2008.4.19 Sat


mixiお城めぐりしようコミュの第2回全国一斉お城の月・3週目の週末は新発田城と会津若松城の100名城スタンプを集めることをベースに磐越方面へのドライブを計画した。調べてみると、新潟県も福島県もかなり国史跡の城を有しており、初登城の城もたくさん楽しめる。そして暫定税率の期限切れで安くなったガソリン代に後押しされた格好だ。前日の金曜日は仕事の一環としての宴会があったが、ノンアルコールを通す。最低の飲み放題\3000の二次会を早めにパスして就寝、3:30に出発した。岡谷ICから長野道、上信越道を北上、2007年の中越沖地震でぼこぼこになっている北陸道の復旧区間を経て長岡へ。1城目は城址碑のみが残る長岡城とした。二の丸城址碑は過去にチェック済みだったが、長岡駅前のロータリーにある本丸城址碑も今回はチェック。

2城目は長岡からほど近い与板城と思ったが、案内表示があったのでまず本与板城に立ち寄ることとした。直江氏が与板城に移る前の居城で本当は直江兼続とは関係ないと思うのだが、大河ドラマ「天地人」の旗が立っていた。二の郭と本郭の間の堀切はなかなかもの。そして向かった与板城、少し迷ってしまったが、車で上に上っていけない分、本与板城よりきつい攻城となった。兼続が直江家に入ったときの直江氏の居城は与板城なのでこちらは正真正銘、「天地人」ゆかりの城である。本丸には稲荷神社が建ち、海音寺潮五郎による碑も建つ。

4城目は100名城に選ばれている新発田城。さくら祭り期間中とあって混雑が心配されたが、桜はとっくに終わっていてさほどの混雑ではなかった。それでも屋台はしっかり出ているしそれなりの人出はある。復元された三階櫓は三つの鯱が売りだが、自衛隊の敷地内にあって公開されていない。自衛隊祭りなどの折にも公開されないということで観光資源として全く有効利用されていないのが地元の皆さんとしてはもどかしい様子だった。おそらく基地内の機密漏洩を危惧してのことだと思うが、イージス艦あたごのお粗末を見れば何を偉そうにといった感もある。この城は国の史跡には指定されていないが、二の丸隅櫓と表門の二つの重文の建造物が残っている。そして再建された辰巳櫓、スタンプをゲットしてからこれらすべての中も見て回った。辰巳櫓の前には池波正太郎の小説に出てくる堀部安兵衛の父が失火の責任をとって切腹したことに関しての記述もあった。

予想以上にスムーズに城めぐりができているのでどんどん先へと進む。5城目は胎内市の鳥坂(とっさか)城。国史跡の山城である。100mほどの標高差の与板城に比べ300m近い比高があり、比較にならないほどの難敵だ。おまけに途中、何度も蛇に遭遇。恐怖感と戦いつつの攻城となった。その苦労があって本丸からは素晴らしい眺望が得られる。遠く佐渡島もよく見えたし、比較的近くにある粟島もよく見えた。一の堀、二の堀と堀切もよく残存している。さすがにひな壇状の遺構を見つける気力はなかった。

昼食にラーメンと餃子を食べて向かう6城目は江上館跡。さすがに国の史跡だけあって素晴らしい土塁を見ることができる。隣接して立つ奥山荘歴史館にも立ち寄って胎内市の史跡の資料を頂いた。至近の館跡は見つけることができなかったが、まとめて国史跡に指定されている倉田城にはたどり着くことができた。ただし登山口の表示に従って神社の境内まで登ってみるもののその先の道が見つからない。しばらく藪こぎをしてみたが、登頂はあきらめてしまった。基本的に個人的な縛りとしてお城の月の攻城は本丸に立つことを目指しているので残念である。

8城目も国史跡の平林城。これもかなり手強い山城であるがあいにく雨が落ちてきた。しかも本丸に渡る橋がねじれていて通行不可。頂上の実城はともかく麓の本丸に立ち入れなかったのは残念である。しかし、二の丸と三の丸の間の折れを見せている鋳型土塁をはじめ、土塁、堀など見所が多いので十分満足できた。

予定ではこの日の最後は村上城。これまた国史跡の山城である。雨の中、登頂を目指した。本丸の下の段が工事中で迂回を余儀なくされたが、本丸部分のまとまった石垣や満開の桜を楽しむことができた。中世の遺構もあるようだが、とても滑りやすそうだったのでパス。平林城登山もパスしているため、時間にかなり余裕が出てきている。米坂線沿いの国道113号を進んで米沢城にも赴くこととした。米沢に着いたときは残念ながら16:30を回っていてまだ見たことのない上杉博物館を見ることはできなかったが、上杉神社となっている米沢城に立ち寄ることだけはできた。米沢城の桜は想像以上に遅くまだ、2〜3分咲といったところだった。このたった1城だけで山形の国盗りができるなどという甘い考えが全くなかったといえば嘘になるが、まんまと皮算用通りになってしまったのは望外の幸運といわざるを得ない。

当初の予定では会津若松に泊をとるつもりで居たが、翌早朝に三春の滝桜を見に行くことを考えれば、郡山の方が宿泊地として適している。国道13号で栗子トンネルを越え、福島飯坂ICから郡山へ。苦労して見つけたマクドナルドはモバイルアクセスポイントとなっていなそうだったので、モスバーガーで夕食とする。健康ランドにて泊。


2008.4.20 Sun


前夜、さほど遅くない時間に就寝できたので、健康ランドの深夜料金がかかる午前2時前に出立。磐越道の三春PAで仮眠をとる。ほかにもかなりの車が駐まっていたが、皆、考えていることは一緒のようだった。暗い内にPAを出、まだ薄暗い時間に滝桜の駐車場に到着した。まだ、駐車料金は徴収されない。暫し仮眠をとってから滝桜へと向かった。日本三大桜に数えられる三春の滝桜は濃いピンクの枝垂れ桜で本当に滝のような佇まい。未明の薄暗い中ではあったが、その凄さを味わうことはできた。三春町内が混雑してくる前に三春城にも立ち寄っていく。満開の桜に彩られた城跡をたった一人で堪能する贅沢を味わうことができた。

ここまでの高速利用はETC深夜割引なので次の猪苗代城へは50%引きのETC通勤割引が適用される。インターチェンジにほど近い猪苗代城は会津若松城の支城で別名・亀ヶ城。鶴ヶ城とセットになる城名だが、さすがに県の史跡に指定されているだけあって、石垣や空堀・土塁などなかなかのものであなどれない。この城跡は幼い頃の野口英世が遊び場としていたようで、アメリカから贈られた博士の像があるが、首だけなので、首実検かさらし首のようであまり感じは良くない。

次に向かったのは鶴ヶ城を越えて会津美里町の国史跡・向羽黒山城。戦国期、南東北の雄、芦名氏の居城とあってかなり大規模な城跡だ。車道を行ける所まで進んで、本丸へ直行。阿賀野川の流れを眼下に見る眺望の素晴らしさは、本丸より、二の丸でこそ味わえる。

開城時刻に丁度良い時刻になった所で鶴ヶ城へと向かう。南口の有料駐車場に車を駐め、城内に向かうと既に三の丸から満開の桜に出迎えられた。巨大な堀と石垣は桜で覆い隠されてしまう心配がない。とりあえず天守に入って展示を一通り楽しみ、売店でスタンプをゲット。その後、南走り長屋と干飯櫓も巡って外に出、桜に彩られた天守の写真を撮影してみた。天守西側は満開の桜で埋め尽くされていて此所は花見客も大勢酒宴を開いていた。大学時代に見た雪と霧の鶴ヶ城も良かったけど、桜の鶴ヶ城はまた格別である。本丸を抜けて五軒丁堀沿いに歩いて駐車場へと戻ったが、土塁の堀も味わい深いものである。初めて歩いたコースであるがすっかり気に入ってしまった。

鶴ヶ城のほど近くには関ヶ原の戦いに際して上杉景勝が直江兼続に急遽、築城を命じたものの竣工を待たず、戦が終結、そのまま廃城となった神指城もある。こんもりとした小さな丘は桜が咲いていて案内板もあった。

福島県とは此所でサヨナラ。帰路の途中で立ち寄ることができる城ということで南魚沼市にある国史跡の坂戸城を選択した。ただ、この山城の山頂は優に600mを越える。小諸城のスタンプは逃したくないので時間のかかる攻城に踏み切るべきかどうかかなり迷ったが、結局攻城を決断。尾根伝いの登山道を黙々と登る。ここはかなり人気のスポットのようで下山する皆さんともかなりすれ違ったし、のんびり登っていく方々をかなり追い抜いていくこともあった。尾根伝いの道ということで勾配はかなりきつい。しかし樹木にじゃまされることなく素晴らしい眺望をずっと楽しみ続けることができる。頂上近くの最後の岩場は鎖を伝って登るほどの急峻な崖。30分少々を要して頂上の実城に到着した。ものすごく暖かい春の陽気だというのに頂上には大量の雪が残っていた。帰路は御館跡に出られるように別ルートを選択したが、残雪がひどく、靴がびしょ濡れとなってしまった。雪が消える中腹あたりはカタクリが群生していて、清楚な花をたっぷりと楽しむことができた。下には御館跡の石垣に城址碑、家臣屋敷跡に上杉景勝、直江兼続の生誕地碑などの見所がたっぷりと待っていた。これだけの素晴らしい城が2009年大河ドラマ「天地人」の主人公出生の地だというのだから、かなりのフィーバーが予想される。

何とか、許容範囲内の時間に坂戸城を攻め落とすことができたので十日町に出て国道117号で信濃川沿いに長野県を目指すことにした。かつては新潟県に大きく水をあけられていた長野県の道路状況だが、現在では長野県内の方がよく整備されていると感じられるほど、長野県の道路も充実してきた。道路特定財源が旧来のまま必要であるとは全く思えない。

豊田飯山ICから小諸ICまでは上信越道を利用。大手門駐車場に車を駐め、まずは重文の小諸城大手門を見学だ。まだ、オープニングセレモニーが行われておらず、一般公開前であったが、見違えるように美しくなった大手門にしばし目を奪われる。

重文の三の門は懐古園(小諸城)のシンボル的存在。「懐古園」の文字は徳川宗家16代当主・徳川家達の筆だ。2008年大河ドラマの主人公、天璋院篤姫が手塩にかけて育てた御仁である。大河ドラマの中でも登場することを期待している。

かつては無料だった懐古園だが、今では最低でも\300の散策券を購入しなくてはならない。それでも大勢の観光客が来場しており、満開の桜が咲き誇る本丸では花見の宴が大盛況であった。バブル経済の末期、ここで職場の花見を行ったことが懐かしく思い起こされる。天守台など、一通り見て回ってから、意を決して管理事務所へ。ここの100名城のスタンプは状態の悪さで有名だったのでかなり気が重いスタンプゲットであったのだ。ところが予想に反して素晴らしく濃いインクの状態。これはとてもうれしい誤算であった。今後は管理事務所できっちりと管理していってほしいものである。これで名城スタンプラリーは88城目。コンプリートに向けて計画通りに突き進んでいる。

あとは家に戻るのみ。国道142号に出て新和田トンネルをくぐり、素直に帰着。肝心のお城の月の攻城数は新潟10、福島5、山形1、長野1。二日間で17の攻城は上出来である。最終的には新潟と山形の国盗りを達成することができた。夕刻にちょろっと立ち寄った米沢城のみで山形の国盗りができてしまったのは幸運以外の何物でもない。

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