2007.1.13 Sat


ガソリン代の高騰が続いていたが、少しはおさまってきた気配になってきたということで2006年10月以来の献血ドライブに繰り出すこととした。ターゲットは冬型の気圧配置で好天が期待できそうな太平洋側で岡崎の献血ルーム。献血後には2007年大河ドラマ「風林火山」の主人公、山本勘助の故郷を狙うというプランだ。ETC深夜割引を適用させるべく午前4時前に岡谷ICを通過。神坂PAでしばしの仮眠。土岐JCTから東海環状道に入って豊田藤岡ICで国道419号に出、サークルKで朝食をとった。ここまでは頗る順調だったのだが、古いロードマップには東海環状道が載っておらず、全くの勘違いで延々と逆方向へと進んでしまう。周囲に雪が見えてきてこれはおかしいとようやく気付き、岐阜県に入る手前でようやく引き返す。とんだ無駄足であったが、周囲はようやく明るくなってきた所なのでちょうど良い時間調整にはなった。

今回の献血前の目的は2006年6月に立ち寄ろうとして果たせなかった挙母城、安祥城、西尾城をまとめて訪れること。勿論、地図の確認はしっかりしておいた。まずは、豊田市内の挙母城。挙母城は3つあるようだが、今回訪れたのは隅櫓が復興されている七州城と呼ばれる城だ。豊田市美術館に隣接している。江戸中期に矢作川の氾濫を避けるということでこの地に建てられた城で戦国期に争奪の的となった歴史のある城というわけではない。寒さが厳しくもあり、早々に立ち去った。

続く安祥城は、徳川家康の祖父・松平清康まで、松平氏が4代50年にわたって本城とした歴史のある城。安城市歴史博物館に隣接して安祥城歴史公園となっており、本丸跡が大乗寺、二の丸跡が八幡社になっている。わずかながら切岸のような遺構も残っている。

3つ目の西尾城も西尾市資料館を含め、西尾市歴史公園として整備されている。三河守護の吉良氏が築城し明治維新まで続いた歴史ある城だ。丑寅櫓と鍮石門が復興されている。せっかくなので開館の9時まで待って無料の西尾市資料館も覗いていった。さらに三河の小京都の街の佇まいにも触れていきたい所だったが、そろそろ岡崎に向かわないと献血が遅くなってしまうので割愛することとした。ここまでの三つの城は道路標示だけではとてもたどり着けそうにない。事前の調査活動は大切だ。

岡崎献血ルームは岡崎市の中心、名鉄東岡崎駅前にある。10時10分前の到着で既に何人もの人が待っていたが、予想外に早く献血に入ることができた。しかし、4サイクル目に突入してしまったため、正午近くまで時間がかかってしまった。とりあえず、2007年の抜き初めも無事、終了。

献血後は、山本勘助ゆかりの地へ。まずは、豊川市牛久保。牛久保城は勘助の養子先、大林家の主家、牧野氏の居城だが、城址碑の石柱が立つのみである。すぐ近くの大聖寺には今川義元の胴塚もあった。桶狭間の戦いは風林火山でも描かれるはずである。たくさんの幟で勘助の故郷をアピールする道を進むと勘助の墓(遺髪を埋めた五輪塔)がある長谷寺。本堂の中では無料で摩利支天像を拝ませてもらうことができる。非常に小さな像でドラマの中で勘助がミツに与えたものとは別物だったが思わず摩利支天のお守りを買ってしまった。少し離れているが勘助の故郷と言われる豊橋市賀茂にも足を伸ばした。案内表示はそれなりに出ていて迷うことはなかった。本願寺には勘助の位牌と勘助の両親の墓がある。ほど近くには山本晴幸生誕地の石碑も建っていた。

せっかくインターチェンジが近くにあるので豊川ICから掛川ICまで東名高速を利用し高天神城へと直行した。高天神を制するものは遠州を制すと言われた要衝。風林火山に登場することはあるまいが、先月、読破した新田次郎の「武田信玄」には三方原に至るくだりできっちり登場していたので感慨深い。追手門口から一気に本丸まで駆け上がった後、各曲輪を順次見て歩く。本丸のすぐ下の御前曲輪からの眺めが一番良かった。

まだまだ、日は高いので御前崎まで赴くことにする。初めて御前埼灯台に行った時には曇天だったので青空の下の白亜の灯台を見たかったのだ。献血ルームでかなり菓子類をむさぼっていたのでここまで昼食をとらずに来たが、途中のローソンで中華まんを調達。御前崎の近くの海岸では強風の元、ウインドサーフィンに大勢の人が興じていた。灯台の下には無料の駐車場がきれいに整備されていた。そそくさと灯台にたどり着くと参観灯台のピンバッジが目にはいる。心惹かれたが、安乗埼灯台がなかったのでぐっと我慢して灯台を登る。すさまじい強風だったが、美しく青い空と海を楽しむことはできた。

まだ時刻は16時前なので来た道を少し戻って浜岡原子力館へ。無料の施設だが、展望台からは浜岡原子力発電所の全景を望むことができるし、実物大の原子炉模型による説明などもあってなかなか楽しめる。大地震にも耐えうる構造だと言うが東海地震の危険性が高い地域への原発建設はいかがなものだろう。

1時間近くもの長逗留でようやく薄暗くなってきたので、宿泊地に予定している焼津へと向かう。途中、讃岐うどんの夕食をとり、リッター121円から宇佐美プリペイドカードで更に割引になる安いガソリンを補給して焼津に到着。健康ランドの駐車場が狭く、なかなか車を駐めることができなかったが、空きができるのをしぶとく待ってようやく投宿。




2007.1.14 Sun


この日最初の目的地は小山城。展望台が開くのは9:00なので急ぐ必要はないのだが、前夜の就寝が早かったため、5時には目が覚めてしまった。朝風呂に入って長々と歯をみがいても6時を回った所で限界。昨日来た道を引き返していく。途中、デニーズで朝食。アメリカンコーヒーを延々とお代わりして読書に勤しみ、ここでも1時間以上をつぶした。

全くあわててはいなかったが、8時10分には吉田町の展望台小山城に到着してしまう。暫く写真を撮ってまわった後、寒い中ではあったが、読書をして過ごしようやく9時。犬山城を模した天守は展望台小山城と呼ばれ、歴史上存在しなかった模擬天守であることを表明しているようで好感が持てる。武田信玄の甲冑のレプリカを見て展望台最上階へ。青空の中に富士の頭が白く浮かんでいた。天守は持っていなかったが、小山城は遠江侵攻を目指す武田方の重要な拠点。三重堀などの遺構の見どころも残っているなかなかの城だ。

小山城からは世界一長い木造歩道橋、蓬莱橋が近い。つい最近、知ったばかりなので迷うことなく赴いた。想像を絶する人出だったがウォークラリーのようなイベントがあった模様。900m近い長い橋を渡りきった後、戻っていくものは皆無だった。ギネスブックに載っている長い橋を延々と大勢の対向者を避けて戻るのは怖くもありもどかしくもありなかなか苦痛だった。それでも好天の元でこの橋の素晴らしい佇まいに触れることができた幸せに感謝したい。

此所まで来たら近くの島田宿大井川川越遺跡に寄っていかない手はない。まずは島田市博物館にて大井川の川越についてお勉強。それから川越遺跡の町並みに繰り出していく。川会所、札場を通り過ぎて奥まで進むと島田市博物館分館で海野光弘の版画作品が展示内容だ。郷愁を誘う雪国の題材が多く、心が安らぐ思いだ。

島田宿の隣の藤枝には武田氏が6つの馬出と三重の堀で、更に徳川が円形の城に整備した田中城がある。家康が鯛の天ぷらを食べて死の床についた城でもある。本丸跡は小学校で、城は住宅地の中に埋もれてしまった感じだが、二の堀などの遺構も残されている。小山城、諏訪原城とネットワークを組み、高天神城を得るのは武田勝頼の代になってからだ。それも長篠・設楽ヶ原の敗戦で頓挫してしまう。

藤枝から江戸方面へ2つ宿場を進むと丸子宿。名物とろろ汁は結構値段が張るが、私の好物なので迷わず寄っていく。正午前でまだ席には大分余裕があった。少し贅沢をしてむかご団子の付いた2000円のセットにしたが、期待以上の味で満足の昼食となった。

この先は山本勘助ゆかりの地が残っているだけなので渋滞もある国道1号を敢えて進んでいく。由比町あたりでは富士山もきれいに見え、高速より快適にドライブできるかも知れない。富士川を渡った直後の道の駅で名物の桜エビも購入しておいた。

もう一つの山本勘助の故郷、富士宮市山本は今回の大河ドラマで採用されているというのに幟などが立っておらず、非常にわかりにくい。迷いつつも代信寺にはたどり着くことができた。勘助の父母の木像があるという寺だが、木像を拝むことは出来なかった。代信寺に山本勘助誕生地の地図があったのでよく見ておいたのだが、わかりにくく、またもや迷いつつ何とか勘助の誕生地に到着。とりあえず、石碑だけのチェックで良しとする。

ここからは既に帰路に入るが、ルートは私の大好きな国道139号の朝霧高原経由。残念ながら富士山に雲がかかってきてしまった。富士山が一日中、きれいに見える日は年間70日程度だというから仕方ないのかも知れない。本栖湖、精進湖を経由して甲府盆地へ。中央道を利用してもよかったのだが、時間にゆとりがありそうだったので国道20号に出てみる。ところが予想以上に車の流れが悪いため結局、甲府昭和ICから中央道を利用することにした。須玉ICで降りて向かう最後の目的地は、山本勘助知行の地だ。その手前にかかる特徴的な夕焼け橋。駐車場に車を駐めてちょっと渡ってみたら、いきなり夕焼け小焼けの曲が流れ出した。ちょっと吃驚したが、この橋の上からの八ヶ岳の眺めはなかなか良い。

勘助が知行を受けたと伝わる北杜市高根町の山本勘助屋敷墓。100円を払って位牌と屋敷の裏手にある墓を拝ませてもらう。とりあえずこれで山本勘助ゆかりの地をたどるドライブは終了。あとはひたすら帰路を辿ればよいのだが、時間が早すぎてETC通勤割引にならないため、国道20号で帰ることとした。それでも、BSハイビジョンの「風林火山」に間に合ってしまうのだから、近場のドライブは楽である。少々、寂しさも感じてしまうが…。

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