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2007.9.8 Sat
この日は夜にサイトウキネンフェスティバルのコンサートの予定が入っているので、当初は遠出は予定していなかった。しかし、国宝・彦根城築城400年祭のイベントの一環として佐和山一夜城ができているという情報を得る。15日は終日勤務で16日に落城式を迎えてしまうということで急遽、彦根に赴くこととした。ETC深夜割引とするため、3時50分に出発、岡谷ICから中央道を経由して名神へ。養老SAで朝食。Edyが使えるのでとても便利。
彦根ICで高速を降りてすぐに給油を済ませ、ベニヤ張りの佐和山城天守へと向かった。目指す物件はすぐに見つかる。イベントは夕刻からライトアップされる夜にかけて計画されているので、早朝は勿論、無人。裏手にも回って写真を撮ってから国道の方にも回って登城を試みたが、ハイキングコースを見つけられない。ハイキングコース起点の龍潭寺も拝観時間前なので佐和山登城はあっさり諦めた。今回は既に、小谷城の車道通行止めで登城を諦めているので、滋賀県内の史跡の城めぐりの際にはともども攻城したいと思う。
2000年に初めて訪れてから4年連続で訪れていた彦根城だが、船町口や大手門橋、京橋の方に回ってみたのは初めてだ。今朝になって豹変した天気予報通りの曇天が恨めしいが一番安い京橋の駐車場に車を駐めて夢京橋キャスルロードの町並みなども眺めながら城へ向かった。
まずはインク切れが心配された名城スタンプラリー、無事きれいに捺すことができたが、キャップが外されたままで放置されているので、早晩、うつりの悪い状態に戻ってしまうことだろう。築城400年祭の期間中は特別公開の櫓や開国記念館にも入れるということで通常より高い料金設定になっている。それでも団体客が早くも入城していくなどなかなかの盛況ぶり。私は迷わず彦根城博物館とのセット券1400円を購入した。彦根城博物館から回っていく。人気のゆるキャラ・ひこにゃんはここに現れるとのことだが、10:30まで長居をする気はさらさらない。井伊の赤備えの甲冑はフラッシュ無しでの撮影可ということなのですかさず撮影しておいた。数々の展示ばかりでなく、11月25日まで公開されている木造棟も庭園、奥御殿、御亭に至るまで隈無く見て回ってからいよいよ登城。
廊下橋をくぐって回り込んでから廊下橋を渡ると重文の天秤櫓。今回、特別公開されている。一週前だったら天秤櫓で「レゴで作った世界遺産展」が開かれていたのだが、9月3日から26日までは展示物のない状態で天秤櫓の内部を楽しめる。城郭ファンの身としてはこちらの方がありがたい。
太鼓門櫓の世界遺産に関わる展示もちょろっと見ていく。国内の暫定リストに入ったのが1992年。既に姫路城が世界遺産に登録されていることもあって彦根城の世界遺産入りは非常に難しいと感じられる。そして国宝の天守。4年ぶりに訪れた国宝天守はガラスが金網に変わっていた。おかげで天守からの景色はもう、満足に撮ることはできない。天守を出て重文の西の丸三重櫓にも足を伸ばす。こちらも特別公開されているが、特別展「ホリ・ヒロシ人形姫絵巻」の会場となっていて何とも幽玄な世界が展開されていた。
早朝から憂鬱な曇天が広がっていたが、三重櫓を出てみると青空が広がっている。青空に映える天守や天秤櫓の写真を撮りなおしたことはいうまでもない。しかし、佐和山城の方角は曇り空のまま。暑い夏の季節、周囲の山は雲に隠れていても諏訪湖の上空は青空が広がっていることが多いので琵琶湖も同様なのかも知れない。券売所ではおそるおそる国宝四城への旅スタンプラリーの台紙があるか尋ねてみたが、あっさりと戴くことができた。2007年の内に残る3城のスタンプもゲットして記念品を手に入れたいと思う。
外観復元の佐和口門続多聞櫓は開国記念館となっていて特別展「井伊家十四代物語」が開かれている。歴史展示ばかりでなく紙製の赤備え甲冑、レゴの彦根城、彦根城と映画作品展などもあってなかなか楽しめた。更に大名庭園の玄宮園へ足を伸ばす。ここからの彦根城天守の眺めがなかなか秀逸なのだが、今までは逆光に悩まされていた。今回、午前中に訪れることで初めてまともな写真を撮ることができた。最後に馬屋を見て回り10時を回っていることを確認してから彦根ええもん物産館へ。きぐるみのひこにゃんには会えなかったけど、Tシャツ、ピンバッジというひこにゃングッズを手に入れることができた。勢い余って1000円の絵本「ひこねのよいにゃんこのおはなし」まで購入してしまった。
次は名城スタンプラリーで安土城に向かいたいところだが、その前に近江八幡へ。琵琶湖畔を南へ向かう。琵琶湖に面した長命寺は今まで訪れた3度全て何らかの修復工事に重なってしまっていたが、今回初めて工事の行われていない伽藍を拝むことができた。300歳の長命を保った武内宿禰ゆかりの寺である。近江八幡には豊臣秀次築城の近江八幡城もあるが、2005年は八幡山にかかるロープウエーが施設工事のため運休、2006年は雨のため断念と登城を果たせずにいた。今回、満を持しての登城である。せっかくのJAF割引は割引券が見つからず通常料金の700円を支払う。団体客の存在で臨時便が出、すぐにロープウエーに乗り込むことができた。山上に遺構が残る近江八幡城、西の丸からは琵琶湖、北の丸からは観音寺城、安土城がとてもよく見える。本丸の石垣はなかなかよく残存していて石垣で囲まれた本丸の中には村雲御所瑞龍寺が建っている。
八幡山の麓にある日牟禮八幡宮は近江八幡という地名の由来にもなる神社なのでとりあえず立ち寄っていく。お守りは何となく気分でパスしてしまった。次の目的地、特別史跡・安土城に気持ちが向いてしまっていたのが大きな原因だろう。前回訪れたのは2004年。その時は安土城は無料で見て回ることができた。今は500円を徴収される。有料化されて初めての訪城だ。まずは、名城スタンプラリーのスタンプをゲット。インクのうつりは頗る良い。有料化によってパンフレットを貰えるようになったのはナイス。喜びに満ちて見事な大手道を登り始めた。10分程度で天主跡までたどり着くのが今までの私のペースなのだが、今回はちょっと脚に疲れがすぐ出てきて足取りは重い。夏場の晴天の日に訪れるのは初めてなので汗のかきすぎあたりが原因かも知れない。疲れた足に鞭打って天主台から重文の總見寺三重塔まで一通り見て回った。有料化に伴って百々橋口は閉鎖され、山腹を伝羽柴秀吉邸跡に抜ける道を辿ることになる。
脚が不調を訴えだしてきている状態ではあるが、安土町にあるもう一つの100名城、観音寺城を目の前にして見過ごすことなど出来はしない。すっかり正午を回ってしまったのでローソンで昼食を調達。ローソンには見慣れたEdyのステッカー。このときまで全く知らなかったのだが、ローソンでは2007年8月から全店舗でEdy対応になっていたのだ。かつては最もよく利用していたコンビニなので、これでよりを戻すことになるだろう。Loppiも積極的に利用したいと思う。
観音寺城のスタンプは観音正寺にあるので、ハードな桑実寺経由ではなく、500円の有料道路を利用して観音正寺をまず目指す。それでも駐車場から400段ほどの石段を登らなくてはならない。やっとの思いで観音正寺にたどり着き、本堂でスタンプのことを尋ねるとすぐにスタンプを出してくれた。これで17個目のスタンプゲット。
スタンプだけを蒐集するのは私の美学に反することなので観音寺城の本丸まで足を伸ばす。戦国期に天下の堅城として名を馳せた山城だけあって本丸を取り巻くようにかなりの石垣が残っている。登りはまだ楽だったのだが、下りになると強烈な痛みが膝まわりの腱に走る。本丸から観音正寺までは大した道のりでもなかったが、駐車場までは本当につらかった。
この脚の痛みで素直に引き上げればいいのに、今まで遠目に見て気になっていた岩山に鎮座する神社、太郎坊宮にはどうしても寄っていきたくなった。かなりの石段が待ちかまえていることが予想されるにもかかわらず、特攻をかけてしまう。太郎天狗が守護神の太郎坊宮の正式名称は阿賀神社。京都の鞍馬寺の次郎天狗の兄なのだそうだ。上りの石段でも現れた足の痛みに必死に耐えて夫婦岩にたどり着き、狭い隙間を通りぬけて本殿に到着。ここではお守りを購入した。石段を下るときの脚の痛みは上りの比ではない。時刻は15時前だが、このあたりで引き上げ、サイトウキネンフェスティバルが開催されている松本へと向かうこととした。八日市ICからの名神、そして中央道は頗る快調。17時過ぎには松本ICに到着。ただし、ここからの松本市内はかなりの渋滞で、会場の長野県松本文化会館まで40分近くかかってしまった。小沢征爾指揮のベルリオーズ・幻想交響曲は期待以上の素晴らしさ。サイトウキネンオーケストラの弦の美しさは尋常ではない。コンサート後、ここから翌日に城めぐりを予定していたのだが、足を休めることが急務と考え素直に帰宅する。
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