2007.9.16 Sun


前日は早朝からの勤務で夜には宴会まであったが、早々に1次会で帰宅、日曜日の献血に備えた。晴天の期待のできない日曜日はとりあえず献血さえできれば良かったのだが、それでも行きがけに足助城の攻城を企む。軽く朝食を摂って6時前に出発、岡谷ICからETC割引で飯田ICへ。かつて、頻繁に利用した国道153号で今は豊田市となっている足助へと直行した。8:30に到着したときはかなり激しい雨。攻城はあっさりと諦め、刈谷へと向かう。9:30過ぎ、献血ルームに到着、降ったりやんだりの雨は何時しか上がっていた。早めの到着にもかかわらず、献血ルームには既に10人近くも待機しており、1時間以上の待ちを宣告されたが、特別急ぎの用事もないので、快く待たせてもらうことにする。470回目となった血漿成分献血、今回も無事に終了した。

献血ルーム近くのアピタで軽く昼食を摂ってから出発、国道23号から伊勢湾岸道に入り、東名阪に流れ込んで名阪国道へと進む。そこはかとなく、青空も見えてきたので、日本100名城の伊賀上野城に赴くこととした。世間では連休の中日、城の駐車場が満車という盛況ぶり、忍者と城のコラボは結構、子どもに人気のようだ。速攻でスタンプをゲット。肝腎の天守閣は木造とは云え、昭和初期に建てられた模擬。500円の入場料はちょっと高い。更にこの城の売りである高石垣は樹木に遮られて満足に拝むことができないのだ。国の史跡に指定されているだけで良しとするしかあるまい。

献血前にも大分汗をかいてしまっていたが、伊賀上野城で追い打ちをかけ、そしてとどめとなるのが宇陀市旧室生村の室生寺。国宝の建造物、仏像をふんだんに抱える名刹だ。特に杉木立の中に佇む五重塔の美しさは瑠璃光寺五重塔と並ぶ私のお気に入り。2004年の紅葉の季節に訪れたときは、五重塔の色合いに不満を持った物だったが、今回は大分満足のいく五重塔を拝むことができた。当然、石段を延々と登って奥の院にも足を伸ばす。滝のような汗がデジカメに降り注いでいた。

合併によって宇陀市となった旧菟田野町には、未だノーチェックの国宝物件、宇太水分神社がある。再び雨がぽつぽつと落ちてきたが、神社の本殿の撮影には却って好都合という物だった。3棟が並ぶ本殿が国宝に指定されている。さらに近くの重要伝統的建造物群保存地区の宇陀市松山をチェックする物の既に17時を回っていてはどこにも入ることはできない。町並みだけを見て早々に奈良健康ランドへと向かった。


2007.9.17 Mon


朝風呂を使って5:30に出発。朝食はローソンにて摂るが、Edyを使えるのが何ともうれしい。日中の飲み物も一緒に求めてマイルを稼ぐ。国道24号で和歌山に向かうが、京奈和自動車道がかなりの区間、開通していて道中は非常にスムーズ。7時過ぎには紀伊風土記の丘に到着してしまった。

紀伊風土記の丘は、特別史跡・岩橋(いわせ)千塚古墳群の保全と公開を目的として作られた。特別史跡を精力的に訪れた2002年に1度訪れている。山中に古墳群が散らばっており、多くの古墳を一度に俯瞰するようなことはできないし、大規模な古墳も西都原古墳群の方がかなり上で見栄えという点では西都原古墳群に全く敵わない。しかし、山の麓には住宅地が広がっており、3kmを越すウォーキングコースは人々の往来が絶え間なく、地域に愛され活用されている公園という感じを強く受けた。私も駐車場から4km以上、歩いてみたが、瞬く間に全身、汗まみれとなってしまった。車に戻ってきてみると時刻は既に8時を回っている。

ここで、100名城のスタンプをゲットするべく、和歌山城へと向かう。9時の開城にはだいぶ間があったが、広大な東堀から重文の岡口門、青空に映える天守まで写真を撮って回った。開城後は天守曲輪へ。大天守、小天守と二つの櫓が渡り櫓で結ばれた和歌山城は、姫路城、松山城と並んで3大連立式平山城と称されている。天守曲輪の規模は和歌山城が最も大きく、不等辺四角形である点も特徴的。太平洋戦争の空爆で消失してしまったのが本当に惜しまれる。天守を一回りしてスタンプゲット。18城目にして初めてシャチハタでないスタンプ台を使うゴム印のスタンプに遭遇した。

前回、2004年に訪れたときにはまだできていなかった復元・御橋廊下には当然足を伸ばしていく。西の丸庭園と二の丸を結ぶ御橋廊下は木造での復元で靴を脱いで渡らなくてはならない。坂になっているのだが、床板の重ね方が逆になっていて板の角が足裏に当たり結構痛い。過去3回の訪問では回ることの無かった裏坂から本丸裏門跡を経由して和歌山城を辞することにした。

前日に久しぶりに未訪の国宝建築・宇太水分神社をチェックできたのでこの日も新規物件のチェックを目指す。海南市に合併された旧下津町は狭い町内に2つの国宝寺院を抱えている。紀州徳川家の菩提寺長保寺には過去3度も訪れているのにもう一つの善福院は全くのノーチェックだった。国宝の釈迦堂だけが山の斜面にある民家群の中に埋もれて佇んでいる。

せっかくなので長保寺には立ち寄っていく。大門、本堂、多宝塔と国宝が3点セットで存在するが夏場は樹木の葉で大門は隠されてうまく写真を撮影することができない。国宝建築も良いがこの寺は紀州徳川家の墓所が国の史跡に指定されており、こちらの方も国宝に比べ遜色のない素晴らしさだ。将軍になっていない歴代藩主の墓があるが時間がないので、藩祖の頼宣と2代光貞の墓だけをチェックするにとどめた。

ここから3大霊場の高野山へは有田川町の国道480号経由をとる。途中の有田市にある重文の浄妙寺多宝塔と有田川町旧清水町のあらぎ島だけはチェック。あらぎ島は初めて見たとき私の知らないこんな名所があるのかと大きなインパクトを受けたところ。2002年からしばらくの間、当サイトのトップページの写真はあらぎ島だったのだ。駐車場も用意され、当時よりは大分、PRがなされている。正午を回っているので近くで昼食として韃靼蕎麦を摂る。コシが無くかなりの期待はずれ。

ロング&ワインディングロードを走り続けてやっとの思いで重文の大門にたどり着く。3連休最終日で車は多かったが、壇上伽藍前に運良く車を駐めることができたので、壇上伽藍で共通券1500円を購入し、いざ、高野山めぐり。まずは巨大な朱塗りの根本大塔。再建の物件だが、現存する根来寺大塔に比べてかなり大規模でカメラのフレームに収めるのに難渋するほどだ。壇上伽藍ではあと金堂が拝観料を必要とするので共通券で回ってみたが、壇上伽藍の一番のお宝は国宝の不動堂。大塔や金堂、更に御影堂などに比べても目立たない不動堂だが、見逃してしまってはもったいない。

次に向かったのは数多くの国宝が展示されている霊宝館。今回の最大の見物は八大童子立像の矜羯羅童子像(国宝)。「欧米か。」で有名なコンビの片割れにかなり似ている仏像だ。この展示内容で600円なら安い物だと思う。大師教会での受戒は30分以上かかるようなのでパスして、真言密教の総本山・金剛峯寺へ。京都の特別公開寺院の襖絵などを今まで多数見てきているので特別な感慨はない。湯茶の接待を形だけ受け、石庭の蟠龍庭を楽しんでから金剛峯寺をあとにして更に歩を進めていく。

高野山での最大のお目当ては国宝の金剛三昧院多宝塔だ。源頼朝・実朝の菩提を弔う為に北条政子が建立した塔で、石山寺の多宝塔に次ぐ古さを誇り、石山寺、慈眼院の多宝塔と共に多宝塔の三名塔に数えられている。古色蒼然とした佇まいの趣深さは数ある多宝塔の中でもbPだと感じている。金剛三昧院には他にも重文の建造物があるが、そのうち客殿及び台所が修復にはいるようである。

一旦、車に戻り共通券で入れる徳川家霊台へ。全くその存在を知らなかったが、3代将軍家光が造営した家康霊屋、秀忠霊屋は、日光東照宮に通じる絢爛豪華な装飾が施され、重文に指定されている。高野山の最後は弘法大師廟のある奥の院。高野山でここが一番の賑わいを見せていた。戦国武将のみならず、様々な企業の風変わりな墓やシロアリの供養塔などと言う物まである。そのうち結城秀康石廟は重文。大師廟近くは生憎写真撮影禁止となっていたが、一応、拝観してお守りも購入しておいた。

高野山からは九度山へと下る。2006年1月に真田庵を訪れたが、年始故、真田宝物資料館を見ることができなかったのだ。役場に車を駐め、歩いて真田庵へ。念願の真田宝物資料館には甲冑、肖像の他、真田紐の展示もあった。真田紐は池波正太郎の「真田太平記」には出てこないが、お土産として購入してしまう。六連銭のTシャツも。真田昌幸の墓もチェックできてこの日のドライブを締めくくることができた。国道24号で奈良健康ランドへ向かう途中、モスバーガーにて夕食。ネットカフェにも立ち寄る。健康ランドは退場券15枚を使って優待券にて利用できた。

2007.9.18 Tue


前日の高野山も世界遺産・紀伊山地の霊場と参詣道の登録寺院が金剛峯寺、金剛三昧院と揃っていたが、この日向かう熊野は更に数多くの世界遺産登録物件が待っている。三大名瀑・那智の滝も登録物件の1つ。前日より早い5:00前に出立。前日同様、ローソンでの朝食。吉野、熊野経由で新宮へ。新宮では平日早朝の新宮城に立ち寄った。国の史跡でなかなか立派な石垣の城だが、石垣は生憎朝日の影。とりあえず鐘ヶ丸と本丸の写真だけは撮っておいた。

時刻は8時を回ろうと言うところ。素晴らしい青空の下で那智の滝を拝めるのは何ともうれしい。平日ということで人は少ないかと思っていたが、お気楽な年金生活者の団体のバスが既に何台も止まっていた。有料駐車場に車を駐め、まずは那智の滝へ。滝をご神体とする飛瀧神社から眺め、300円を支払って登った観瀑台からも眺めたが、生憎8:30を回ったばかりの時間では、滝の半分ほどが日陰になってしまっていた。年寄りで賑わう滝前を出、若者?の特権で青岸渡寺三重塔へと至る500段ほどの石段を駆け上がっていく。勿論、全身汗まみれ。周辺には殆ど人はいない。200円を払い、三重塔の最上階から滝を遠望し、私が最も気に入っている滝の風景、朱塗りの青岸渡寺三重塔と那智の滝のツーショットを心ゆくまで楽しんだ。

西国第1番札所・青岸渡寺と熊野三山の熊野那智大社は共に世界遺産に登録されている。那智の滝の水を引いたという水をしっかり頂いてから、参道を下って那智の滝をあとにした。那智の滝から車で暫く山道を下ると熊野古道・大門坂の石碑が建っている。これも世界遺産に登録されているので寄っていくことにした。巨大な夫婦杉をくぐると晴天にもかかわらず薄暗い苔むした石畳の道が続いている。何組ものツアーの団体があって森閑とした古道の趣は味わうべくもない。世界遺産登録前に一度訪れているのだが、ここまで観光客が増えているとは思わなかった。さらに国道42号の交差点の角には補陀洛山寺があり、これも世界遺産登録寺院。文化財的価値のある建造物ではないが、平重盛の子、維盛の供養塔がある。2005年大河ドラマ「義経」の中でも熊野沖での維盛水難の描写があった。

熊野速玉大社も勿論、世界遺産に登録されている。ここは社殿より国宝を常時展示している宝物館の方がポイントが高いが、前回見ているので今回はパス。熊野本宮大社も押さえれば熊野三山を一通り回ることになるが距離が離れているのでこれも今回は割愛。近くに国史跡の赤木城もあるのでこの城を攻略する際にはきっと本宮大社にも立ち寄ることと思う。速玉大社の近くには世界遺産に登録されている神倉神社があるのでこちらには立ち寄っていこうとしたが、どこから登っていったらよいか全くわからなかったので今回は断念した。これも赤木城攻略の際には立ち寄ってみたいもの。

新宮市を出るとすぐに三重県にはいる。熊野市まで暫く国道42号を北上、熊野市には世界遺産に登録されている花の窟神社がある。巨岩をご神体とする社殿を持たない神社で年2回行われる御縄掛け神事はかなり大きなイベントのようだ。それにしても、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の世界遺産登録物件の数の多さは特筆に値する。険しい地形に阻まれ開発の手がなかなか入らなかったが故にこれだけ世界遺産に登録される物件が残ったと云えると思うが、那智勝浦のあたりでも高速道路の建設は着々と進んでいる。交通が便利になると現在でも残っている良さは確実に損なわれて行くに違いない。

山ばかりでなく海岸もリアス式で険しい紀伊半島は、名勝、奇勝にも恵まれている。花の窟神社の近くの獅子岩、及び鬼ヶ城もまた世界遺産に登録されている。獅子岩は路傍に車を駐めて写真を撮影しただけだが、鬼ヶ城は遊歩道にまで繰り出してみた。千畳敷を越えて、鬼の風呂桶、神楽岩を経て鰐岩まで見届けたところで引き返す。猛暑の中、3日連続で大汗をかき続けてきたため、体力の消耗が甚だしい。展望台の方へ登っていけば、城跡もあるようなのだが、今回は無理をせず断念することにした。

このあとは国道42号をひたすら走り松阪を目指す。大宮大台ICから紀勢道を利用。伊勢道・松阪ICで降りて松阪城へと直行した。3日間に及ぶドライブの締めは松阪城のスタンプと決めていたのだが、スタンプ置き場の本居宣長記念館は月曜が祝日だったため、火曜休み。もう一箇所の松阪市歴史民俗資料館も休館だった。日本100名城のスタンプラリーを開始して初めての屈辱。国道23号を津市まで進んでリッター130円宇佐美カードで更に割引という破格のガソリンを補給して津ICから、伊勢道、東名阪、伊勢湾岸道、東海環状道、中央道と素直に戻ってきた。津ICから岡谷ICまで7350円。三重県へのドライブはETC深夜割引を使うに限るというものだ。

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