開館はまだ先なので歩いてビーチまで戻り、高松宮殿下記念世界文化賞で一躍、有名人となった草間彌生のパンプキンを見ていく。彼女の特徴の水玉がふんだんに描かれている黄色いカボチャは直島に点在するアートの代表的存在。これをチェックしてから地中美術館へと歩いていったが、チケット発売の50分前にチケットセンターに到着してしまう。暇にまかせて美術館の入り口の写真を撮った後、後はひたすら読書をして過ごす。この忍耐のおかげで一番乗りでの入館を果たすことが出来るのだ。チケット発売時には長蛇の列ができあがっていた。

地中美術館は建物自体もすべてが作品ということで、カメラの持ち込みが許されていない。四角形の中庭や傾いた壁面にこころ惹かれつつも、速攻で地中ストアに駆けつけ、地中ハンドブック\1000を購入。そしてスタッフのすいてるうちにと言うお勧めに従ってジェームス・タレル室へと向かう。ブルーの室内に光り輝くアフラム、ペール・ブルーを見て、オープンフィールドへ。階段を上って立ち止まっていると「そのままお進み下さい。」ブルーの液晶画面かと思っていたものは奥行きのある空間だったのだ。ブザーが鳴るまでおずおずと進んでみるがいきなり意表をつかれてしまった。事前にとあるブログで地中美術館2時間待ちという記述を見て朝一番での攻撃を決意したわけだが、こういう体感型の展示なら時間がかかるのも納得。次のオープン・スカイは天井があいていて空を見ることができるだけのものだが、光る雲が中々美しかった。このオープン・スカイはナイトプログラムもあるとのこと。いつか、ベネッセ・ハウスに泊をとって体験してみたいものだ。

さて、いよいよ地中博物館のメイン・イベント、モネ室へ。モネの睡蓮の絵を飾るにふさわしい美術館を作るというコンセプトで地中美術館が作られているだけあって、もう感動の言葉はどんなに連ねても足りるものではない。靴を脱いで薄暗いモネ室に入っていくと、奥に白く浮かび上がる部屋があり「睡蓮の池」の絵が目に飛び込んでくる。白く明るいモネ室、床は2cm立方の大理石のタイルが敷き詰められており、壁は全くの白一色だ。各壁面にモネの睡蓮の絵だけが浮かんでいるように掲げられている。こんな素晴らしい空間にただ1人でしばらくの間、浸りきることができた幸運はこの先の人生でもそうそうあるとは思えない。地中美術館のイメージは時間の経過とともにどんどん美化されていくことであろう。最後のウォルター・デ・マリア室は三角形の庭園を一番下まで下りた所。少し迷ってしまったので何人かの客が既に入っていた。教会の雰囲気の空間だが、中央の球体にはエヴァンゲリオンの第12使徒・レリエルを連想してしまった。

ブロードキャスターに乗せられたとはいえ直島に来て本当によかったと思いながらバスの時間を確かめにバス停に向かう所で島のおじいさんに声をかけられ、車で本村まで送って頂くことになった。途中、殆どの観光客に見てもらえない可哀相な作品、巨大なゴミ箱も教えて頂き、感謝の限り。直島の印象がさらに良くなったことは言うまでもない。

NAOSHIMA STANDARD2のチケットで家プロジェクトの3つの作品は見ることができる。真っ先に向かったのは南寺。しばらくの待ち時間を経て真っ暗闇の空間へ。5〜10分経つと光が見えて来るという。裸電球のような光源らしきものが見えてきたかなと思ううちに人々の動き出す気配。人の影が少しずつ見えてその奥にうっすらとブルーの光が見えてきた。自分も前に進んでいく。外に出てみると何と前のグループの人たちだった。警察での検査で自分は明順応、暗順応の時間が短いことは分っていたが、これほどまでとは。トンネルの出入り口で全く減速せずとも怖くない訳である。

直島八幡神社は拝殿の中に猫が置いてある程度。今でも島の中で位置付いている神社なのだろう。すぐ脇の護王神社は家プロジェクトの1つ。透明の階段はハイビジョンの番組で見た記憶がある。家プロジェクト・角屋は部屋の中に水が張ってあり点滅するカラフルなデジタル数字が鮮やかだ。SANNA、植田たばこ店を経て本村ラウンジ&アーカイブで一休み。

NAOSHIMA STANDARD2最初のチェックポイントは碁会所。和風テイストで心休まる空間だ。隣のきんざは要予約なので次回の楽しみにとっておこう。のれんが掛かっていたり独特なデザインの表札の家が並ぶ小径を進むと2つめのNAOSHIMA STANDARD2チェックポイント石橋。屋内の作品は滝。特に土蔵の中は規模が大きい。3つめははいしゃ。これは外観からインパクトがある。サイケデリックなテイストは結構お気に入り。作者の大竹伸朗の大回顧展が東京都現代美術館で開催されているようなので出かけてみようか。

はいしゃを見終わってバス停に向かうと目の前をバスが通り過ぎていく。と思いきや路傍に止まって私を乗せてくれた。本当に観光客への配慮が行き届いている島である。そのままバスに乗り続けて4つめのチェックポイント、旧床屋。この作品のコンセプトはタコ。奥の茶の間には大きなタコの親父がくつろいでいた。最後のチェックポイント、ピンポンギャラリーは写真による作品なので余りおもしろくない。歩いて宮浦港に向かう途中で007赤い刺青の男記念館を発見したのでちょっと寄っていくが、小説を読んでいるわけではなく興味を持てていないのであっさりと立ち去る。

宮浦港の海の駅でぶっかけうどんの昼食。窓の外には草間彌生のNAOSHIMA STANDARD2の作品、赤かぼちゃが見え、子ども達が中に入って遊んでいた。お土産にTシャツを購入。

フェリーと宇野線の接続は悪く、宇野駅の待合室でだいぶ待たされる羽目となった。小腹が空いていたので駅前のセブンイレブンでラザニアチーズまんとあんまんを購入。岡山駅では天満屋行のバスが今にも発車する所に飛び乗る。

表町のアーケード街に献血ルームももたろうはあった。女子高生ボランティアの呼び込みが初々しい。テルシスSでの採血で非常にスムーズに完了。献血カード4度目の献血で沼津の履歴が遂に消えてしまった。

日曜日の天気が芳しくなく憂鬱に思っていたが、献血が予想以上に早く終わったため、土曜日中の帰着が可能となったので、すかさず、乗変。最終のしなので無事、戻ってくることができた。一泊分の金が浮いたが、大きな買い物をしている手前、倹約に努める必要はある。

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