2008.3.22 Sat


ガソリンの高騰ですっかり遠ざかってしまっているドライブ。新居からは毎日、岡谷高架橋を行き来する車の流れを眺めているがようやく自分が高架橋上を渡る機会の到来だ。2008年になって勿論、初めてである。ETC深夜割引のため非常に早い朝食を済ませ3:45に自宅を出発。岡谷ICから中央道、名神へ。途中、仮眠もとりつつ栗東ICで降りる。

今回のドライブは100名城のスタンプ集めが大きな目的だが、せっかく滋賀県内の小谷城からスタートするので、今までなかなか行くことができなかった滋賀県内の寺社もしっかり押さえることにする。まず目指すのは近江の国宝神社群。近江富士・三上山の麓にある御上神社からスタート。さほど広くはない境内に国宝の本殿を始め重文の楼門、拝殿、摂社若宮本殿が配されている。拝殿は神楽殿の趣で本殿は寺院建築のようでもある。続いて同じ野洲市内の大笹原神社。こちらの本殿は近くに立ち入ることはできないものの建物全体を写すのに不都合はない。本殿の撮影が難しい神社が多い中、御上神社とともに珍しい存在といえる。素晴らしい彫刻が特徴とのことだが、私にとっては感銘を受けるほどではなかった。更に東近江市まで車を進めて苗村神社。楼門を始め重文建築をいくつか有した上に西本殿は国宝指定。こちらは垣や拝殿に遮られて本殿の建物自体を写真に撮るのは難しい。重文の東本殿は全く西本殿とは違う形で道路を挟んだ反対側の森の中にある。これら三つの国宝の神社、いともあっさりと巡ることができお手軽すぎてかえって味気ない。国宝建築を網羅したHPを拝見していなかったら、きっと訪れることはなかっただろう。

次の石塔寺はかなり期待の大きな物件。アショカ王ゆかりの石塔が売りで日本離れしたその佇まいは存在感抜群である。寺名もアショカ王にちなんで阿育王山石塔寺。9時を回ったところで到着し、早速参拝。巨大な三重の石塔を取り囲む無数の五輪塔、そして石仏群。期待通りの素晴らしい景観だった。

いよいよ江戸時代における街道・北陸道に入って小谷攻めとなるがその前に、前回修復工事中で拝めなかった多賀大社には立ち寄っていく。このあたりでは人気の神社で参拝客はかなり多い。

小谷城のスタンプ置き場は児童館を改修してオープンした小谷城戦国歴史資料館。清水谷は武家屋敷跡や門が整備されていて様相が一変していた。歴史資料館でスタンプをゲットして展示もちょろっと覗いてから攻城に向かう。初めての時は雪がかなり残っていたが、今回は全く雪の心配はなし。金吾丸から桜馬場、浅井長政が自刃した赤尾屋敷跡にも足を伸ばして本丸、京極丸、そして山王丸の大石垣と順調に攻め進んだ。山王丸から先は未知の領域で不安もあったが、50mごとに山頂までの道のりが記されていて安心して歩を進めることができた。

小谷城の山頂は大嶽(おおずく)城。それなりに土塁らしき遺構も認められるが眺望はさほどよろしくない。途中の登山道からの方が、小谷城の尾根筋を見下ろすことができて素晴らしい。山頂までほぼ、一時間の所要だったがつい先頃の八王子攻城に比べると疲れもなく、快適な登山であった。

続いて、滋賀・福井両県にまたがる国史跡の玄蕃尾城をめざす。さすがに北陸の山の中には雪が残っていて雪崩もあったのか木が倒れている。道を大量の雪が塞いでいて玄蕃尾城攻略は断念。高速を利用して直ちに一乗谷へと向かう。

連合していた浅井と朝倉の居城を続けて訪れるのは今回が初めて。まずは100名城のスタンプをゲットしてから一乗谷の復元町並みをくまなく歩き絵はがきもゲット。それから朝倉氏館跡へ向かうと唐門前の橋が掛け替え工事中であった。迂回して屋敷跡に入り湯殿跡庭園から一乗谷城を目指したが、崩落で通行止めとなっておりこれまた断念。スタンプのデザインが唐門なのでとりあえず攻城したことにはなると思うが、ここまでの70城はすべて本丸に立つことを達成してきただけに何とも残念である。この後訪れた福井県立一乗谷朝倉氏遺跡資料館で頂いた地図によると別の登山道は通れるようなのでスタンプラリー二巡目の際には捲土重来を期したいと思う。この資料館は特別史跡の区域から外れた少し離れたところにあるのだが、一乗谷朝倉氏遺跡で発掘された重要文化財の遺物が大量に展示されているのでかなりのお薦めだ。

山城を二つもパスしてしまったので時間にかなりのゆとりができ丸岡城も目指すことにした。ここの100名城のスタンプは管理が杜撰でインクが出なくなってしまい、シートのインクを付着させて捺す状態。外枠までインクが付着してしまい、何とも汚らしい限りだ。家に帰って修正テープで体裁を整えたことはいうまでもない。肝心の現存最古の天守閣も夕刻では完全な逆光となってしまい、まともな写真は撮れずじまい。一通り、歴史民俗資料館も覗いていったが早々に引き上げた。

安直にミスドで夕飯を済ませ、まだ明るいうちに投宿。さほど疲れてはいないのだが、風呂に入ってテレビも見ずに就寝してしまった。


2008.3.23 Sun


就寝が早かったので当然、起床も早い。しっかり朝風呂に入って朝マック。丸岡のマクドナルドは生憎、YahooBBの公共無線Lanには非対応だった。ETC通勤割引で金沢に直行。8時過ぎに駐車場に車を入れ、まずは金沢城を一巡り。前田利家の銅像から石川門の下を通って辰巳櫓へ。本丸南面の石垣を見るのは今回が初めてで、見事な石垣に圧倒された。この石垣の下にあるいもり堀も段階的に復元されていく予定だという。発掘された鯉侯櫓跡の発掘石が並べられていたり、切り込みハギと打ち込みハギの石積模型があったりと、石垣めぐりの探訪ルートはなかなか楽しめる。戌亥櫓跡から本丸の樹叢を越えて二の丸の案内所でしばし休憩。9時になったところでスタンプをゲットし、復元菱櫓、五十間櫓、橋詰門続櫓にも繰り出していった。展示も含めてすっかり堪能してしまったが、金沢城は現在、河北門の復元工事の真っ最中である。この工事は2010年に終了する予定だが、その後は橋詰門二の門の復元に向かうなど更に長期の復元プランもあるので見所の多い金沢城がますます充実していくことだろう。

せっかくなので石川門をくぐって定番の兼六園へ。三名園の中では個人的に岡山後楽園が好きなのだが、苔の美しさは兼六園が一番だろう。既に雪は全く残っていなかったが、兼六園名物の雪吊りを初めて拝むことができた。大枚1000円をはたいて重文の成巽閣にも立ち寄っていく。前田家の奥方の御殿と言うことで季節柄、雛人形の特別展も開催されていたが、2階の部屋の鮮やかな壁の色の方がインパクトはある。外に出て梅林に足を向けると心地よい梅の芳香に包まれた。金沢城、兼六園合わせて2時間を超える滞在というのは勿論初めて。その分駐車場代も嵩んでしまった。

次なるターゲットは100名城の七尾城。信長存命中、小丸山城に移るまで前田利家が城主であった前田家にも縁のある城である。2006年のゴールデンウイークに訪れた時はぐるりと能登半島を一回りしたが、今回は曇天でもあるので七尾城だけで良しとする。有料道路を全く利用せず、七尾城に到着。七尾城歴史資料館で無事にスタンプをゲット。ビデオも見せてもらい七尾の名の由来なども学んでしまった。館内の展示と隣接する飯田家の屋内を一通り見させてもらってから城へと繰り出した。一乗谷城で挫折したとはいえ、本丸に足を踏みおろすというポリシーは可能な限り貫いていく。上杉謙信が絶賛したという眺望は曇天の下では今ひとつだった。

この日最後の100名城は能登半島からはほど近くの高岡城。これまた有料道路は利用せず、一般道で向かったが、道路はなかなか良く整備されているといった印象だ。能登半島の西側には能登有料道路があるし、この上更に能越道を作ろうという神経が理解できない。此所に金をつぎ込むくらいだったら東九州自動車道を整備する方が先だろう。

余談はさておき、高岡城。駐車場は有料だった記憶があったのだが、無料。水濠が壮大なスケールで残っており、城跡の地理に通じていないと思うように移動ができない。スタンプ保管場所の高岡市立博物館を目指していてまんまと道を間違え、体育館に行ってしまった。仕方がないので本丸をめざす。高岡城の本丸には射水神社があり、城跡にある神社には全く興味のない私は今まで無視してきたのだが、この射水神社は何と越中一宮だというので改めてチェックすることとした。但し、越中には数多くの一宮と言われる神社が存在するのではっきり言ってありがたみはない。射水神社から出て行く土橋の両側には僅かに残る打ち込みハギ乱積の石垣遺構を見ることができた。西内濠側は空堀なので濠の中から石垣を見ることもできる。

満を持して高岡市立博物館へ。無事、スタンプをゲット。これが75城目でいよいよ残す所1/4となった。無料の博物館も覗いていくが、なかなか充実した内容で利長くんの兜はインパクトがある。歴史はあまりパッとしないが、高岡銅器をはじめとする産業の町という印象だ。町を開いた偉人と言うことで前田利長は高岡で尊崇されており、本丸広場には堂々とした前田利長の騎馬像があった。

富山県の100名城は高岡城のみだが、実は国の史跡にはなっていない。富山県に唯一存在する国史跡の城、安田城を最後に訪れることにした。予め調べておいた地図をプリントアウトするのを忘れてしまっていたのだが、何とか無事にたどり着くことができた。安田城跡資料館は入館無料。パンフレットばかりでなく、小冊子まで頂いてしまった。二階の展望台からは三つの郭がきれいに見える。秀吉の越中攻めの時の本陣・白鳥城の支城と言うことで歴史上の重要性が低いのかも知れないが、もう少し知名度があっても良いかなと思うくらい、きれいに整備はされていた。

黒部の宇佐美でガソリンを補給して帰路につく予定だったが、国道8号がかなりの渋滞。滑川から魚津まで1区間だけ、北陸道を利用した。下道の混雑に比べ高速は閑散としたもの。ガソリン代の高騰に対する庶民の自衛の姿を見た思いだ。期待通りの安い値段でガソリンを入れたあとは黒部ICから高速利用。ETC通勤割引のためPAで時間調整し、17時過ぎに糸魚川ICを出る。スキー帰りの車があるかと思ったが、国道148号は渋滞なし。2枚目のETCカードで豊科IC−岡谷IC間も通勤割引の半額で利用することができた。

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