2008.2.9 Sat

職場の所用がある午前中はなかなかの好天。しかし、午後は天気予報通りの雪が降りだした。夕飯を早めにとって雪の降りしきる中を出発。勿論、道は真っ白だ。国道20号を山梨県へと向かう。諏訪南IC−小淵沢IC間の事故による普通もあってかなりの渋滞。ノーマルタイヤの私にはラッキーなのろのろ運転だ。韮崎からは国道52号。静岡県は雪ではなく雨が降っていた。6時間近くをかけて焼津に到着。

2008.2.10 Sun


健康センターの駐車場は5時間まで無料と言うことで料金を取られる前に出立。当然、外は真っ暗である。国道150号でのんびり遠州を目指す。合併で掛川市となっている旧大須賀町のセブンイレブンにて朝食。Edyの使えるローソン、サークルKサンクス、ファミリーマートばかり利用しているのでセブンイレブンの利用は久しぶり。

7時を回ってほどよく明るくなってきたので国史跡の横須賀城へ繰り出す。高天神城攻略のため、徳川家康が大須賀康高に築かせた城だ。非常にきれいに整備されているが、丸石の石垣はインパクトがある。こんな石垣を城は初めてだ。特に玉砂利敷遺構の背面の石垣はなかなかの高さに積み上げられている。決してわかりにくい場所ではないが、これだけの城、道路標示などでもっと宣伝すればよいのにと思う。

続いて同じく掛川市に合併された旧大東町の高天神城へ。こちらは高天神を制す者は遠州を制すとまで言われた城で武田・徳川が争奪戦を繰り広げたため、なかなかの知名度。勿論、国の史跡で看板も大きな物が立っている。本丸だけでなく、2007年1月に訪れてたときにパスしてしまった西の丸や馬場平まで隈無く足を伸ばしてみた。馬場平からの眺望が一番素晴らしい。

ほどよい時間になってきたので日本100名城の掛川城へと赴く。リッター146円(更にカードで5%引き)の安いガソリンを計画的に補給してから駐車場に車を入れたが、それでも9時前に到着してしまったので、大手門から天守にかけてもじっくり見て回った。天守のまわりをのんびりとほっつき歩いていたら、高知城と同じような鉄剣がついていることを発見。ここまで高知城をまねているとは思わなかった。過去3回、掛川城を訪れているがいつも石段を駆け上がって天守に飛び込んでいたため見逃していたわけで、のんびりとお城を楽しむこともこれからは考えていかねばならないと思う。現存の二の丸御殿は国の重文。ここで100名城のスタンプをゲット。掛川城のパンフレットばかりでなく、高天神城、横須賀城のパンフレットも手に入れることができた。市町村合併で高天神城、横須賀城が掛川市になったおかげであろう。平成の大合併で恩恵を受けたのはこれが初めてではなかろうか。

武田・徳川の争いにおいて掛川城は徳川方。武田方の城で国の史跡となっている諏訪原城は今回の静岡遠征の大きな目的地の1つ。牧ノ原台地の一角に築かれた諏訪原城は眼下に大井川が流れ、対岸には大井川の渡しで有名な島田宿がある。島田宿は2007年1月に訪れているのだが、その時は諏訪原城の存在は全く頭の中になかった。学研の「戦国の堅城U」を読んでいるというのに情けない。諏訪原城のある金谷町も合併により既に島田市。大井川の両岸が同じ市というのは抵抗がある。旧国名では遠江と駿河の国境なのであるから。余談はさておき、諏訪原城。扇城の異名があるとおり扇形に広がった城域に数多くの堀が現存している。武田流築城術の特徴、丸馬出を形成する三日月堀も健在だ。見学ルートが明示されていてとても見学しやすい。城内に茶畑があるのはさすが牧ノ原台地と言った感じ。

諏訪原城の入り口になる脇道を直進するとお茶の郷へと至る。せっかくなので立ち寄っていくこととした。防霜ファンが林立する一面の茶畑は壮観。その一角にお茶の郷はある。まずはお茶の郷博物館から。ウェルカムティーのダージリンは自宅で淹れた最高級のダージリンを遥かに凌駕するおいしさ。緑茶ばかりでなく、紅茶、中国茶と世界のお茶を網羅していてサモワールや茶器などの展示も興味深い。美味しい緑茶も頂いて小堀遠州の茶室を再現したという茶室へ進む。書院、茶室をしっかり案内してもらったが、その後の喫茶は中国人観光客の団体で賑わっていたので、菓子と抹茶を速攻で頂いてそそくさと退散した。お茶の郷からも富士山は良く見えるので富士山好きの中国人のターゲットとなるのだろう。仙洞御所の庭園を再現した日本庭園をひとめぐりしてから売店で抹茶ソフトを頂いた。宇治の抹茶というのがいかがな物かと思ったが、抹茶の味が濃厚でとても美味。お土産として焼津のししゃも明太を購入したがこれもとても美味しかった。

そろそろ正午が近いので、高速で静岡へと向かう。駿府城隣の文化センターに車を駐め、まずは静岡県庁21Fの展望室へ。眼下に駿府城の本丸、二の丸の全容を望むことができるビュースポットだ。木造で再建された巽櫓前の弥次喜多像をチェックしてから東御門を通って城内へ。入場券売り場で100名城のスタンプをゲット。天守の模型をはじめ、竹千代手習いの間の復元など、なかなか見応えのある展示を一通り見ていく。内堀は殆ど埋め立てられてしまっているが、かつては内堀と中堀をつなぎ輪郭状の二の丸の行き来を遮断していた二の丸水路は駿府城で一番のお気に入りのスポット。本丸跡の徳川家康像も大御所時代の鷹狩りの像なので数ある家康の銅像の中で最も貫禄があるように思う。

既に時刻は13時。献血ルームへと向かう。無事、至近の駐車場に車を入れることができたのでモスバーガーにて昼食をとってから献血ルームへと赴いた。人によっては献血前にハンバーガーを食べると血漿が白くにごる「乳び」になってしまうのだが、私にはその気はない。CCS4サイクルで無事、献血完了。これで120ヶ月連続献血達成だ。丸10年にも及んで健康を維持し献血し続けることができたと言うことでなかなか感慨深い物がある。

宿泊予定の石和まで急ぐこともなかったが、明るいうちに朝霧高原からの富士山を見たくて高速と西富士自動車道を使って国道139号を北上。雲ひとつない富士山を拝むことができた。夕飯は大枚をはたいて甲府市内のレッドロブスター。満足度はかなり低い。


2008.2.11 Mon


朝風呂に入ってからの出立。かなりの冷え込みで久しぶりにフロントガラスの氷結を見た。マクドナルドでゆっくり朝食をとってから、100名城の武田氏館跡へ。現在は武田神社となっている。スタンプを管理している宝物館は9時にならないと開かないので周辺を暫く散策してみた。静岡には全くなかった雪が此所にはたくさん残っている。武田神社の裏手の味噌曲輪、無名曲輪、隠居曲輪など、雪で真っ白になっていた。土橋のある東側は発掘、整備の途中。武田氏時代の土塁や堀を復元するらしい。

武田神社宝物殿の開く9時を回った所で早速赴く。インクが薄いと評判の武田氏館だが、想像以上に明瞭に捺せてほっと一安心。宝物殿では大河ドラマ「風林火山」放映記念と称して山本勘助の遺宝展が開催されていた。信玄より勘助が拝領したという鍾馗の図が最も印象的。「菅介」の名が出てくる市川家文書も展示されていたが、この文書の存在イコール軍師・山本勘助の実在とはなるまい。新田次郎のような間者としての存在に私は蓋然性を感じている。

甲府駅を挟んで本丸の反対側に山手御門が再建されてから甲府城を訪れるのは今回が初めて。取りあえず、無料公開されている山手渡櫓門内の展示を覗いてみてから、改めて甲府城へと向かった。稲荷櫓内で無事、100名城のスタンプをゲットした。これで67城目。残りあと1/3である。山梨県では武田信玄の存在が大きすぎてその後造られた甲府城が今ひとつ評価されていない。江戸城が落とされるという緊急事態の際は半蔵門から甲府城に落ちのびるという危機マニュアルもあっただけに徳川幕府にとって大事な城なのだが、そのあたりの言及は殆ど見かけない。6代将軍家宣は甲府城主だったし、甲陽鎮撫隊となった新選組が維新軍に先を越された幕末期の逸話もある。稲荷櫓内の展示は、もっと甲府城の真価を表現する物であって欲しいと願っている。

国史跡の白山城は山城故、残雪で攻城不可能だとは思ったが駄目元で韮崎へと向かった。予想通り、とても登れる状態ではない。武田八幡宮と武田氏の祖となる武田信義館跡だけはチェックしたが、コンパクトフラッシュの不調で信義館跡の写真はデータが壊れていた。今回のドライブで20枚ほどの写真が同様の目に遭ってしまっている。

北杜市の国史跡・谷戸城も勿論パス。素直に帰路についたがこんなにゆとりのあるときでなければ訪れる機会が持てそうにないサントリー白州醸造所に立ち寄っていくことにした。運良く11:30からの見学に潜り込むことができた。たった4名で抜群の環境。ビール工場でもかいだ懐かしい麦芽の香り、発酵樽に蒸留釜、貯蔵樽を焼くリチャー場に貯蔵庫と一通り見学した後は試飲。運転者は勿論ノンアルコールで私はなっちゃんを頂いた。くやしいからシングルモルトの飲み比べセットをお土産として買った。ただ、この飲み比べセットの中に入っているスコットランド、アイラ島のシングルモルト、ボウモアは美味しんぼの中でサントリーの買収を危惧する表現があるんだよね。白州、山アをシングルモルトとして売っているのは進歩といえると思うが、美味しんぼに於けるサントリー批判はかなり厳しい。まじめなウイスキー作りをしてくれているといいのだが。

ステーキのようにゴージャスなビーフシチューを昼食に食べ、展望台からの眺めも素晴らしいウイスキー博物館の展示を十分に楽しんで13:45からは天然水南アルプスの見学も。ウイスキー作りに使われている水で水割りを作るというのは究極の贅沢なのだそうで、お土産で頂いたペットボトルで水割りを作ってやろうと心に決めた。天然水南アルプスとヴィッテルの飲み比べ、私はミネラル分の味、確かにわかったぞ。ノーマルタイヤで大雪の中を出発するという無謀なドライブであったが、無事帰着することができて何よりだった。

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