2008.1.12 Sat

岡谷発8:40−塩尻着8:51
塩尻発9:10特急ワイドビューしなの4号−名古屋着11:05
名古屋発11:57新幹線のぞみ19号−広島着14:19


せっかくの三連休ではあるが、初日の土曜日が週間予報で雨となっているのを見て前泊の必要はなしと判断。朝風呂、朝食を普段通りにこなしてから、天気予報通りの冷たい風雨の中、出発。名古屋での乗り継ぎはN700系にこだわったため、50分以上のゆとりができ途中下車して早お昼をとっていく。少し物足りなかったので高島屋地下のFAUCHONでパンも購入。少し高くついてしまったが、満足の食事となった。N700系は窓側の席にはコンセントがついているので車内でパソコンを使うのにとても便利。特にバッテリー切れが気になる帰りの列車では威力を発揮してくれそうだ。

広島の午後は天気予報通りの曇り。のんびり歩いて広島城を目指す。木造で復元された表御門をくぐって平櫓、多聞櫓、太鼓櫓の中の展示も一通り見てから天守へと向かう。毛利、福島、浅野と移り変わる城主の展示をじっくりと拝見するまもなく、天守閣最上階に行ってみると100名城のスタンプは1階の売店・事務室に移動となっていた。スタンプをゲットすると共に、欲しかった広島城Tシャツも購入することができた。原爆で倒壊した天守が鉄筋コンクリートで再建されて2008年で50年になるという。鯉と天守を合わせたデザインがなかなか秀逸な記念のTシャツだ。天守の礎石も見て、堀まわりをぐるっと一周してから広島城をあとにした。

広島城から原爆ドームに向かう途中に広島市民球場がある。つい最近のニュースでやっていたが、岡本太郎の「明日の神話」招致の大きな看板が立っていた。渋谷も招致活動をしているのは知っている。あと太陽の塔がある大阪府吹田市が名乗りを上げているようだ。2008年4月に設置場所が決まるそうだが、果たしてどこになるのだろう?

これで4度目となる原爆ドームはアメリカの反対をものともせず選ばれた負の世界遺産。曇天に訪れるのは初めてである。逆光や陰を気にしないで済むので晴天より遥かに写真は撮りやすい。原爆死没者慰霊碑を経由して広島平和祈念館へ。1994年に初めて訪れたときから変わっていない入場料50円は驚きである。外国人の姿も多く見かけるが、その中にアメリカ人も居て何かを感じているはずだと信じたい。熱線を浴びた禍々しい展示物はやはり圧巻である。外に出て被爆アオギリもチェック、そして初めて国立広島原爆死没者追悼平和祈念館にも立ち寄ってみた。沖縄の平和の礎をハイテク化した感じで原爆死没者の氏名と遺影が検索できてしまう。それらが順次、映し出される壁面もある。

この日の夕食は広島風お好み焼きと決めていたので初めてお好み村へと足を伸ばしてみた。一番混んでいた店を選択したが大正解。今までで一番おいしいと感じるお好み焼きだった。

2008.1.13 Sun

(レンタカー)
(広島電鉄)


念入りに朝風呂に入って時間調整をしつつ、広島駅へと向かう。朝マックを摂りながら、初めて公共無線Lanにアクセスしてネットで書き込みを行ってみた。マクドナルドの利用を見越してHPで割引券も大量に用意しておいたのだから、朝食も安上がりで済んでしまう。もう、ネットカフェは必要ないな。月々315円は安いものである。

この日はmixiの「お城めぐりしよう!」コミュの第十回全国一斉お城の日。レンタカーで広島県内のお城を中心に攻城する予定である。予定時刻の7時にレンタカーを借り受け、出発。最初に向かうのはPHPの「名城を歩く 広島城」で見つけて以来ずっと行きたいと思っていた亀居城。高速で岩国に接する大竹市に直行した。公園としてきれいに整備されていて頂上部にはまとまった石垣群。瀬戸内の海の眺めも抜群だ。対毛利の軍事拠点として福島正則が築きながらわずか3年で破却されてしまったが、石垣の上部だけを崩して土をかぶせてあったものが1977年に発掘されたというのだから福島正則は再築城を考えていたと思える。

目と鼻の先にある岩国には8時過ぎに到着してしまう。まだ清掃中の錦帯橋を渡って、錦帯橋を作った岩国藩主・吉川広嘉の銅像だけはチェックしてロープウェー駅へと直行、9:00始発のロープウェーを待ち続けた。冷え込みがなかなか厳しくつらい。ロープウェーを降りるとダッシュで岩国城天守へ。とはいっても石垣や旧天守台のチェックは怠らない。100名城のスタンプは良好な状態でゲット。展示は殆どスルーして最上階からの展望だけを楽しんでみた。上層の方が大きい南蛮作りの天守は7年ほどで破却されてしまっている。錦帯橋からの見栄えをよくするために本来あった場所ではないところに天守を建ててしまいながら100名城に選ばれたのは小倉城の不運に比べれば幸甚と言うものだろう。

9:20にはもう下山。そして地図上での近さについ色気を出して津和野城へと車を向けてしまった。カーナビの距離は88km。これはかなりの誤算だったが、順調なドライブで11時に津和野到着。途中の峠では路傍にかなりの積雪があった。津和野城のリフト茶屋でスタンプをゲットすると私がこの日初めての客とのことで止まっていたリフトを動かしてもらった。至近の太鼓谷稲成の駐車場へは車の列が続いていたのだから、津和野においては城は頗る人気がないスポットといえるだろう。その城だけを目的に津和野を訪れる私は完全なるマイノリティ。でも国史跡のこの城の石垣は本当に立派だし、ここから津和野の町が一望できる眺望の素晴らしさを考えればお城ファンでなくても訪れる価値は十分にあると思えるのだが。

次は高速もフルに使って北広島町をめざす。この町には国史跡に指定されている吉川氏の居城が4つもあるのだ。13:20吉川氏の主城とも言える小倉山城に到着。この城はきれいに整備の手が入っていて各郭がはっきりと確認できる。毛利元就正室は此所の出身だとか。大河ドラマの紀行でも紹介されたのだろうか。ロードマップ上で確認できていなかった他の城の場所を確認するため北広島町大朝文化センターの郷土史料館へ。町内の地図を手に入れる。受付に声をかければ郷土史料館を見ることもできたのだが、時間にゆとりがなかったし人もいなかったので先を急ぐことにした。

地図を頼りにたどり着いた駿河丸城は小倉山城の前の吉川氏最初の居城。こちらは整備の手が全く入っておらず、登城路は折れた竹が散乱していた。何とか本丸にたどり着いたが、本丸の表示板も大きく傾いていた。小倉山城の次の居城・日山城はかなり大規模な山城のようなので今回は割愛。吉川元春館跡へと赴いた。まずは隣接する戦国の庭 歴史館「吉川元春館跡 展示室」へ。この館跡をはじめとする近隣の史跡は絶対年代が特定できる非常に貴重なものなのだという。簡単な説明もお聞きしてから館跡へと繰り出した。長い石垣が圧巻だが、土塁、堀、庭園となかなか見どころが多い。冬枯れの季節ではなく若草が萌え出でる季節に訪れてみたいと強く思った。館跡を突き抜けて林の中に入っていくと吉川元春の墓もあった。

せっかくレンタカーを借りているので絶対に逃したくないのが毛利元就ゆかりの吉田郡山城。100名城に選定されている。2005年9月以来の採訪だ。北広島からの道順でまずは、元就が青少年期を父と過ごした猿掛城。休憩無しで急坂登を一気に本丸へ。所要時間は駐車場から5分。かなりの無理をしたので軽い酸欠状態になってしまった。しばらく息を整えてから下山したが、膝が笑ってしまって大変だった。

何とか閉館前にたどり着くことができた安芸高田市吉田歴史民俗資料館。インクが薄いなと力強くスタンプを捺してしまったのは萩城のスペース。スタンプラリーを開始して59城目にして初めての大失態である。猿掛城で陥った酸欠の完全な後遺症である。落胆は隠しようもないが、スタンプ帳をゲットして少しは傷が癒えた。今進めているスタンプラリーを完遂したら、2巡目はこの白黒スタンプ帳でじっくり時間をかけて回るという楽しみができたというものである。展示を一通り見てから改めて郡山城へ。毛利輝元が広島城を築いて移るまでの毛利氏の根拠地だっただけになかなかの規模である。毛利氏墓所、洞春寺跡を横目に石段を登りつめると、毛利元就の墓があり、それに向き合うようにして百万一心の碑が立つ。一日一力一心と解字して皆で力と心を合わせれば人柱はなくとも立派に城は建つと人柱無しで見事、城を完成させたというものだ。この碑は100名城スタンプのデザインにも採用されている。そして孫の輝元も同様に人柱無しで広島城を完成させているのだ。

元就の墓から郡山城本丸までは800mのみちのり。三大山城の岩村城と同じだが、感覚的には郡山城の方が長いように思える。急坂登でないので疲れることはないが時間はそれなりにかかる。初めて訪れたときは夏場だったのでシマヘビやスズメバチに遭遇して恐怖を味わってしまったが冬場ならその心配はない。最高所の本丸にまで足を印して下城した。元就の長男、隆元の墓をチェックしてから車で下り、リニューアル工事中の少年自然の家・毛利氏里居館跡で毛利元就の銅像を撮影。

かなり時間が厳しくなってきた。三原城を目指すもののどう見ても時間が足りない。途中で行き先を変更して小早川氏の居城、高山城、新高山城へと向かった。高山城は登城口が見つからなかったので橋を渡って対岸の新高山城へと足を伸ばす。17時をまわり夕闇の迫る中、がんばって登山してみたが、最初の削平地にたどり着いたところでこれ以上の登山は断念した。お城の日の攻城ということでこの日訪れたここまでの8城は全て本丸まで足を伸ばしていたが、最後の最後で不完全燃焼。毛利、吉川、小早川氏ゆかりの国史跡の城でまとめるという思惑も持っていたが三原城に行くことができず、これまた尻切れトンボ状態。津和野城を欲張ってしまったのが完全に裏目に出てしまった。(しかし、お城の日の攻城の集計で他に島根の攻城をする人が無く島根の国盗りに成功したのだから、欲張った結果は決して悪くなかったのである。)レンタカー返却の約束の時間には遅れてしまったが、高速、広島都市高速をフルに使って広島駅へと戻る。400kmを越えるドライブでガソリン代は4000円を軽く超えてしまった。

広島駅のマクドナルドでたっぷり時間をかけて夕食。この日、撮影した写真を整理して攻城報告としてアップしたことは言うまでもない。マックフルーリーは見事に融けきっていた。

2008.1.14 Mon

広島発6:37(山陽本線)−三原着7:53
三原発8:19(山陽本線)−福山着8:53
福山発9:28(快速サンライナー)−岡山着10:20
(岡山電軌)
岡山発14:06新幹線のぞみ26号−名古屋着15:45
名古屋発16:00ワイドビューしなの19号−塩尻着17:50
塩尻発17:58−岡谷着18:08


サウナの中で見た天気予報は曇りだったが、外に出てみると星が瞬いている。広島駅のマクドナルドでこの旅の中では3度目になる食事をとって普通列車で三原へと向かった。前日、訪れることのできなかった三原城へと足を伸ばす。駅のドアから天守台の上に出ることができるまさしく新幹線ホームと接しているという三原城。遺構破壊も甚だしいのだが、小早川隆景の築城で小早川氏城跡として高山城、新高山城とまとめて国の史跡に指定されている。この巨大な天守台には天守閣が建っていたのではなく、多聞櫓のような建物があったようだ。青空の下で城めぐりができるのはうれしいが、石垣の写真は逆光となって撮りにくいことが多い。

次の福山城は白亜の天守なので青空の下で訪れることができるのはとてもうれしい。福山駅の目の前に位置するので徒歩で直行。重文の伏見櫓、筋鉄御門を有する立派な国の史跡で駅前の工事で石垣が発掘され、保存に向けて10万人の署名が集まったという今ホットな城であるが、観光客はかなり少なく人気はあまりないようだ。逓減率の少ない頭でっかちの天守の外観に起因しているのかも知れない。天守にてスタンプを無事ゲットし、ゆとりを持って内部の展示を眺めていったが、30分はかからなかった。

岡山でも美しい青空が広がっていた。うれしくて岡山駅前の桃太郎像もついつい撮影。そして初めて岡山電軌の路面電車に乗ってみた。岡山城へは今まで自家用車で訪れてばかりで乗る機会が一度もなかったのだ。岡山城最寄りの城下までの運賃は100円。今までは後楽園の駐車場から月見橋を渡って登城していたので大手門口からの登城も初めて。青空に映える漆黒の天守をしっかり撮影してから後楽園との共通券を購入、そして61個目になる100名城のスタンプをゲットした。スタンプの状態はとても良い。今回訪れた岩国、広島、福山、岡山といった山陽の城はどれも皆スタンプの状態が良好だった。天守ではエレベーターで上り、最上階からの眺望を楽しんでから宇喜多直家に始まる歴史展示を見ていく。下の階に行くほど新しい時代になっていて宇喜多→小早川→池田と歴代城主の時代を辿っていくことができるのだ。天守のあとも本丸中の壇の宇喜多氏時代の石垣の展示や重文の月見櫓、そして不等辺五角形の天守台に沿ってぐるりと回って東側の宇喜多氏時代の高石垣まで、隈無く城内を見て回った。宇喜多氏時代の石垣はきっちりとつまれているのに対し小早川秀秋が継ぎ足した石垣の粗雑さと言ったら。丸みのある石を使うということが信じられない。彼の性格を如実に表しているように思える。

ここから岡山後楽園へ。日本三名園の1つだが、数ある大名庭園の中の最高傑作だと思っている。逆光だったので撮影しなかったが、岡山城を借景としている所なども最高。今の所、気になる高層建築が見あたらないのでいかなる手段を講じてでも現在の景観を維持してもらいたいものだ。岡山城の周囲が広島城や小倉城のようになってしまったら間違いなく幻滅してしまうと思う。

最後に、宇喜多直家時代の本丸の石垣と重文の西手櫓をチェックしてから路面電車の電停へ。丁度やってきた電車に乗って岡山駅へと戻る。昼食はこの旅の中で4度目となるマクドナルド。インターネットが楽しめるのはよいが食欲と体調に支障をきたしてしまうのは考え物である。岡山駅の新幹線待合室でも無線Lanに接続できるのでそのようなスポットを開拓しておいた方が健康的に旅をすることにつながりそうだ。

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